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萌え小説 16の変更点

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!!!はじめての夜

「おい。鈴代…おきろよ」
 誰かが、ボクを揺すっていた…。
「おいったら…」
 えーと…なんだっけ…そうそう…清太くんだよ…この声…。
「うん…ちょっと待って…」
//	「だめだ、コリャ」
 ……。
「んと…なに? …清太くん…?」
 身を起こすと、周りには誰もいない、まっくら闇。
 あれ…?
 いま、たしかに清太くんが、ボクを起こそうとしてたよね…?
「ねぇ、清太く…」
 隣の布団に手を伸ばすと、そこはもぬけの殻だった。
 反対側もそう。
 周りで寝ていた清太くんたちは、みんないなくなってた。
 トイレにでもいったのかな…みんな?
 なんて思った矢先…。
 寝ぼけた耳に、男の子と女の子の声が聞こえてきて…。
 夜目に馴れた目に、えっちしてる男の子と女の子の姿がみえた。
 周りの様子を伺うと、あちらこちらで、真っ最中みたいな囁きが聞こえる…。
 なんだか、えっちしてないのはボクだけみたい。
 “夜は寝る時間”なんていわれても、結局みんな、えっちしちゃうんだね。
 うん。そうみたいだね。
 清太くんたちも、起きないボクを置いて、誰かのトコでえっちしてるんだろうね。
 もう。なんでボクって、寝起きがわるいんだろ…。
 朝起きるときも「もうちょっと…」って目を瞑って、30分すぎてたなんてことがザラなんだ。
 清太くんたちに、わるいことしたね…。
「うひょ〜」
 あ。清太くんの声だ。
 暗がりを見回すと、一点だけ、小さいけど灯の場所があった。
「ペンライトってすげぇなぁ…」
「うむ。文明の象徴だ。科学の勝利だ」
「ばっかじゃないの?」
 なんて。灯の方から、清太くんたちと女の子の声が聞こえてくる。
「暗がりにおまんこだけ、見えるなんて…。
 すげぇ、興奮するな…」
「なぁ〜。オラのいうとおりだろ〜」
「こんなネタ、どこで仕入れるんだよ…オヤジ…」
「あれ〜? 濡れてんのか? 澄子〜?」
「もう…あんたら、ホントにばかじゃないの?」
 ため息まじりの呆れた、女の子の声。
「ホタルみたいに、おまんこ光らせ、澄子ちゃ〜ん♪
 もっと、お股を開いて〜♪」
「踊り子さんに、手を触れないでください、手を触れないでください〜」
「おい、次は恵子の番だぜ?」
「みすずちん、みすずちん〜っ〜」
 なにやってるんだろ、みんな…?
 ボクもいってみようか?
 あ。それよりも、美代ちゃんのとこがいいかな。
 でも美代ちゃん、どこで寝てるのかわからないや…。
 清太くんたちとの話しに夢中で、どこにいるのか、チェックし忘れてたよ…。
 うん。そうだね。後悔はいつもあとからやってくるんだよね…。
 いくら目を凝らしても、美代ちゃんらしき姿は見つからないし…。
//
“悩みとかあったら、遠慮なくきてね?”
 ゆり先生、たしか、そういってたよね…。
 相談しにいってみようか…。早川さんとのこと…。
//--
 と。見回していたボクは、早川さんの姿を見つけた。
 体育館の出口が細く開いていて、そこから差し込んだ月明かりが、プロポーションのいい身体を闇の中で白く照らしてた。
 やっぱりキレイだなぁ…。
 なんとも幻想的な美しさに見とれて、思わずおちんぽがピョコンっしちゃった…。
 早川さんはボクが見とれているすきに、そのまま、体育館の外へ出ていった。
 トイレかな…?
“たぶん…今晩あたり、くるんじゃないかな…”
 立花先生との会話を思い出し、ボクはなんだか、チクッとした。

