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えっち 05の変更点

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!!!はじめてのプール

 市川さんに話しかけられた日。
 ボクは職員室から教室へ戻る途中、廊下で三人の女子を見かけたんだ。
 しゃがんで、水の入ったバケツを囲んで、中を覗いてた。
 その日はプール掃除があって、プールに住みついたヤゴが、バケツの中に保護されてたんだ。
 女子はたぶん、五年生かな。
 プール掃除は五年生がやることになってたから。
 三人とも体操着が濡れてて、ピンク色のブラが透けちゃってた。
 やっぱり五年生になると、みんなつけてるんだね。
//こよしちゃん
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//	05koyosi.jpg
 見てたら、お下げ髪の子と目が合って、ニッコリ、微笑まれちゃった。
 うん。ドキッとして、早歩きで逃げちゃったよ。
 でも、もうすぐプール開きか…。ちょっと憂鬱かも…。

 月曜日にプール開きがあって、時間割が少し変わった。
 隣のクラスと、体育の時間が一緒になったんだ。
 うん。水泳はちょっと苦手。
 でも、さやちゃんたちとプール授業なんて、ちょっとうれしいかも。

//プール・サイド

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//--
 ボクたちは水曜日が、今年はじめてのプール授業になった。
 天気もいいせいか、みんなはしゃいでた。
 ボクはそうでもないかな。
 水泳は嫌だけど、清太くんたちとの自由時間は楽しみ。アメとムチをもらった気分。
 更衣室の前で清太くんたちと合流して、ボクらはふざけあって着替えた。
 パンツを脱がされて恥ずかしかったけど、ボクも仕返ししてみたよ。
 清太くんが履き替えてるときに、腰のバスタオルをズリ落としたんだ。
 清太くん、びっくりしてすごく慌ててた!
 ただ着替えるだけなのに、みんなとするとすごく楽しいんだね。
 去年まではひとりぼっちで、隠れるように隅っこでしてたから、知らなかったよ。
 お陰で着替えがおそくなっちゃった。

{{size 5,"「うっひ〜〜っ!」"}}
 冷たいシャワーと消毒液に悲鳴をあげて、ボクらはプール・サイドに出た。
 陽の光に、プールの水面がキラキラしてた。
 たぷん、たぷん、って水の音が、笑ってボクらを手招きしてるみたい。
 気持ちよさそう。
 泳ぎが苦手なボクには、毎年、憂鬱な光景だったけど、今はなんだかウキウキしてた。
 きっと清太くんたちのお陰だよ。
 うん。そうだね。
 友達がいるプールなんて、はじめてだもんね。
 清太くんが、水着の澄子ちゃんたちを見つけて、側に寄ってからかった。
「澄子ぉ〜。
 しばらく見ねぇウチに、大きくなったんじゃね〜?」
「莫っ迦みたい!
 毎日見てるクセに」
 ベーって、澄子ちゃんは舌を出した。
//澄子の水着、ブルマーの小梅
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//	05sumikoume.jpg
 スラッと背の高い澄子ちゃん。
 胸はそんなでもないけど、紺色の水着が細身と長身を引き立ててた。
 いつものポニーテールはなくて、長い髪を水泳帽に納めてる。
 綺麗なうなじが、なんていうか…セクシーだった。
 隣にいる姫川さんは、体操着姿。
「小梅は見学か」
「ちょっと風邪気味なんだって」
 澄子ちゃんが、肘で半太くんをつっつく。
「心配よね〜、半太?」
「そ、そんなコトねぇよっ!」
 なんていったクセに。
 半太くん、姫川さんに自分のバスタオルを預けるんだ。
「掛けてろよ…」
//	 だって。「そんなコトある」ってミエミエ。
 うふふ。「そんなコトある」ってミエミエ。
//--
 ボクはクスッてしてから、さやちゃんを探した。
 さやちゃんはそう離れてもいないところにいた。
 なんだかヤル気まんまんで、さっそく準備運動をしてる。
 競泳用なのかな…?
 さやちゃんの水着は、女子のみんなのとちがってた。
//さやちゃんの水着
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//	05saya.jpg
 色は紺色より明るめで、藍色か濃い青紫って感じ。
 生地が分割されてなくて、白い肩紐が大きく開いた背中でクロスしてる。
 すごくかわいい!!
 身体にピッタリ、フィットしてて、ぽっこりお腹の曲線が、なんか、艶かしいんだ。
 緩やかな腰や、まん丸のお尻のラインも、見とれちゃうくらいかわいらしい…。
 あ! でもでも、イヤラしい意味じゃないよ?
 ホ、ホラ、アレ、アレだよ! ゲージュツ的ってヤツ!!
「ん〜? 鈴代くん、鼻の下が延びてるぅ〜」
 って、澄子ちゃんがニヤニヤ笑いで、ボクのほっぺたをつっつくんだ。
「そ、そんなコトないよ…」
 ボクはほっぺたを擦ってゴマかしたけど…。
 どうしても、さやちゃんに目がいっちゃう。
 さやちゃんがボクの目を見つけて、ニコッと笑いかけてくれた。
 水面に反射した光が、さやちゃんの笑顔をキラキラ、眩く輝かせてた。
 うん。自分でも、顔が真っ赤なのがよくわかったよ…。
 もうどうしていいかわからないくらい、逆上せあがっちゃってた。
 そしたら、清太くんの呟きが聞こえたんだ。
「ブ、ブルマーだ…」
 清太くんの見てる方を向くと、ゆり先生がプール・サイドへ出てきたところだった。
//ゆり先生のブルマー
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//	05yuri.jpg
 ゆり先生はジャージじゃなくて、半袖体操着のブルマー姿だった。
 水に濡れるからなのかな?
「マニアックだな、先生。
 水濡れブルマーを見せてくれるのか…」
「マニアックなのはおまえだ、オヤジ…」
 別に女子のブルマーなんて、体育の時間で見慣れてるけど…。
 ゆり先生のブルマー姿は、初めて見たかも。
 おっきなお尻のエンジ色のブルマー。
 ニョキッと、白くてムッチリの太股が生えてて、スラッと延びた足がとってもキレイ…。
 上は見慣れた、白い半袖体操着。
 だけど日差しのせいか、胸のふたつの膨らみが、やけに眩しいんだ。
 思わず目を奪われて、呟いちゃった。
「やっぱり、おっきいね…」
//	 思わず目を奪われて、呟いちゃった。
「やっぱり、おっきいね…」
 思わず呟いちゃった。
 それが清太くんに聞こえたみたい。
「うひひ〜。鈴代もおっきくなったか〜」
「や、やめてよぅ〜」
 清太くんがボクのおちんぽをはたいて、ボクは必死に防御して。
 ふざけあってたら、さやちゃんが目に入ったんだ。
 腰に手をあて、直立不動。口をトン尖らせてボクを睨んでた…。
 ゆり先生に見とれてたのがわかったみたい。
 あう…。あとがコワイ…。

