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萌え小説 番外01.4

うちの子ご自由にお描き下さい同盟



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 ◆はじめてはみんな


「え、えっちしてくれたら…教えたげる…」
 太郎にとって、それは願ってもないこと。
 小梅からいわせたのも、計画通り。
「し、しょうがねぇなぁ…」
 えっちしたい気持ちと、聞き出したい気持ちが渦巻き、太郎はすぐに用意していた返事をしていた。
 しかし、どこか腑に落ちない…。
 太郎は立ち上がると、自分のおちんぽを握って、小梅に向かい合った。
 小梅はシャツを大きく捲くり上げ、紅潮した顔を半分、隠していた。
 そして上目遣いの目が太郎の目と合うと、フッとそれを落とした。
 そんな、はにかんだ仕草を見ていたら、太郎は腑に落ちない気持ちなど、どこかに吹き飛んでしまった。
「い、いいか? い、入れるからな?!」
 調子はずれな声でいうと、小梅はコクンと頷いた。
 半歩前に出ると、数センチもない距離となり、ドキドキ、胸が高鳴る。
 太郎は小梅と同様に俯き、これから入れようという割れ目に、ビンビンのおちんぽを向けた…。
(えーと…)
 どうやって入れたものか…。
 割れ目のままでは、おまんこの口はわからないし…。
 第一、直立姿勢の小梅では、うまくハマりそうにない…。
 ヒョコっと自分の腰を落としてみたり、くいっと腰をひねってみたり…。
 奇怪な行動を繰り返してみるが、なにをどうしたって、ムリそうだ…。
 太郎は途方に暮れてしまった。
 というか、まるっきりの初心者同士。
 立ったままでなんて、猫に正常位、イルカに松葉崩しをさせるようなものだ。
「……」
 小梅が不安げな瞳で見つめてる。
「い、入れるからな?!」
 半ばカラ元気にそう繰り返すものの。
 まんじりともできず、脂汗ばかりが浮かんでくる。
「太郎ちゃぁん…」
「い、入れるぞ? 入れるンだからな?!」
「ん、もう…」
 小梅は大きな溜め息をつくと、すぐそばの床を指差した。
「太郎ちゃん、そこに座ってっ!」
 燐とした響きにびっくりした太郎は、いわれたままに床に腰を下ろした。
「ひゃっ!」
 ひんやりした床に声をあげると同時に、小梅が太郎に跨がってきた。
「い、入れるよ…太郎ちゃん…?」
「う、うん…」
 足を投げ出し、後ろ手をついた太郎。
 そのおちんぽを小梅の柔らかい手が掴み、おまんこの入り口へ探りあてがう。
 敏感な先っぽが秘肉にコスれ、思わず呻き声が漏れてしまう。
「う…で、出る…」
「もうっ! ガマンしてっ!」
「ぅ…は、はやくぅ…」
 太郎は情けない言葉を吐きながら、目の前の女の子は、ホントに小梅なのかと疑った。
 あれだけ、おちんぽを怖がってたのがウソみたいだ。
 と。
「あぅっ!」
 小梅が腰を降ろしたと同時に、二人は呻きともつかない声をあげていた。
 そして「ほぅ…っ」と安堵の溜め息を二人でつき、妙な可笑しさを感じて、目を見合わせた。
「イタクない…? 太郎ちゃん…?」
 先に口を開いたのは小梅。
 はにかみと不安が混じった感じだった。
「う、うん…気持ちイイ…」
 太郎は素直に頷くと、繋がっている元を見つめた。
 おちんぽが小梅の体温に包まれているのに、まだ信じられない思いだったのだ。
(なんか、小梅のおまんこに食べられたみたいだな…)
 無毛の割れ目が、ぱくっとおちんぽを銜えている。
 さすがに全部を呑み込んではいないけど…。
「どんな感じ…? 小梅のおまんこ…」
「どんなって……。
 や、柔らかい…あったかくて…」
 少々、キツくも感じたが、小梅の身体は下級生クラスの小ささだ。
 だからこれが、小梅の大きさ。
 そう思うとなぜだか、具合のいいキツさに感じられた。
「す、すごく気持ちイイぞ…こ、小梅のおまんこ…」
 精一杯の賛辞を聞くと、小梅は胸を撫で下ろした。
「ホッ…。よかった…」
 小梅にリードされて入れたけど。
 ホントは小梅も、すごく不安だったんだな…。
 そう思うと、太郎はおかっぱ頭を撫でてやりたくなる。
「太郎ちゃんのおちんぽが、血だらけになったらどうしようかと思っちゃった」
 にっこり。
「い、いやなこというなよ…。
 てか、まだトゲトゲの心配してたのか」
「だって…太郎ちゃんがケガしたら、イヤだもん…」
 そういうと小梅は、膝立ちの身体をゆっくり、試すがめつ動かしはじめた。
 太郎の背筋をすぐに快感が這い登り、言おうとした言葉は震える吐息となった。

