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萌え小説 12の変更点

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!!!はじめての対決・前編

「あたし、シャワー浴びてくるから。
 お先に失礼するわね」
 春子お姉さんが席を立って。
 美代ちゃん、早川さん、ボクはテーブルに残った。
 食事はとっくに終わっていたけど、とりとめなく話しをするのは、聞いているだけでも楽しいよね。
 食堂にいる、他の子たちもそうみたい。
 それにこのテーブルは、また特別だよ。
 だって、学校一、笑顔がかわいい女の子が、ふたりもいるんだもん。
 ゆり先生のスープで、お腹はイッパイだし。
 チャーミングなふたりの会話は、耳も目も楽しませてくれるし。
 楽しくならないワケがないね。
 うん。そうだね。
 “はじめての人”が、早川さんでよかったね。
 美代ちゃんでなかったのは残念だけど。
 不安ばかりだった体験教室が、早川さんのお陰で、こんなに楽しくなってるんだもん。
 笑顔が明るくて、頭の回転が早くて、ちょっとイジワルで、えっちで、とてもかわいい早川さん…。
 引き合わせてくれた神様に、お礼をいわなくちゃ、だね。
 そんな感じで、ゆったりひとときを過ごしてたら。
 ボクらのところに、イヤなヤツがやってきたんだ。
 そう。ブルドッグ顔の、ブータだ。

「早川、あとでヤろうぜ」
 ブータは来るなり、ぞんざいな態度で早川さんにいった。
「イヤよ」
 早川さんは即答だった。
 それでもブータは、引き下がらなかった。
「なんでだよ?」
「だって、アンタ、早いんだもん」
「お、オレのどこが早いんだよっ!」
 ブータは顔を真っ赤に怒った。
「ほら。すぐ真っ赤になる。
 えっちの時と同じね」
 周りの女子から、クスクス笑いが聞こえた。
「入れた途端、眉を八の字にして、
“お、オレ、もう出ちゃうぅぅ〜”」
 早川さんがモノマネすると、今度は男子からも笑いが起こった。
「そ、そんな…お、おま…」
 みんなの前でいわれた恥ずかしさもあって、ブータは完全に、頭に血が登っちゃったみたい。
 早川さん、すごいなぁ。
 ブータを手玉にとるなんて。
「う、ウソつくなよっ!」
 嘲笑を打ち消すみたいにブータが怒鳴ると、食堂はシーンと静まり返った。
「ふぅ〜ん。
 あたしがウソついてるっていうんだ?」
「あ、当たり前だろっ!
 いつもヒィヒィいってるのは、早川じゃねぇか!」
 早川さん、ムッとした顔になった。
 すごく怒ってるみたい…。
「わかったわ」
 すっくと立ち上がると、早川さんは腰に手を当て、ブータを真正面から睨んだ。
「そんじゃ、どっちがウソつきか…。
 勝負よっ!」
「お、おうっ!」
 ブータは早川さんとデキることになって、嬉々と応えてた。
 側にいるボクと美代ちゃんは、ことの成り行きに、ただオロオロするだけ…。
「いいのね? みんなの前で勝負よ?」
「おうっ! のぞむところだっ!」
「どっちが我慢できるか…」
 形のいい唇が、ニンマリ笑いをつくる。
「鈴代くんと勝負よっ!」
「…………え?
 えぇぇぇぇっ?!」
 な、ナニ?! いま、早川さん、なんていったの?!
「あたしの前で、ふたりがオナニーするの。
 先にイッちゃったほうが負け。
 勝った方とえっちしてあげるっ!」
 な、なんでそんな話になるんだろ…。
 ボクとブータは、ふたりして顔を見合わせた。
「どうよ?」
 早川さんは、ズイっと気高い顎を高くした。
「ど、どうって…」
 ブータは、しどろもどろに戸惑ってる。
 それはボクも同じ。
 だって、早川さんとブータの勝負が、いつのまにかボクとブータの勝負になってるんだもん…。
「なに? 逃げるの?
 鈴代くんに勝つ自信、ないんだ?」
 早川さん、莫迦にした薄ら笑い。
 なんていうか…見とれちゃう美しさ。
 ただし、当事者でなければ…。
「やれやれ〜。逃げるな〜」
 なんて、周りの男子が囃し立ててる。
 もう、どうにも収拾がつかなそう…。
「う〜…わ、わかったっ!」
 退くに退けないブータは、悲鳴をあげるみたいに叫んだ。
「鈴代っ! 勝負だっ!!」
「えぇぇぇぇっ?!」
 ボクはもう…なんていうか…なんていったらいいか…。
「そういうことだから。
 鈴代くん、がんばってね?」
「えぇぇぇぇっ?!」
 驚きと悲鳴と困惑の混ざった声しか、でなかった…。

