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マーメイド06-7




【@右巻きソフトウエア】 「初・体験教室」 「初・体験倶楽部」 「怖くない怪談」 「ないしょのえろカタログ」

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ニーヤの涙


■ハンス(仮名)は瑠歌の後ろについて歩いていた。

「瑠歌、姫さまの“封印”、解けるの?」
「あたりまえよん。
 アタシは天才魔術師なのよん〜」
「でも姫さま、しばらくはいいって!」
 割ってはいった飛び猫に、ハンス(仮名)は首をかしげた。
「なんで? “封印”が解ければ、いろいろ楽しいことできるのに…」
「だからよ。
 あんたにこれ以上イロイロされたら、たまったモンじゃないわ」
「ボクはただ、もっとお話ししたり、一緒に散歩したり、一緒にご飯たべたり…いろいろできるっていう意味で……」
「それだけじゃないでしょ?」
「他になにがあるの?」
 飛び猫・ニーヤは途端に真っ赤になった。
「……い、イロイロ…」
「むふっ。イロイロだって。
 飛び猫ったら、ナニ考えてるのかな〜」
「う、うるさいわねっ!」
 かしましくジャレあう、ハンス(仮名)とニーヤ。
「……」
 いつのまにやら置き去りの瑠歌は、憮然とふたりを見ていた。