「…ん……んん………ハァ…ハァ…ン……」
 小梅が小さな呻きと微かな吐息を漏らし、身体ごと動いて、おまんこの穴でおちんぽを摩る。
 自身も知らぬ奥まで、硬い肉棒に貫かれる感覚…。
 はじめての痛みよりもその不慣れな感覚が、くびれのない身体をどうしてもギクシャクとさせてしまう。
 おかっぱの髪がもどかしく揺れ、困惑する頬がまた、初々しくかわいらしい。
 もちろん、はじめての太郎には比べる体験もなく。
 小梅の作り出す女体の快感に、ただ喘いで呑み込まれるばかりだ。
 小さな割れ目がおちんぽを呑み込み、柔肉がシャブるように舐め出す。
 その心地よさに、震える吐息を吐き繰り返し。
 ジッと見つめてくる一途な瞳に、胸が騒めき、熱いものが込み上げてくる…。
「ウッ!」
 突然、太郎が呻いた。
 ドクッ! ドクッ、ドクッ!!
 ふいに襲った脈動の快感が、太郎の頭を真っ白にさせた。
 自慰の時とは、比べ物にならない快感…。
 柔らかいおまんこに扱かれながら、おちんぽは沸き起こるままに、熱い精液を幾度も注ぎこむ…。
 脈動がひと心地つくと、太郎の口から、「ほぅ…っ…」と大きな吐息が出た。
 上目遣いで小梅を伺うと、まんまるい瞳が太郎の顔を見ていた。
「精子…でちゃったね…」
「う、うん…」
 あれだけ出したのに、おちんぽはぜんぜん、萎えてない…。
 そんな不思議もあったが…。
 こんなにも早く出してしまったことが、なんともバツわるかった。
“女の子がイってから出す”
 太郎の思い描いていたのとは、まったくの逆。
 相手がゆり先生なら仕方なく思えるが、それが小梅となると話しが別だ。
 小梅に先にイカされたのが、なんか…、なんとも…、すごく…悔しい…。
「ぁ…」
 などと、声を漏らしたのは太郎だった。
 小梅が腰をくねらせたからだ。
 それはぎこちないものではあったが、おまんこの中は精液でヌルヌルしていて、キツさもほどよく、具合がイイ…。
 繋がったままの割れ目から、生暖かい白い精液が漏れてきた。
 下級生のような幼げな下半身を意識すると、太郎はちょっと、罪悪感みたいなものを感じた。
「にちゃ、にちゃいってるね…」
 小梅は公園で泥遊びしているみたいに、おまんこに粘った音を立てて無邪気に笑った。
 太郎はおねしょをからかわれたみたいで、なんとも恥ずかしい…。
 なにか言い返してやろうと言葉を探していると。
 小梅の両目に、じわっと大粒の涙が浮かんだ。
「やっぱり…トゲトゲだった…」
「は…?」
「太郎ちゃんのおちんぽ、血がでちゃってるぅぅ〜〜〜」
 まさか、と股間に目をやると。
 漏れ出た精液に、ピンク色が混じっていた。
 それはおそらく、小梅の“はじめて”の証…。
「太郎ちゃんのおちんぽ、おまんこで血だらけだよぉ〜〜〜!
 うわ〜ん〜」
 なにをいう間もない。
 小梅はわんわんと、声をあげて泣きだした。
 太郎はまったく、“犬のお巡り”の気分。
「ケ、ケガなんてしてねぇってばっ!」
 やけくそな声をあげると、廊下に小さな木霊が響いた。
「ぐすっ…ホント…?」
