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萌え小説 26

うちの子ご自由にお描き下さい同盟



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はじめてのはじめ


 ボクは踏み切り代をカンヌキに、引き戸が開かないようにした。
 そうしてからまた、早川さんのとなりに座った。
 飛び箱に座る早川さんは、ちょっと落ち着いてきたみたい。
 さっきまで繰り返してた嗚咽も、もう納まってた。
 だけど俯いた顔は、涙でぐしゃぐしゃのまま…。
 なんとかしてあげたいね。その涙。
 でも、ハンカチもタオルも持ってないし…拭くものなんて…。
 仕方なしにボクは、着ていたシャツを脱いで、早川さんに差し出した。
「こ、これで我慢して」
 早川さんは無言でそれを受け取ると、両手に拡げて、じ〜〜〜〜っと見つめ…。
 バッと顔を埋めた。
「……」
 なんかボクは、おパンツに顔を埋めたときのことを思い出しちゃう。
 は、早川さんも…えっちな気持ちになっちゃうの…かな…?
「鈴代くんの匂いがするぅ……」
 とってもイヤそうな声…。
 なのにボクのおちんぽは、ピコンとしちゃった。
 オ、オヤジくんに、今度教えてあげようか…。
「……」
 早川さんは涙を拭きとると、ボクのシャツを膝に、また黙りこんじゃった。
 月明かりのムスッとした横顔。
 やっぱりかわいい。
 だけど、少し腫れた頬が痛々しい…。
「濡れタオル、持ってくる?」
 また抱きつこうとしたのか、早川さんは両手を拡げて、アワアワ、口ごもった。
 そしてプイっとあさってを向くと、またムスッとした。
「……そ、そこの棚。ウェットティッシュ、とって。
 後ろに隠してあるから」
 ボクはくすっとしながら、いわれた棚を調べてみた。
 ダンボール箱の後ろに、ウェットティッシュのボトルと、ティッシュ箱があった。
「えっちの後始末に使うから、常備してあるの」
「そうなんだ。知らなかった」
 澄子ちゃんとしたときは、ボクは酔いつぶれて、後始末をしなかったしね。
 ボクは両方とって、早川さんの側に置いた。
 早川さんはボロ布になったシャツを脱いで、綺麗な裸体を月明かりに浮かべてた。
 早川さんはティッシュでかるく鼻をかみ、ボクはハッとすると、ウェットティッシュを何枚か重ねて折った。
「こ、こんなのがあるなら、シャツはいらなかったね」
 ボクはそっぽのままの早川さんに、ウェットティッシュを差し出した。

