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マーメイド05-3int




【@右巻きソフトウエア】 「初・体験教室」 「初・体験倶楽部」 「怖くない怪談」 「ないしょのえろカタログ」

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インターミッション


■入り江の波は、今日も穏やかであった。

 ハンス(仮名)は海での泳ぎをアクアに教えてもらい、砂浜で濡れた身体を乾かしていた。
 アクアはその隣でシナを作り、豊かな乳房を陽光に輝かせている。
 アクアは人見知りの垣根を越えると、おしゃべり好きな女の子であった。
 たわいもなくおしゃべりをしながら、アクアは微笑み、ハンス(仮名)は照れたような微笑で返す。
 ちょっとしたデート気分であるが、困ったことがひとつだけ。
 いつものようにアクアは、着衣らしいものは、ひと欠片も着けていない。
 野生の人魚とは大概そういうものであるが…なんとも目のやり場に困るのである。
 堂々と眺めれば健康美、飛び猫の視線が刺さるとえっちな裸体。
 人の意識とは、まっこと奇妙なものなのである。
「アクア、その首輪って…」
 アクアの首の、革バンドの首輪。
 デコレーションされてはいるが、ペットや家畜につけるような感は拭えない。
 むしろ、所有物を強調しているようにも見える。
「似合うでしょ?
 王子さまがプレゼントしてくれたの。
 親密な人しかつけない、特別な首輪なんですって!」
 きゃっとばかりに、アクアは赤らめた頬に手をあてた。
「そ、そうなんだ…」
 捨てられたというのに、今だアクアのココロはサド王子にある。
 正直に教えたものか、なんとも複雑である。
「ハンス(仮名)のバンドは、誰につけてもらったの?」
「バンド…?」
 股間の貞操帯のことをいっているらしい。
「お姫様?」
 貞操帯というものを知らないアクアは、なにやら勘違いしているようだ。
「爺さんよ」
 すかさず飛び猫・ニーヤが答えると、アクアは引き潮のように身を引いた。
「え…ハンス(仮名)って、もーほー趣味だったの…?」
「ご、誤解だよ!」
「隠さなくてもいいじゃない。
 人のシュミは、人それぞれよ」
 ニーヤはイジのわるい笑顔をニンマリ。
 アクアもニッコリと微笑を浮かべる。

「そうね。
 わたしもそう思うわ、ハンス(仮名)」
「いや、だから…」
「ハンス(仮名)が女の子に興味ないなら、わたしも安心してお話しできるし」
「う〜…」
 そういわれると、唸るしかないハンス(仮名)であった。


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