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はじめての倶楽部


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【@右巻きソフトウエア】 「初・体験教室」 「ま〜めいど★ハンター」 「怖くない怪談」 「ないしょのえろカタログ」

はじめての倶楽部


 あのお見舞いの日から、週が明けて。
 美代ちゃんはまた学校に来るようになってた。
 腫れてたほっぺも元通り。
 でもボクとは、ギクシャクを通り越してた。
 避けられてるっていうより、もう無視されてるって感じ。
 完全に嫌われちゃったみたいだよ…。
 うん…。ひとりぼっちだった時より、ツライ…。


 そして週末。
 体験倶楽部の招集があった。
 月曜に話しがあったとはいえ、ちょっと急だよね?
 もう。小田先生ってば、なんでも思いつきなんだから。
 でも、はじめての倶楽部。
 ゆり先生のいうとおり、なにかいいことがあればいいけど…。
 美代ちゃんのこともあって、どんより、気が晴れない。
 指定どおり体操着に着替えたボクは、不安な気持ちを引きずって、集合場所の体育館へ向かってた。
 そしたら廊下で、オヤジくんとゴローくんを見つけたんだ。
 ボクは小走りに近づいて、後ろから声をかけた。
「ふたりも入部するんだね!」
 放課後に体操着で体育館に向かってるってことは、そういうことだよね?
 案の定、オヤジくんはゆっくり頷いた。
「うむ。鈴代だけのハーレムにはさせないぞ」
 ハーレムって…。
 苦笑いのボクの肩を、オヤジくんがポンっと叩く。
「まぁ、安心しろ。
 オラは見てるだけだ」
「見てるだけ…?」
「うむ。飛び箱の中からとかな」
「オヤジ…そりゃ、覗きだろ…」
 ゴローくんがいつも通りツッコんで、ボクはクスリと安心した。
 うん。知ってる子が一緒だとホッとするよね。
「他のみんなは?」
 オヤジくんとゴローくんだけなのかな?
「みんなは別の用があるからな」
 歩きだしながら、ゴローくんが答えてくれた。
「別?」
「大政は、囲碁部。
 小政は、空手道場」
 小政くんはわかるとして。
 大政くんは囲碁部なんだ。体が大きいから、運動系だと思ってた。
「半太は、新妻にゾッコンだしな」
「新妻…?」
 ゴローくんとオヤジくんは、ニヤニヤ笑いあってた。
「清太くんは?」
「清太は校庭だ」
「校庭…」
 校庭部って、ナニするんだろ…? お掃除とかかな?
 なんか、清太くんに似合わないなぁ。
「鈴代、魔法のインク、知ってるか?」
 うん。ちょっと前に流行ったおもちゃだね。
 スパイセットの魔法のインク。
 時間が経つと消えちゃうヤツ。
 でも、それと校庭部がなんで繋がるんだろ?
「今日、国語で習字があってさ。
 先生の墨汁を、それと取っ替えたんだ。
 しばらくしたら、黒板のお手本が真っ白な半紙に戻っちゃってサ。『せんせ〜い、お手本が見えませ〜ん!』
 先生、キツネに摘まれたみたいな顔してんの!」
 想像したら、吹き出しちゃった。
「で、取っ替えた犯人はいま、校庭十周の真っ最中ってワケなんだ」
「あはは! 清太くんらしいっ!」
「倶楽部に来ても、ヘトヘトでえっちどころじゃないだろうな」

 体育館に入ると、もう何人かの男子・女子がいた。
 あちらこちらに仲良し同士固まって、小田先生が来るのを待ってるみたい。
「思ったより多くないね」
 ボクがいうと、ゴローくんは頭の後ろに手を組んだ。
「体験教室の後だからな。秋になれば増えるかもな」
「すっずしっろく〜ん♪」
 ポンっとたたかれて振り向くと、市川さんがいた。
「市川さんも入部?」
「うん。
 美代ちゃんもいっしょだよ?」
 美代ちゃんは、ぷいっとそっぽを向いてた。