「あ、……ありがとぅ…」
 横顔の目だけがチラッと向いて、またそっぽに戻っちゃった。
「シャツ、洗って返すから。
 しばらく貸してて」
 そこまでいうと、早川さんは慌ててボクに顔を向けた。
「ヘ、ヘンなコトに使わないからねっ!
 か、勘違いしないでよねっ!」
「ヘンなコトって…」
 またおパンツのことを思い出して、ボクはぷっと吹き出しちゃった。
 早川さんは決まりわるそうに顔を真っ赤にすると、口を尖らせて、ぷうっとふくれた。
 そんな早川さんがすごくかわいくて、ボクのおちんぽはピコンっ!
 今度はボクが、慌てて早川さんに背を向けた。
「え、えーと…。
 話しがあったんだよね?
 なんの話し?」
 ゴマかすように、ボクは話しを切り換えた。
「週刊・きょうりゅうのかがく」
 不機嫌そうに、それだけ。
 早川さんの話しは、いつも唐突だね。
 ボクにはなんのことやら、サッパリだよ。
「早く返してよね」
 どうやらボクが借りてる図書室の本を、早く返せといってるみたい。
「えーと…それだけ?」
「そうよ。
 他にナニがあるっていうのよ?」
 他にもイロイロあると思うけど…。
「図書室で借りようとすると、いつもアンタが借りてる。
 ずっと、一番最初は、あたしだったのに…」
 それは入荷すると、春子お姉さんが取り置きしておいてくれるから…。
 そういおうとして、ボクはマジマジ、早川さんを見つめちゃった。
 だってどう見たって、早川さんと“きょうりゅうのかがく”なんて、絶対結びつかないもの。
 それにボク以外に、あの本を楽しみにしてる子なんて、はじめてみた。
「恐竜、好き?」
 ボクはおそるおそる聞いてみた。
「……」
「なにが一番好き?」
 チラっと、ボクを一瞥。
「スージー…」
 ポツリと早川さんがいうと、ボクはうれしくなっちゃった。
「ボクも好きだよ。
 ティラノサウルスっ!」
 早川さんの頬が緩んだ。
 “スージー”っていうのは、ティラノサウルスの固有名詞。
 いってみれば個人名なんだ。
 アメリカで見つかった、はじめてのティラノサウルスの全身骨格化石。
 そのお陰で、いままでわからなかった、イロイロなことが明らかになったんだ。
 恐竜好きなら大抵知ってることだけど、ボクの周りには、残念ながらひとりもいない。
 だから早川さんから、“スージー”って名前が出てくると、ボクはとてもうれしくなっちゃったんだ。
「ねぇ、スージーの、どんなトコが好きなの?」
「ひ、ひとことじゃいえないわよ…」
 早川さんはテレるみたいに口ごもった。
 それでもボクは、ワクワクしながら、早川さんの言葉を待った。
「そ、そうねぇ…ロマンね。
 ロマンを感じちゃったのよっ!
 暴れん坊の冷血暴君だと思ってたのに、実はみんなに慕われる、やさしいお母さんだった、なんてね!」
 早川さんは、思い出し笑いみたいにクスっとした。
 よかった。少し、機嫌がよくなったみたい。
「それで、それで?」
 ボクが話しを即すと、早川さんはポツポツ、スージーの話しをしだした。
 ボクはそれに相槌をうちながら、ワクワクして耳を傾けた。
 知ってることばかりだったけど、それでも全然、退屈じゃなかった。
 早川さんの話しは、早川さんなりの解釈や想像が多くて、それがまたボクの考えとちがってるんだ。
 女の子っぽいっていうのかな?
 とても興味深くて、新鮮だった。
 他の子とだと、カッコイイとか、強そうとか、そんな程度で、すぐに話しは途切れちゃってたしね。
 きっと早川さんも、そんな感じだったんだと思う。
 ボク同様、話せる相手が見つかって、とても嬉しかったんだろうね。
 すっかり機嫌がよくなって、キレイな瞳を爛々と輝かせてた。
「あたしもいつか、アメリカに行って、スージーみたいな恐竜を探し出すんだ…」
 座ったまま足をプラプラさせて、早川さんは天井を見つめてた。
 そんな仕草で夢を語る早川さんは、みとれるくらい、かわいい…。
「アンタ、頬が腫れてるじゃない」
 桜色の唇がそういって、ボクはドキッとしちゃった。
「こっち向けて」
 そういうと早川さんは、ウェットティッシュを取り出した。
「あ、うん…」
 ボクはちょっとテレる気持ちで、早川さんに頬を向けた。
「そっちじゃないっ!
 殴られた方っ!」
「あ。ごめん…」
「まったく、もう…なに期待してんのよ…」
 ブツブツ呟きながら、早川さんはボクの頬に、ウェットティッシュを当ててくれた。
 ちょっとヒリッとしたけど、ボクは我慢した。
「血でてない?」
 心配そうな早川さんに、ボクはあさっての方へ目を向けてた。
「んと…口の中…切ってるみたい…」
「そ。一週間もすれば治るわよ」
「ニベもないね…」
「当たり前じゃない。
 “鈴代くん、かっこよかったよ〜?
 アタシ、おまんこ、キュンしちゃった〜。
 お礼にえっちしてあげるぅ〜♪”
 なぁ〜んて、いうと思った?」
「あぅ…」
 おちんぽもションボリ…。
「そんなコトしたら、美代ちゃんに殺されちゃうわよ…」
 早川さんはポツリと呟いた。
 早川さん、ボクが美代ちゃんにフラれたこと、まだ知らないのかな…?
「まぁ、だいじょうぶだと思うけど…」