 夜の校舎って不気味だね。
 消灯前にはついてた蛍光灯も、いまは消されちゃってて、廊下は非常灯のみ。
 昼間の雑音もなく、静まり返って、物音ひとつしない。
 ちょっとだけコワイ…かな…アハハ…。
 でも、こんな感じのトコ歩くのなんて、はじめてだね。
 オバケ屋敷も、怖くて入ったことないし。
 ボクはちょっと“ひとりぼっち”だったことを感謝していた。
 だって、学校には必ずあるでしょ?
 “七不思議”とか“こわいウワサ”とか。
 友達がいなかったから、そのテの話しはボク、知らないんだ。
 タマにはいいこともあるね…。
 うん…。そうだね。ちょっと、もの悲しいね…。
 今度、清太くんに聞いてみようか。
 聞いたらもう、夜の校舎なんて歩けなくなりそうだけど。
 そんなことを思いながら、ボクは宿直室へ足早に歩いてた。
 うん。そうなんだ。
 体育館から出て行く早川さんが気になって、少ししてから後を追いかけたんだ。
 早川さんの姿は、とっくになくなってたけど。
 立花先生のところだとしたら、宿直室だろうと見当はついてた。
//	 とっくに早川さんはいなかったけど、立花先生のところだとしたら、宿直室だろうと見当はついてた。
 だって小田先生が、“先生たちは、宿直室にいるから”っていってたからね。
 案の定、宿直室には明かりが灯ってた。
 ボクはすぐには中へ入らず、廊下側の窓から、中の様子を伺ってみることにした。

//
 宿直室の中では、小田先生とゆり先生が、何人かの男の子たちに囲まれてえっちしていた。
「寝ない子は、眠くなるまでオシオキよ。
 ホラ、もっときばんなさいっ!」
 小田先生が自分のお尻の方を向いて、繋がっている男の子に檄を飛ばしてた。
「オレ…もうつかれて、ねむいよ…」
「こらっ! 女の子におちんぽいれて、眠いなんてサイテーよっ!!」
 なんか、春子お姉さんみたいなこといってるね。
「ほらっ、もっと腰動かしてっ!
 そんな動きじゃ満足できなくて、いつまでも眠くならないわよ!」
 “眠くなるまで”って、“先生たちが”ってことなんだね…。
 ゆり先生はといえば、男の子ふたりを後ろから抱えるみたいにして、ふたつのおちんぽを摩っていた。
「先生、もっとみんなの悩みを聞きたいな?」
「ハァハァ…せんせい…もう悩みでません…」
「あら。そうなの…?
 でも、おちんぽさん、まだ悩んでて、寝てくれないみたいよ?」
「あ、あぅぅ…せんせい…」
「うふふっ。若いものね〜」
 傍の床には何人か、駅伝を走りきったみたいな男の子が、仰向けに倒れてた。
 それでも先生たちには、疲れも見えない。
 なんだか、長い夜になりそうな雰囲気…。
 うん。そうだね。
 きっとあれが、“オトナの余裕”なんだね…。
//--

 小田先生とゆり先生はいたけど、立花先生はいないみたい。
 もちろん、早川さんの姿もなかった。
 宿直室はココ一室だけなんだけど…立花先生、どこにいるんだろ?
 もしかしたら、美術室なのかな…?
//	 ボクはちょっと歩きづらさを感じつつ、美術室へ向かった。
 ボクは美術室へ足を向けた。
 ちょっと歩きづらさを感じたのは、ゆり先生たちのせいだね。

 でもボクは、早川さんと立花先生を見つけて、どうする気なんだろ…。
 いくら気になるといっても、覗きとか盗み聞きとかはよくないしね。
 そりゃ、美代ちゃんと一回したけどさ…。
//
 うん、さっきもしたけど…。
//--
//	 アレとは話がちがうよ。
 でも、そーゆーのは偶然だもの。話がちがうよ。
 …うん。正直に話すよ。
 早川さんが出ていったあと、ボクは布団を被って、寝ることにしたんだ。
 美代ちゃんが寝ている場所はわかんないし。
 身体は昼間の疲れでクタクタだったしね。
 でも早川さんと立花先生が気になって、なんか、あのチクチクが納まらないんだ。
 寝ようと思っても、チクチク、チクチク…。
 それでボクは布団を蹴飛ばすみたいにして、体育館から外へ出てみたんだ。
 体育館の外は、中の桃色の喧騒は聞こえなくて、月明かりだけの静かな世界。
 ボクはその場に腰を下ろして、頬づえついて。
 ホッとため息ついたら、なんか気づいちゃった。
 早川さんは、立花先生を好きなんじゃないかな…って。
 立花先生は“フラれた”って笑ってたけど…。
 それじゃ、早川さんからなんで会いに行くのか?
 理由がわからないよね?
 だから、“早川さんは立花先生が好き”。
 そして、“早川さんは立花先生とえっちしにいった”。
 ボクはチクンとして、ソワソワして、何度も校舎に目を向けて。
//	 なぜだか、無性に知りたくなってきたんだ。
 なぜだか、無性に確かめたくなってきたんだ。
 “早川さんと立花先生のカンケイ”が。
 それがわかればスッキリして、チクチクもなくなると思ったんだ。

