インターミッション(娼館の“りりん”)
■りりんに体を洗われ、ハンス(仮名)は泡だらけとなっていた。
[協力]ぎゅっと!(パティスリー)
「うふふ。ホントにヤリたい盛りなのね…。
また大きくなってるわ…。
いつでもいいから…たくさん出していってね…」
たくさん出していって、か…。
ハンス(仮名)は吐息の混ざった溜め息を、ひとつついた。
「ねぇ、りりん?
女の子って、“質より量”なの?
それとも、“量より質”?」
「? なんの話し?」
「紋章を集めるには、イカせなきゃいけないんでしょ?」
りりんをイカせようと、出るモノを我慢して、必死になって腰を振ったのである。
まったく、紋章集めもラクなものではない。
「あら。あれはウソよ」
「ウソ?」
「えっちするのは本当よ。
それに、正銘のことも。
でも、“イカせる”はウソ。
カラっぽになるまで出させて、
『はい、残念でした〜』
いつもそうやってあしらってたの」
わるびれもせずに、微笑むりりん。
怒る気にもなれない。
「なるほど。そうやって挑戦者はカモにされてるんだね…」
「ちゃんと気持ちヨクしてあげるんだから、正統報酬よ。
取れる客からは取るが基本でしょ?」
「それもココの“しきたり”なの?」
「うふふ。わたしの“しきたり”」
見た目と違って、りりんは相当な“ヤリ手”である。
「ハァ…。あんなに我慢したのが莫迦みたいだよ…」
「うふふっ! お陰で何度もイカされちゃったわ」
りりんは小鳥のようなキスをくれた。
少女のように染まった頬を見ると、それがホントでもウソでも、どうでもいい気分になった。
「でも、紋章のことも秘密よ?
ここはギルドの保護下だから、できたことだから」
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