「ああ。だから泣くなって…」
「ぐすっ…じゃ、コレは…?」
「コレは…おまえのだよ…」
 改めて意識すると、太郎はものすごく照れくさい。
 思わずそっぽを向いてしまった。
 対して小梅は、なにをいわれたのか、キョトン。
 次の瞬間、顔を真っ赤に沸騰させた。
「こ、小梅の…あの…えと…あの…ぅ……」
 勘違いを恥じたのか、破瓜の血を恥じ入ったのか、小梅はイタズラが見つかったみたいに俯いた。
 太郎はそんな小梅の頬を、かるくツマんだ。
 小梅のほっぺたは、いつも柔らかくて、気持ちいい…。
「い、イタくないか…?」
「んと…ちょびっとだけ…」
「い、イタかったら…その…ゃめてもぃぃんだぞ…」
 やめて欲しくはないけれど、小梅がイヤなら仕方ない。
 ふにふにっと、太郎は火照った頬を弄ぶ。
 それは泣きやんだ小梅をからかう、太郎のクセ。
 そして、太郎の照れ隠し。
 小梅はそのクセを、よく知っていた。
「うふふっ!」
「な、なんだよ…」
「うれしいっ!」
「へ、ヘンなヤツだなぁ…はふぅっ!」
 背筋にゾワッと快感が這い昇り、太郎は言葉を呑み込んだ。
 小梅が再び身体を動かし、繋がったままのおちんぽを、元気よくおまんこで扱いていた。
 なんだかまた、おまんこの具合がヨクなったみたいだ。
 さっきより深く、奥の方までおちんぽが出入りし、くねる腰がまた、気持ちヨイ。
 ぬめる柔肉におちんぽが弄ばれ、何度も吐息を作らせる…。
「太郎ちゃん、かわいいっ!」
「お、おまえだって…ゥっ…!」
 負け惜しみみたいに呟くと、太郎の胸に熱いものが込み上げ、どうしょうもない衝動でいっぱいになった。
 太郎はぎゅっと、小梅の身体を抱きしめていた。
「きゃっ!」
 突然の行動に、小梅はびっくりしているようだった。
「おまえのおまんこ、すげぇ気持ちいい…!
 ダ、ダレにも使わせたくねぇ!」
“えっちしたら、小梅の好きな人を教える”
 そんな約束もあったけど、もうどうでもいい。
 てか、そんな名前を言い出す前に、いえなくしてやりたい。
「小梅、オレ…
 おまえが好きだ!」
 廊下の木霊が、小梅の耳を熱くさせた。
「太郎ちゃん…」
「だ、だから、他のヤツとはえっちするな!
 いいな?!」
「うんっ!」
 小梅は大きく頷くと、涙目のニッコリした笑顔を、まっすぐ太郎を向けた。
「太郎ちゃんもねっ?!」
 勢い頷きかけた太郎は、返事に詰まってしまった。
「う…んーと…」
 せっかくの体験教室だというのに…ゆり先生はおろか、小梅以外とはえっちできないのか…。
「約束」
 チュッと、小梅が唇に音を立てた。
 そんな風に甘えられると、太郎はなんとも、諦めざるをえなかった。
「し、しょうが…ねぇなぁ…」
 いつもの言葉をいうと、今度は太郎から唇を重ねた。
 チュッ、チュッと音を立てるだけの、小鳥のようなキス。
 ふたりはまだ、オトナのキスを知らなかった。
「小梅、覚えてるか?
 キスのはじめては、オレがもらったんだぞ?」
「うん。もちろんだよ。
 だって太郎ちゃんの“はじめて”は、みんな小梅が貰うんだもん!」