「引き分けだったらどうするんだ?」
 ブータが憮然と、早川さんにいった。
「引き分けって、同時に出ちゃったら?」
「まさか、勝者ナシって、逃げるワケねぇよな?」
 ニヤリ嘲笑うブータに、早川さんは愉快そう。
「ぷふ。まさか。
 でもそうねぇ…ふたりを相手に、ってのはどう?
 アンタと鈴代くんで、あたしをオモチャにすんの」
 お、オモチャって…。
 わざと過激な表現を使ってるんだろうけど…。
 うー、おちんぽ、ピコンとしちゃうよ…。
「腰が抜けても、アンタが満足するまでヤラせてあげる。
 ならいいでしょ?」
「オレがおまんこだぞ」
「いいわよ。それで」
「ウシッ!」
 なんだかブータは、もう勝ったみたいな声をだした。
 両手を縛られてなかったら、きっと拳を振り上げてるね。
 うん。そうなんだ。
 ボクとブータは観戦者に取り囲まれて、後ろ手に縛られてたんだ。
 公平を喫するため、ってコトらしい。
 まぁ、そうだね。
 出したら負けなんだから、摩らないでいれば勝てるモンね。
 で、後ろ手にボクとブータは縛られて、代わりに女の子がボクたちのおちんぽを摩ることになったんだ。
 ボクの担当は、美代ちゃん。
 ブータの担当は、{{ruby 森山 美津江,もりやま みつえ}}さん。
 森山さんは、ボクらと同じクラスの女の子。
 クラスで一番、背が高くて、黒目がちで垂れ加減の目がちょっとかわいい。
 長い黒髪で、物静かで、母性的。
 それでか、静御前なんてアダ名があったかな?
 ちなみに、担当を指名したのは早川さん。
 背丈を合わせたのかな…?
 ブータと森山さんも、同じくらいの背丈。
//
 でもなんとなく、それだけでもないような…。
 なんとなくだけどね。
//--
「美代ちゃんと森山さん、ちょっときてくれる?」
 早川さんがふたりを呼んで、ボソボソとなにやら打ち合わせてる。
 美代ちゃんが頬を染めて、チラッとこっちを見た。
 いったい、なにを話してるんだろ…?
「それじゃ、配置について」
 美代ちゃんと森山さんが、ボクとブータの側に戻る。
 早川さんはボクらの正面のテーブルに腰掛け、ためらいなくシャツを脱いだ。

 一糸まとわぬ早川さんの身体は、すごく美しかった。
 はじめてシたときは、全然、気づかなかったけど、プロポーションがすごくいい。
 背はボクよりちょっと高いくらいだけど、手足が長いせいか、全体的にスラッとした印象なんだ。
 それにポーズのせいか、目の錯覚か、少女らしい身体つきが、妙にオトナびて見える。
 見惚れちゃうくらいキレイ…。
 ていうか、見ているだけで、おちんぽがピョコンってしちゃう。
 続いて、美代ちゃんと森山さんもシャツを脱いだ。
「おぉっ!」
 なんて、男子たちの声。
 クラスで一番発達してるってウワサ、ホントだったんだね。
 森山さんの胸、オッパイって感じで、揉めるくらいに発達してた。
 でも考えてみたら、ちょっとヘン。
 体験教室では裸が原則なんだから、みんな見てるハズだもん。
 まぁ、全員の裸を見て回るワケでもないけどね。
 それとも、アレかな?
 みんなの前で脱ぐ、ってことが男子を色めきたたせたのかな?
「鈴代くん…」
 美代ちゃんは、ちょっと不安げだった。
「あはは。だいじょうぶ、だいじょうぶ…」
 他になんていったらいいか、わかんなかったよ。
 がんばるからねっ!
 なんて、ヘンだし…。
//
 だって、勝ったら、ボクは早川さんとえっちしなきゃいけないんだよ?
 ボクはかまわないけど…美代ちゃん、イヤがるよね…きっと。
 でも負けたら、早川さんはブータのオモチャ…。
 早川さんと美代ちゃんは友達同士だから、それは美代ちゃんも望まないよね。
 でも、勝ったら…う〜…。
//--
 ホント、なんでこんなコトになってるんだろ…。
「ほら、ふたりとも! 自然体、自然体!
 肩幅くらいに足ひろげてっ!」
 早川さん、すっごく余裕あるね…。
 ニコニコしてるよ…。
 ボクはもうなにがなんだか、…ヘンな汗ばっかり…。
「フッ!」
 って、ブータが、鼻でボクを嘲笑った。
 うん。わかってるよ。
 体格だって、全然ちがうんだもん…。
 チビで痩せた、いかにもモヤシなボクが、ゴリラとブルドッグの間の子みたいなブータに、勝てるワケないじゃない…。
 なんで早川さん、ボクを指名したんだろ…。
 うらめしく早川さんを見たら、早川さんもボクを見てた。
 …なんて…表情だろう…。
 かるく微笑んで、なにかを信じきってるみたいな、燐としたやさしい瞳…。
 ボクの勝利を信じてるのかな…?
 でも…なら、なんで、ちょっと寂しげなんだろ…?
 やっぱりボクが負けること、どっかで心配してるのかな…。
 ボクが負けたら、ブータのオモチャだもんね…。
//
 あんなこととか…こんなこととか…。
 ボクはこっそり見た、深夜のテレビ映画を思い出してた。
 エッチな映画で、女の人が殴られたり、ロープで縛られてたり…泣き叫んで、リョージョクされるんだ。
 ボクは女の人が可哀相で、すぐテレビを消しちゃった。
 う。うん。そうだね…。おちんぽはしっかりピョコンしてた…。
 と、とにかくっ!
 ボクが負けたら早川さんは、ブータにあんなメに合わされちゃうんだよ?
 そう。あの女の人みたいに早川さんが、ブータに殴られて、ブータにロープで縛られて、ブータにムリヤリ、汚いおちんぽを突っ込まれて…リョージョクされて…。
 テレビの女の人を早川さんに重ねたら、ギュッっと、なんか、胸が苦しくなった…。
//--
「お、おい、森山! 強く握りすぎっ!」
 ブータの怒声で、ボクはハッと気を取り戻した。
 なんだかわからない勝負は、ちゃくちゃくと準備が進行していて、森山さんがブータの後ろから手をまわし、股間を掴んでた。
 ボクも同じ感じで、美代ちゃんの手に根元を掴まれていた。
「それじゃ、はじめるわねっ!」
 テーブルの上に立つ早川さんが、そう宣言した。
 その手からシャツが放され、音もなく床に落ちた。
 それが合図みたいに、勝負がはじまった。

*[[◆はじめての対決・中編|萌え小説 12.3]]へつづく…

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