「が、学級委員だから…」
 前髪を分けたおデコを真っ赤にして怒って、ボクとは話したくないって感じ…。
「あたしが誘ったんだ」
 市川さんが美代ちゃんのふくれたほっぺをツンツン。
 ちょっとうらやましい…。
「早川さんは?」
「さやちゃんは、新体操部で今日は欠席」
 口実じゃなくて、ホントに重なっちゃったんだ。
 他校へ見学に行くんだって。
「だって。
 よかったね、美代ちゃん!」
「きょ、今日は見学だけよ。
 えっちはしたくないんだから…」
 美代ちゃんはほっぺをツンツンされて、ぷうっと破裂しそうなくらいふくれさせた。
 ハァ…さやちゃんもかなり嫌われちゃってるね…。
 やっぱり、ボクが原因なのかな…。
 ため息出ちゃうよ…。
「へ〜。けっこう集まってるじゃない〜」
 体育館を見渡し、市川さんはニッコリ。
「そうなの?」
「うん。初等部にしては多い方よ」
 と。唐突に市川さんは、ボクの喉元を指差した。
「ソレ、なあに?」
 目ざとく見つけられちゃった。
 シャツの襟で隠してたんけどね…。
「んと…。さやちゃんのプレゼント…」
 うん。ボクは犬がつけるみたいな、赤い首輪をつけてたんだ。
 冗談じゃないんだもんね…さやちゃん…。
 いやだったけど、お見舞いの時のうしろめたさもあって、断りきれなかったんだ。
「コレしてれば、誰もえっちしないだろうって」
 首輪には『早川鞘子のポチ』って、名前が書かれてて、それを見た市川さんは、プッて吹き出しちゃった。
「ポチぃ〜、お手ぇ〜♪
 うまくできたら、チンチンでちゅよ〜♪」
 もう…。
 市川さんってば、さやちゃんみたいなコトいうんだからぁ…。
 ゴローくんとオヤジくんまでお腹かかえてるよ…。

 ほどなく小田先生が体育館へやってきて、ボクらは部室である、舞台地下に集められた。
 広い体育館に散らばってたせいかな?
 多いように感じなかったけど、こうして見ると、ひとクラス分くらいいるみたい。
 見たかんじ、中学年と高学年の子ばかりみたいだった。
 それで意外なことに、女子の方が多いんだ。
 男子が少ないって、タイヘンそう…。
「みんな、鈴代くんに興味津々なんだよ?」
 くひひって、市川さんがイタズラっぽく笑った。
 もう…。からかってるんだろうけど…。
 そういわれると女子はみんな、ボクの股間を見てるように思えちゃう…。
 うん。ボクって、ちょっとした有名人みたいなんだ。
 体験教室で、おちんぽが大きいって広まっちゃって、初等部の女子で知らない子はいないとか。
 やだよね…もう…。そんなコトで有名なんて…。
「まぁ、そう硬くならずに〜」
 小田先生、相変わらず下品だよ…。
 小田先生はヤラしい目で笑って、コホンと咳払い。
 集まったみんなに、倶楽部の説明を始めた。
「みんな、今日は集まってくれてありがとうね。
 この倶楽部は、“節度あるえっちを学ぶ”ためのクラブ。
 でも、そう難しく考えないでね。
 勉強とか友達のこととか。
 いやなことあったり、誰にもいえない悩みがあったり。
 そんな心が疲れるようなことがあったら、みんなと遊んで、ちょっとだけ忘れてみましょう。
 この体験倶楽部は、そんなクラブなの。
 えっちをしたい子、してみたい子、そうじゃない子も、気軽に集まってね。
 みんなで仲良く楽しく、ドキドキな思い出を作りましょう!」
 先生がそういってニッコリ微笑むと、みんなで「は〜い」って手をあげた。
「それじゃ、自己紹介からしましょうか」
 先生はみんなに体育座りをさせて、ボクらはひとりひとり立って、自己紹介を始めた。
 自己紹介は、ほとんどクラスと名前をいうだけの、簡単なものだった。
 四年生がいちばん多くて、ついで五年生と六年生。
 三年生の子も少しだけいた。
 そうそう。あの、お下げ髪の五年生もいたんだ。

 生徒会の人なんだって。
 ちょっとびっくり。
 だって、メガネをかけてて、すごく頭がよそさうで、えっちへの興味なんて、全然なさそうなんだもん。
「鈴代くん、鼻の下のびてる…」
 ボソッと美代ちゃん。
「ち、ちがうよ。
 この間、廊下で見かけたから…」
「フンッだ」
 もう…。ツンツン美代ちゃんで、ボクは早くも、心が疲れちゃいそうだよ…。
 そうして自己紹介が終わるころ。
 舞台地下に、ヘトヘトの清太くんが入ってきた。
 小田先生がニッコリ。
「清太、いいトコに来たわねぇ〜」
「マジ?! えっち始めるの?!」
「これから大掃除」
「おお〜そ〜う〜じぃ〜〜?」
 ウンザリ顔で清太くんがいうと、舞台地下は爆笑に包まれた。
 うん。そうなんだ。
 今日は大掃除だけだって。
 それと、模様替え。
 ボクらは小田先生の指揮で、手分けして舞台地下の大掃除をし始めた。
 ロッカーやダンボールを一度外に出して、掃き掃除をするんだ。
 長いこと人の出入りが少なかったから、かなりホコリが溜まってる。
 “ホテル”にしてたときに、少しずつやってたけど、おおっぴらにはできなかったからね。
「なにコレ…すごぉ〜い」
 誰かがダンボールの中から、演劇部の衣装を見つけたみたい。
「ホラホラ、鈴代くん♪ お姫様みたい〜」
 純白のドレスを身に当てて、はしゃぐ市川さん。
 やっぱり女の子の憧れなんだね。お姫様って。
「王子様もあるよ〜」
「すごいね〜。コスプレえっちできちゃうね〜」
 お下げ髪の五年生がニッコリしてた。
 お姫様と王子様のコスプレえっち…。
 それも女の子の憧れなのかな…?
「いいわね〜。先生に合うのがないのが残念」
 小田先生はにこやかに微笑んでた。
「これなら大丈夫じゃね?」
 ゴローくんが馬の着ぐるみのを引っ張りだす。
「それにどんなシチュエーションをつけろと…?」
 おもしろくなさそうな小田先生に、ゴローくんはヒヒヒって笑った。
「馬なら、鈴代くんじゃない〜?」
 市川さんがケラケラ笑って、聞いてた子はみんな大笑い。
 もう…ボクのおちんぽのこといってるんだね…。
 ボクは恥ずかしくって、顔から火が出そうだよ。
 でも、美代ちゃんだけは、マジメな顔で掃き掃除してたんだ。真っ赤な顔で恥ずかしがって…。
 って、思ったら、プッて吹き出して笑いだしちゃったよぅ〜。
 もう…真っ赤な顔は、笑うの堪えてただけなんだね…もう…。