「アンタ、美代ちゃんのこと、なぁんにも知らないのねっ!」
 早川さんは腰に両手を当てると、心底呆れた声を出した。
「美代ちゃん怒ると、ものすごくコワイのよ」
「そうなの?」
「前に美代ちゃんがお気に入りの消しゴムを、ちょこっとだけ使っちゃって。
 美代ちゃん、一カ月も口をきいてくれなかったのよ?」
「へー…」
 そんなふうに怒るんだ…。
 美代ちゃんが怒るなんて無さ……いや、なんか心当たりが…。
「いくら謝ってもダメ。
 なにをしても、ぜんっぜん、ダメっ!」
「それで? どうしたの?」
 早川さんと美代ちゃん、つい昨日までは仲良く話しをしてたよね。
 じゃ、一度は仲直りしたってことだよね?
「どうもしないわよ。
 仲直りの方法なんて、知らないもの」
 フッとため息をつくと、早川さんは頬杖をついた。
「だから今度こそ、もう仲直りできないわ…」
 それは絶望しきったような、寂しそうな呟きだった。
「食堂勝負のこと…?」
「そうよ。
 いくら嫉妬したからって…あんなことさせて…」
「嫉妬って…? ダレへの…?」
 早川さんは糸みたいな目で、ボクを見つめた。
 そしてなんだか、深いため息をついた。
「ふぅ…。
 まったく…アンタに関わると、ロクなコトないわよ…」
 いや、アレは早川さんが原因じゃないかな…?
 そう思うと、ボクはなんだか、笑いが込み上げてちゃった。
「ふふふ。
 だいじょうぶだよ」
「なにが、“だいじょうぶ”なのよ」
 早川さんはぶすっと、おもしろくなさそうな声でいった。
「いまさっきのことも、きっと大丈夫。
 わるい方には転ばないよ。
 食堂勝負のことも、気にすることないよ。
 お陰でボクは、清太くんたちと仲良くなれたし。
 みんな、早川さんのお陰だよ」
 突然の感謝の言葉に、早川さんは目をパチクリさせてた。
「早川さんのお陰で、ボクは気持ちよくなれたし。
 早川さんのお陰で、ボクは友達の作り方を覚えた。
 きっと早川さんがいないと、ボクはダメ人間なんだねっ!」
「……わ、わかってるじゃない…」
 早川さんはテレたように、ぷいっとあさってを向いた。
 あはは。立花先生のいうとおりだね。
 早川さんは、すごく不器用なんだ。
 仲良くなることは知ってても、仲直りは知らない。
 好きは知ってても、伝える方法を知らない。
 ボクも人のことはいえないけどね。
「うふふ。
 ありがとう、早川さんっ!」
「……ど、どういたしまして…あけましておめでとう…」
 伝えたかった言葉をボクがいうと、早川さんは頬を赤らめて、ゴニョゴニョと口ごもった。
 なんでだろ。
 こんな側にいるのに、胸がキュッとして、…切なくなっちゃう。
 そっか。ゆり先生のいってた“切ない”って、コレなんだね…。
 もっと近くにいたい。
 もっと早川さんのことを知りたい。
 もっとボクのことを知ってほしい。
 たぶんボクは、早川さんのことが好きになってるんだと思う。
 かわいくて、気になって、好きになって、えっちしたくて堪らなくなっちゃってる…。
「は、早川さん…?」
「鞘子でいいわよ。そう呼んで」
「さ、さや…ちゃん…」
「うふふ。なあに? 鈴代クン?」
 からかうみたいに、早川さんは微笑んだ。
「えと。ボクも、名前でいいよ」
「イ・ヤ」
 キッパリいわれて、ボクはちょっとショック…。
「な、なんで?」
「だって“はじめちゃん”じゃ、赤ちゃんみたいだし。
 “はじめくん”じゃ、頼りないし。
 第一マンガのキャラクターみたいじゃない。
 だからって“はじめさん”は論外ね。
 病院の受け付けみたいだもん」
 うぅぅ…。おとうさん、おかあさん、はじめてうらむよぉ…。
「でも…」
 躊躇うようにそこで区切ると、早川さんは唇に指をあてた。
「“はじめ”、ならいいかもね…」
 恥じらうように、そういってくれた。
「ホント?!」
「なんか、ホラ、命令するみたいな〜?
 犬を躾けてるっぽいっていうか〜」
 ニッコリ、人指し指を振り振り、早川さん。
 さっきの恥じらいはなんだったのぉ〜?
「あぅ…ボク、犬なの〜?」
「そうよ」
 さらっと肯定。
「これからはね、“ハジメッ!”っていわれたら、あたしのために、一生懸命、腰を振るの。
 それはそれは、サカッた犬のようにね!」
 サカッた犬って…。
「わかった?」
「うぅ…なにそれぇ……」
 えっちする気が萎えちゃったよぅ…。
「返事は〜?」
 ニラみつける、早川さんの目がこわい。
「…は〜い……」
 ボクは仕方なく、イヤイヤ返事をした…。
「そんじゃ、いくわよ? いい?
 ほら、シャンとして、目を瞑って…」
 う〜。すっかりご主人さま気取り…。
 ボクはいわれたとおり、目を瞑って、命令口調の自分の名前を待った。
「はじめ…えっち、シよ?」
 耳をくすぐる、甘く、やさしい囁き…。
 目を開けると、さやちゃんが、はにかんだように笑ってた。
「さやちゃん…好き…」
 自然と出てきた言葉に、目の前の女の子はニッコリ、笑ってくれた。
「うんっ! あたしも…」


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