■入り江に戻ると、瑠歌はふたりに振り向いた。

「さて。
 そんじゃ、はじめましょん」
「なにを?」
 ニーヤは瑠歌と共に目眩を覚えた。
「……治療よ。
 あんた、今まで誰のために苦労してたと思ってるの?」
「そ、そっか。そうだったね」
 笑ってゴマかすハンス(仮名)。
 もーほーさんの悪夢など、すっかり忘れているかのようである。
「え〜と。それで?
 ボクはどうしたらいいの?」
 看護婦姿の瑠歌は腰に手をあて、無害な微笑を浮かべた。
「まず服をぬいで。全部ん〜」
「う、うん」
「パンツもねん」
「こ、これでいい?」
 いわれたとおりに真っ裸となったハンス(仮名)は、貞操帯の上から手で前を隠していた。
「それもとらなきゃねん♪」
 瑠歌がパチンと指を弾くと、股間の鍵がはずれて、ポトンと貞操帯が落ちた。
「きゃ!」
 と、ハンス(仮名)は女の子のような悲鳴。
「そしたら、そこに座って。
 翼がある猫に、おちんぽを舐めて、勃たせてもらうのん〜♪」
 木陰に腰を降ろしたハンス(仮名)は、目をパチクリ。
「翼がある猫って……」
「あ、あたし?!」
 ふたりに目を向けられ、ニーヤは困惑の声をあげた。
「そうよん。
 大丈夫ん、猫の体にもーほー茸は効かないから」
「イヤよッ!
 なんであたしがそんなことするのよッ!」
「いい? この“白衣の天使”はね、ありとあらゆる難病の治療法を、教えてくれるアイテムなのよん。
 それを着たアタシがいってるのん。
 信じられないのン〜?」
「だ、だって…だからって……。
 ほ、他の猫よんでくるッ!」
「だめよん。
 診たところ、ハンス(仮名)はもう危篤状態だわよん。
 いつ狂い死にが始まるか、わからないわよん〜」
 瑠歌の言葉はニーヤに、膝を抱えたハンス(仮名)を思い出させた。
『ニーヤが、毛むくじゃらで筋骨逞しいもーほーさんに見えるンだよぉ〜ッ!』
 たしかに瑠歌のいうとおり、ハンス(仮名)はいつ狂い始めてもおかしくない…かも…だが…。
「いいのん?
 他の猫を捜してる間に、ハンス(仮名)が死んじゃっても?」
「で、でも……」
 くちごもるニーヤは、ちらちらとハンス(仮名)を見た。
 ハンス(仮名)は事態についていけないのか、ポカンとしていた。
「アタシは別にいいのよん? でも――。
 泣く人がいるのよねん? 死んじゃったら…」
 瑠歌が意地の悪い微笑を浮かべる。
「そうよね、ハンス(仮名)?」
「え? ……そ、そうかもね…」
 判然と頷くハンス(仮名)を、ニーヤは少し恨めしく思った。
 しかし、他に手だてはないのである…。
「……わかった。
 わかったわよ!!
 舐めればいいんでしょ、舐めればッ!」
 ヤケになって叫ぶニーヤに、瑠歌は忍び嗤い。
「フンっ!」
 への字ぐちのニーヤは、ハンス(仮名)の股間に近づいた。
 そしてじっと、元気ないおちんぽと対峙する。
 まるで、眠るオロチに立ち向かうのようである。
「ね、ねぇ、ニーヤ…? …イヤなら…その…」
「いいのよ、あたしはッ!
 あんたは黙って、あっち向いてて!」
 おちんぽから目を離さずいわれると、ハンス(仮名)は頷くよりない。
「う、うん……」
「こっち、見ちゃダメよ……」
「うん」
 ハンス(仮名)のソレは、もーほー茸のように赤黒くなっていた。
 強烈なイカ臭さから、ニーヤは顔をしかめる。
 かすかな震えをおびて、小さな舌が、ゆっくりと近づく…。
「ぺろっ」
 意を決したように、舌先がおちんぽの先を舐めた。
「ひゃっ!」
 ザラッとした感触が、ビクンッとハンス(仮名)を飛び上がらせた。
「黙ってッ!」
「ごめん……」
 ミルクを飲むように、ニーヤが赤黒い亀頭部を舐める。
 ぴちゃ…、ぴちゃ…。
 静まり返った中に、舌使いの音だけがする。
 かすかな波音も消え去り、まるで全てのものが耳を澄まして、注目しているかのよう。
 それがかえって恥ずかしく感じるのか、ニーヤの頬がうっすらとさくら色に染まり出す。
「…ねぇ……どう?」
 ザラザラとした舌の快感に、ハンス(仮名)は身を震わせるが、下脳はいっこうに反応しない。
「どうって……その……」
「もっと舌を使わなきゃ〜」
 ニヤニヤ嗤いながら、瑠歌がいう。
「おそるおそるじゃ、蚊がとまってるようなモンだわよん〜」
「う…こ、こう……?」
 ニーヤはべろんと、舌全体で舐め上げた。
「イ、イタッ!!」
 ハンス(仮名)は我慢しきれず、思わず声をあげた。
 ザラザラの舌では、さすがにサディスティックすぎる…。
「ご、ごめんなさい……」
 ニーヤは、シュンと耳を垂れた。
「い、いいんだよ。
 …そ、その……袋の方を舐めてみたら、どうかな?」
「キャハハッ!」
 身を捩って嗤う瑠歌に、ニーヤはいっそうの恥ずかしさを覚え、逃げ出したい思いに駆られた。
 しかし、ハンス(仮名)を治せるのは、自分しかいないのだ。
 そう自分に言い聞かせ、なんとか踏みとどまる。
(でなければこんな…おちんぽを舐めるなんて…屈辱ぅ……)
 ぞり、ぞり、と袋と舌が音を立てると、意地悪い忍び嗤いがまた漏れ聞こえた。
 ニーヤは自分の目に、涙が滲んでるのがわかった。
「ど…どう? …ハンス(仮名)……?」
「…うん……気持ちいい……」
 ざわめくような快感が、付け根から湧きのぼる。
 しかしハンス(仮名)のおちんぽは、いっこうに起きあがる気配をみせない。
 ニーヤは身を乗り出し、前足のひとつを付け根にのせた。
 柔らかい肉球の感触が心地よい。
 ニーヤは小さな体を前後に動かし、熱心に舐め上げる。
 そのひたむきな努力にも関わらず、おちんぽはいっこうに反応しない…。
「ねぇ、なんでダメなの?
 あたしじゃ、ダメなの…?」
 ニーヤは惨めな気持ちでいっぱいだった。
 これだけやってるのに…屈辱を我慢して、ハンス(仮名)の為に、一所懸命、おちんぽを舐めているのに…。
 ニーヤは泣きベソをかき、ピクリともしないおちんぽへ、必死の奉仕を繰り返す。
「お願い、勃って…グス……。
 …あたしを感じて……勃ってよ、お願い!」
「ギャハハハッ!!」
 突然、こらえきれなくなった瑠歌が、大声で嗤いだした。
「そりゃ、ムリだわさッ!
 いくらヤッても、ムリだわさッ!!」
 嗤い転がり、身悶える瑠歌。
 ニーヤの両目から大粒の涙がこぼれ落ちた。
「ムリ……?」
「無理無理、ぜ〜たっいッ、無理ッ!
 猫に舐められて勃起したら、ヘンタイだわさっ!!
 そんなことしたって、治るワケないだわさッ!!」
「だ、騙したのねッ! 瑠歌ッ!」
「『勃ってよ、お願い……』。
 キャハハハハハッ!!
 ネンネのアンタが、そんなことまで言うとは思わなかったわサっ!!」



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