 でも、コレって、ストーカーじゃないかな?
 廊下の角から美術室の方を覗き込み、ふとそんなことを思った。
 でも、自分の仮説を確認したいし…。
 考えてみたら、他人をこんなに知りたいって思うのは、はじめてかもしれないね。
 美代ちゃんへは、ちょっとなかったよね。
 ただ話しがしたいとか、話すキッカケとか、アガらずに話す方法とか、そんなことばかり考えてた。
 う、うん。そうだね。えっちな妄想も、ちょっとだけした…ちょっとだけ…。
 そ、それはそれとして。
 早川さんへは、“知りたい”って気持ちが、なんか、大きいんだ。
 好奇心を掻き立てられるっていうか…。
 ほら、アレだよ。ヤジウマ根性?
 だから好きとはちがう気持ちだね。
 なんて、いいわけめいた逡巡をしてたら、美術準備室の前まできちゃった。
 どうしようか…。
 引き返すなら、いまのうちだよね…。
 なんて迷ってたら、ドアの向こうからなにか聞こえてきて、ボクの耳はドアにくっついちゃった。
「せんせいのウソつき……」
 早川さんの声だ。
「…気持ちよくしてあげれば……好きになってくれるって、……」
 かすかに聞こえてた声は、それっきり沈黙しちゃった。
//
//	 う〜…。もう…なんでボクってこうなんだろ…。
//	 結局、ボクは自分の中のヤジウマを、抑えられなかったんだよ。
//	 注意深く、美術準備室のドアを開けて、細いスキマから中を覗いてしまったんだ。
//--
 う〜…。気になるぅ…。
 でもドアを開けたら、さすがにバレちゃうだろうし…。
 ボクは壁の下端に風通しの戸板を見つけると、すぐに床に這いつくばってた。
 うまいことに、戸板には細いスキマがあって、そこから中が覗けそうだった。
 う〜…。もう…なんでボクってこうなんだろ…。
 結局ボクは、自分の中のヤジウマを抑えられなかったんだ。