 ◆ちょっとだけエピローグ


 結局、太郎と小梅はシャワー室へは行かずじまい。
 二人だけでえっちを繰り返しした。
 しかし、さすがに正午を過ぎると、空腹には勝てず。
 手を繋いで食堂に現れると、清太と澄子にニンマリと笑われた。
 もちろん、心配したゆり先生に、キツく注意されたのはいうまでもない。
「二人とも、いつのまにか消えてるんだもの。
 先生、心配して探し回っちゃったのよ?」
 いつものたしなめとちがい、ゆり先生はニコリともしない。
「特製スープのお仕置きですからね」
 太郎はお小言の間中、担任の小田先生に叱られるよりも、愁傷に首をひっこませた。
 それなのに小梅は、始終ニコニコ、太郎を見ていた。
「おまえのせいで叱られたんだぞ?」
「ご、こめん…」
 小梅はシュンとうなだれた。
 半分は照れくささからなのに、そこまで落ち込まれると、なんとも困ってしまう。
「だ、だいじょうぶかよ…体…」
 そっぽを向いていうと、小梅はまたニコニコ、顔中を笑みでいっぱいにさせた。
「うふふっ!
 太郎ちゃん、やさしいね!」
「ば、ばか…心配してんだぞ?」
「小梅はだいじょうぶ。
 太郎ちゃんのおちんぽ、気持ちイイから!
 ちょっとくるしいけど、中指よりずっとイイよ?」
 急にそんなことをいわれて、太郎は嬉しいやら、恥ずかしいやら。
「お、おまえのも…ィィ…」
「ゆり先生よりも…?」
「…ぅ、うん…たぶんな…」
 知らないけど、たぶんそうだ。
(小梅より気持ちイイおまんこなんて、他にあるハズない)
 とは思うものの。
 ゆり先生のおっぱいを見た後だと、オトナのアソコも知りたくなってしまう…。
「な、なぁ…小梅?
 あの、約束のことだけどよ…」
「待ってる」
 太郎が猫撫で声で切り出すと、小梅は俯いたまま、すぐに応えていた。
 太郎の指を数えるみたいに、両手でえり分け、えり分け。
 小梅の所在なげな仕草は、どことなく寂しそう…。
「小梅、誰ともえっちしないで待ってるから…。
 ちゃんと確かめてね?」
 太郎は言葉ばかりか、胸まで詰まってしまった。
「小梅〜」
 廊下の端から、澄子が小梅を手招きしていた。
「半太、いこうぜ〜」
 反対側から、太郎を呼ぶ清太たちの声。
「じ、じゃあ、またあとで…な?」
「うん」
 小梅が踵を返して、小走りに去っていく。
 太郎はその後ろ姿を見つめていた。
 離れいく小尻を、おちんぽが追いかけたくなっていた。

「うまくいったみたいね」
 澄子は満足げに、小梅へニッコリした。
「うん。澄ちゃんのいう通りだった」
 “好き”と自分からいってはダメ。
 それが澄子のアドバイス。
「半太は安心しきってるから。
 危機感持たせるくらいでちょうどいいのよ」
「我慢するの、タイヘンだったよ?
 太郎ちゃん、すごくかわいくて。
 小梅、何度もいいそうになっちゃった!」
 小梅の中で太郎は、“頼れる男の子”から、“かわいいオトコのコ”にクラス・チェンジしていた。
「もう〜、いっぱしのオトナな顔して。
 あんなに、体験教室をイヤがってたクセに〜」
「えへへ〜」
 澄子に頬を摘まれると、小梅は緩んだ頬をいっそう緩ませた。
「で? どの作戦でいったの?」
「作戦…?」
「ほら、イロイロ考えてあげたじゃない?
 半太の腕を抱きしめるとか。
 耳の傍で話しかけるとか。
 触りっこ仕掛けるとか…」
「ああっ!」
 思い出したように、小梅は素っ頓狂な声をあげた。
「ああ、って…このコはもう…。
 忘れてたの?」
「だって…トゲトゲが心配だったんだもん…」
「トゲトゲ?」
「うん。トゲトゲっ!」
 思い出すと、自然と笑みがこぼれた。
 今日は太郎の“はじめて”ばかりか、“はじめての告白”まで貰えた。
 とても嬉しい、予想外の収穫だった。
(今度はどんな“はじめて”を貰えるかなぁ…)
 小梅はワクワクしながら、そう思っていた。

<FIN>

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