 ピッ! ピッ! って、小田先生の笛に合わせて、ボクらは準備体操してた。
 プールを挟んで、向こう側に女子、こちら側に男子が一列に並んでる。
 みんな同じ、紺色のスクール水着だけど、背もちがうし、体つきも少しずつちがう。
「やっぱ、森山が一番、デケぇんじゃね?」
//	森山さん
「だな。アレはもう中等部級だ。
 65点」
「64点」「62点」「60点」
 うん。そうなんだ。
 清太くんたち、準備体操しながら、女子の水着審査をしてるんだ。
 水着姿の女子が、一列に並んで、目の前にいるんだもんね。
 わからなくはないよ。
 でも、女の子に点数つけるなんて、失礼なんじゃないかな…?
「プロポーションなら、やっぱ早川じゃね?」
 ピクンって、ボクの耳が動いちゃった。
「うん。あの水着はポイント高いな。
 胸はないけど」
「バッチえろカワだ。胸はないけど。
 69点」
「67点」「70点」「68点」
 みんな、点数辛いね。
 ボクなら百点満点つけちゃうのに。
「だが待ってほしい。
 アレは鈴代のご主人さまだぞ?」
「……」「……」「……」「……」
 なんか、視線がイタイよ?
{{size 4,"「失格」「失格」「失格」「失格」"}}
 {{size 4,"え〜〜〜!"}}
「鈴代は何点なんだ?」
「ひゃ、{{size 1,"百点…"}}」
//	「えこひいき〜〜」
//	「買収されてんぞ、この審査員」
{{size 4,"「ハニトラだ」「ハニトラだ」「ハニトラだ」「ハニトラだ」"}}
//--
 {{size 4,"え〜〜〜?!"}}
 ――って、ハニトラ{{fn ※.ハニトラ=ハニートラップ。色仕掛けなどで、弱みを握られているなどを指す。応用例:ハニ垣,江田ハニ月}}ってなんだろ?
 ――って、ハニトラ{{fn ※.ハニトラ=ハニートラップ。色仕掛けなどで、弱みを握られているなどを指す。応用例:ハニ垣、江田ハニ月}}ってなんだろ?
 あとで聞いてみよう。
 でも、水着って不思議だね。
 みんな、魅力的に見えて、ワクワクしちゃう。
 そういえばこんな風に、意識して見たことなかったね。
 プールは憂鬱な授業だったから、それどころじゃなかったんだね。きっと。
「ねぇ、澄子ちゃんは?」
「澄子かぁ…。背丈あるクセに、イマイチ、おっぱいがなぁ〜」
「だな。61点」
「う〜ん…62点」
「20点。
 オレに隠れて、ひとりでケーキ食ってやがったんだ」
 あはは。そーゆーのも採点に入るんだ。清太くん。
 でもさ、採点基準って、ちょっと気になるよね。
「ねぇ、百点の基準って、ダレなの?」
「もちろん、ゆり先生だ。同志おっぱい星人!」
「うん」「うん」「うん」
「今日は赤ブルマーだから、+40点の140点だな」
「オヤジ…」「オヤジ…」「オヤジ…」「オヤジ…」「オヤジ…」
 なっとく。それじゃ、誰も満点とれないよ。
 ゆり先生と比べたら、みんなまだまだコドモだもん。
「あれ?
 鈴代、佐藤 美代はどうしたんだ?」
「風邪で休んでるんだ」
//	 ボクもちょっと残念…。
 うん。そうなんだ。
 佐藤さんは週明けから、風邪で欠席つづき。
 ボクもちょっと心配。
「学年アイドル不在か…」
//	「でもこうして見ると、粒揃いだよなぁ。
「でもこうして見ると、女子のレベルたけぇよな。
//--
 オレたち、ツイてるぜ〜♪」
 ツイてるって、なんだろうね。
 たしかにみんなかわいくて、目の保養だけど。
 それとも、なにか企んでるのかな…?
「次の審査は、恵子とみすずか。
 50点」
「50点」「ご、50点…」{{size 4,"「みすずちんに汚れた目を向けるな〜!」"}}
 {{size 5,"ピーーーーッ!!"}}
 突然、大きく笛が鳴って、ボクらはびっくりしちゃった。
「ソコ! 私語は慎む!
 じゃないと、海パンで校庭十周よ?!」
 小田先生がボクらを指差して、クスクス、みんなに笑われちゃった。
 あう…。
 清太くんたちと一緒は、いつも楽しいけど。
 馴れないなぁ、この気恥ずかしさだけは…。

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