 美術準備室の中は薄暗かった。
 電球のスタンドが一灯だけ点いてる、って状況みたい。
//	 覗き見る隙間に、裸の早川さんを見つけた。
 覗き見る隙間に、腰に手を当てた、裸の早川さんを見つけた。
 オレンジ色の照明に浮かぶ、その裸体に、ボクは思わず生唾を飲み込んじゃった。
 全裸の早川さんは、足に白いニーソックスだけを履いていた。
 レース飾りのついたそのニーソックスは、長い足をかわいく引き立て、少女っぽい気品を醸していた。
 それなのに、全裸にニーソックスという姿のためか、なんだか背徳的な印象があった。
//	 少女っぽさと堪らないエロティシズムは、ボクの心臓をドキドキさせた。
 少女っぽさと堪らないエロティシズムは、覗き見てることもあって、ボクの胸をとてもドキドキさせた。
 そんな魅惑的な裸を前に、立花先生はイスに座って、穏やかに早川さんを見ていた。
 両手を後ろにした先生の姿は、食堂勝負のボクとブータを思わせた。
「なんとかいったらどう…?」
「……」
「ロリコン・ショタホモのバイセクシャル教師」
 早川さんの毒舌が、美術室の沈黙を穢した。
「足りなければ、マゾもくわえてあげるわよ。
 変態せんせい?」
 早川さんは微笑むと、片足で先生の股間を踏みつけた。
「……」
 立花先生はそれでも姿勢を崩さず、グッと堪えていた。
「うふふ。ビンビンね、せんせい。
 火傷しそうなくらい熱くして、鋼鉄みたいに硬くしてる…」
 早川さんは微笑のまま、器用に足で、先生の股間を摩りあげる。
「あたしにおちんぽ踏まれて、コーフンしてるんだ…?
 好きだったもんね。
 ニーソの足に踏まれるの…」
「………」
 さすがの先生も、吐息のようなものを漏らさずにはいられなかったみたい。
 だけど先生は沈黙を守りつづけ、早川さんの顔を見つめていた。
「うふっ。どうやってイキたい…?
 このまま足コキがいい? フェラにする?
 それとも、キンシンソーカンでイキたい?
 ねぇ、お兄ちゃん?」
 お兄ちゃんって…。
 早川さん、たしかにいったよね? お兄ちゃん…って…。
 早川さんと立花先生って、兄妹なの…?!
「……」
「あたし、いっぱい、気持ちヨクしてあげる。
 だから慰めてよ…お兄ちゃん…」
 早川さんは、摩りあげてた足を先生の股間から離し、それを先生の股の上にのせた。
 だけど今度は、踏みつけるのが目的じゃないみたい。
//	 早川さんはつるんとした割れ目で先生を挑発し、甘えるみたいな猫撫で声をだした。
 早川さんはつるんとした割れ目で先生を挑発し、甘ったるい猫撫で声をだした。
「ねぇ、お兄ちゃん…?
 おまんこ、舐めてよ…」
「……」
「あたしのおまんこ、気持ちヨクして…」
「それは、好きってことかな?
 それとも、嫌いってことかな?」
 立花先生の問いに、早川さんの顔から微笑が消えた。
「だ、誰もそんなこといってないでしょっ!」
「そうだね…」
 立花先生は、フッと落胆したみたいな吐息を漏らした。
「でも。
 言葉にしないと、伝わらない気持ちもあるんじゃないかな…?」
 グッと早川さんは言葉に詰まると、先生に平手打ちした。
 パンッと乾いた音が、静まった廊下に木霊した。
「……」
「……」
「こ、これで嫌いってわかったでしょっ!
 この変態性欲インポ教師っ!
 アンタみたいなヤツは、鯉のクチでフェラしてもらえばいいのよっ!!」
 鯉のクチ…。
 水槽でパクパク、息をする鯉の口を、ボクは連想した。
 ……立花先生、魚ともシちゃうのかな…?
 そんなことを思ってたら、早川さんの足がこちらを向いた。

 やば。こっちにくる。
//	 ボクは慌ててドアから離れ、辺りに目を走らせた。
 ボクは慌てて立ち上がると、周囲に目を走らせた。
 隣の教室のドアが開いたままだ。
 ボクは咄嗟にそこへ逃げ込んだ。
 それと同時くらいに、美術室のドアが開いた音がして、早川さんはボクが隠れている前を通りすぎていった。
 逃げ出すような足音が、廊下を遠のいていく…。
 泣いてた…のかな?
 一瞬見えたシルエットの横顔に、ボクは光るものが見えた気がした…。

 ボクが体育館へ戻ると。
 そこはウソみたいに寝静まってた。
 ボクは暗闇を注意深く進んで、空の布団に転がった。
 自分の布団じゃないかもしれないけど。
 ていうか、まっくら闇じゃ、自分の布団はわからないよ。
 空いてる布団に寝るしかないよね?
 ちなみに、布団に苦労はしなかったよ。
 男子はみんな女子側で、一緒の布団で寝てるみたい。
 だから体育館の男子側は、空の布団ばっかりだった。
 こんなことなら、布団の数は半分でいいんじゃないのかな…?
 そうやってボクは寝っころがって、宇宙より暗い、体育館の天井を見つめていた。
 そっか。
 やっぱり早川さんは、立花先生のことが好きなんだね…。
 でも、兄妹だから、言い出せないのかな…?
 えっちはしてても、好きっていえないのか…。
 体験教室なんだから、“好き”とは別に、えっちしてもいいんだろうけど…。
 なんか、ヘン…。
 “好き”と“キライ”は反対の言葉。
 “キライ”ならえっちしない。
 “好きじゃなくても”、えっちする。
 じゃ、“好き”のときは、どうすればいいんだろうね…?
 うん。早川さんに、“リクツ屋のガリベン”っていわれちゃうね。
 ベーッて、かわいい舌を出されちゃうね…。
 よくわからないよ。オコチャマなボクには…。
 でも、ひとつだけはっきりしたよね。
 早川さんが好きなのは、立花先生……ズキンっ!
 う〜…。チクチクはなくなったけど…なに、このズキンは〜……。
 ボク、潰瘍持ちなのかなぁ…もう…。

*[[◆二日目 〜はじめてのハーレム?|萌え小説 17]]へつづく…

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