 掃除が終わって。
 模様替えもだいたい終わると、ボクらはめいめい座って、おしゃべりをしていた。
 雑然とホコリだらけだった舞台地下は、倶楽部の部室になって、スッキリ様変わり。
 半地下の薄暗い雰囲気も、なんだか明るくなったみたい。
 ロッカーの配置が変わったせいかな?
 ロッカーで仕切りが作られて、そこでえっちをしていいみたい。
 冷たい床のマンマだったけど、あとでお布団を用意するって。小田先生がいってた。
「食べる?」
 市川さん、もう仲良しさんができたみたい。
 知り合ったばかりの子に、お菓子を配ってた。
 掃除しているときに、仲良くなったのかな?
 大掃除の目的って、そんなとこにあったのかもしれないね。
 小田先生って見かけによらず、ちゃんと考えてるんだね。
「鈴代くん、はい。
 美代ちゃんもどう?」
 “マツタケの森”の箱を差し出され、ボクと美代ちゃんはお礼をいって手を延ばした。
「こ〜ら!
 学校にお菓子持ってきちゃ、ダメでしょ?」
 いきなり小田先生に注意されて、ボクはマツタケの森が喉に詰まっちゃうかと思ったよ…。
「先生も食べる〜?」
「いりません」
 市川さんが差し出す箱を、小田先生はキッパリと断った。
「さやちゃんもわたしも、タケノコ派だから〜」
 部室に入ってきたゆり先生が、ニッコリ笑った。
 ゆり先生は副顧問なんだって。
「やっぱり、マツタケよりタケノコよね〜。
 若くてぐんぐん、おっきくなるタケノコ…って、ゆぅりぃ〜」
 おどける小田先生に、みんなクスクス笑った。
「うふふ」
 美代ちゃんもクスクス笑ってる。
 まるで、体験教室の夕食のときみたいだね。
 美代ちゃん、やっぱりかわいいなぁ…。
 広いおデコでいると、まるでお日さまが笑ってるみたい…あれ?
 ボクは、いまさらに気づいた。
 美代ちゃんの髪型。
 いつも前髪で隠してるのに、今は自慢げにおデコを晒してるんだ。
 あの、真ん中から分けた髪型って…。
「先生! 帰る前にシャワーしていい?
 ホコリまみれで気持ち悪い〜!」
 ふいの市川さんの声に、思い出しかけてたことをかき消されちゃった。
「鈴代くんも行こう! 洗ってあげるから!」
「え…」
 返事する間もなく、ボクは市川さんに腕を引っ張られちゃった。
「じゃ、先生も〜」
「さやちゃん先生は、まだやることあるでしょ?」
「ゆぅりぃ〜のいけずぅ〜…」
 小田先生とゆり先生の掛け合いを横に、市川さんは美代ちゃんも誘っていた。
「美代ちゃんもいっしょスル?」
「あたしは…まだ、風邪が残ってるから…」
「そうなんだ」
 市川さんはちょっと残念そうだった。
 ボクもちょっと残念…。
 えっちしたいからじゃなくて、仲直りのキッカケがほしいから。
 友達としてなら…かまわないよね? さやちゃん?

 結局、ボクと市川さんのふたりでシャワーをして、その日は帰った。
 うん。ボクの学校はスポーツに力を入れてるとかで、ちゃんとお湯の出るシャワーがあるんだ。珍しいよね。
 他の子も何人か、ボクたちの真似をしてシャワーしてた。
 う、うん。えっちも、してた…。
 ……うん。…ボクも…市川さんと…一回だけ…。
 さ、さやちゃんには内緒だよ?
 首輪に効力ないって知ったら、ショックでしょ?
 それに、今度は首輪に鎖をつけられちゃうよ…。

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