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マーメイド01-3




【@右巻きソフトウエア】 「初・体験教室」 「初・体験倶楽部」 「怖くない怪談」 「ないしょのえろカタログ」

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FC2 Links: ファンタジー 官能小説 ロリ

報告するからねッ!


■りりんに体を洗われ、ハンス(仮名)は泡だらけとなっていた。

弟を愛してやまない姉あるいはお兄ちゃんが大好きっ子な妹とのタブーなカンケイ(パティスリー)[協力]ぎゅっと!(パティスリー)
 えっちをした後。本来の目的通り、身体を洗ってもらっているのであるが。
 まさか、身体をスポンジに洗ってくれるとは、夢にも思っていなかったのである。
 りりんの肌はきめ細かく、そのぬくもりは心地よく。
 全身を擦り寄せてマッサージされると、身体どころか、心まで緩みきってしまうのである。
 夢見心地のハンス(仮名)は、湯あたりしたようにぽややんであった。
「なんだか、いろいろと順番が逆になっちゃったわね…」
 りりんはクスリと微笑んだ。
「今日えっちしたこと、しばらくは内緒にしておいてね?」
「いいけど…なんで?」
 内緒はわからなくもないが、“しばらく”は理解できないのである。
「初めてさんは、洗うだけ。
 楽しみは順々に。
 それがココの“しきたり”ですもの」
 なるほど。
 本来ならえっちできるまで、何回も通わなくてはいけないらしい。
 りりんの娼館が繁盛するワケである。
(それで怒りだす客はいないのかな…?)
 そう思ったのも一瞬だけ。
 りりんがおちんぽを洗いだすと、その心配はどこかに流れさってしまった。
 ココで使っている石鹸は特別製なのか、とてもヌルヌルするのである。
 お陰でりりんの手は、潤沢に濡れた膣の感触…。
「うふふ。どう…?」
「うん…。もっとやって…」
 吐息まじりにそういうと、りりんはまたクスリと微笑んだ。
「ねぇ、りりん?
 ミレニアムの話し、聞かせてよ」
 りりんはハンス(仮名)の髪を撫でると、穏やかで静かな声を発した。
「“閉ざされし扉
 星が太陽を巡り、月がその仮面を剥がされる時、
 まぶしくも正統なる後継者
 七つの鍵と、幾万の時をもって、
 開くはそのとき
 千年の黄金郷、永遠の桃源、
 ミレニアム
 待つべし、時を
 開かれし、その時を…”」
 それは幼子を寝かしつける、子守歌のよう。
 そしてりりんの歌声は、どこか哀しげでもあった。
「ふふっ。伝説の千年王国ね」
 りりんはニコリと微笑み、哀しげな空気を取り去った。
「女の子だらけの国なんでしょ?」
「人魚の国よ。わたしたちの国…。
 行ってみたい?」
「ぶらぶらっとね」
「あなたのココみたいに?」
「イタッ!」
「ごめんなさい。でも……
 ちょっと気持ちよかったでしょ?」
「う…うん。
 たまにやってよ」
「うふふ。ホントにヤリたい盛りなのね…。
 また大きくなってるわ…」
 りりんの瞳は期待に輝いていた。
「いま出したい?
 それとも、後でスル?」
「両方っ!!」
「うふふっ。いいわよ。
 たくさん、出して…」

■湯殿から出てくると、すでにとっぷり、日が暮れていた。

 湯殿でりりんとえっちして、身体を洗われ。
 またえっちして、洗われて。
 そのまま疲れて、りりんの膝で眠り…。
 起きるとまた、ジャレあうようにえっち…。
 りりんの計らいで湯殿が貸し切りになったのをいいことに、まるで発情期のバカップルのごとく、イチャイチャえっちしまくっていたのだ。
 日が暮れるのも当然である。

 サッパリしたハンス(仮名)が、後ろ髪を引かれるようにロビーに出てくると、そこにはニーヤが待っていた。
 仁王立ちの飛び猫・ニーヤは、まるで弁慶の立ち往生。
 ずっとそのままだったかのようである。
 どんな顔をしたものか…。
 ハンス(仮名)は壁の鏡に百面相。
 それを見たニーヤは眉をぐっと険しくした。
 そして隼のごとくハンス(仮名)の後ろに回ると、その襟をぐいっとひっぱった。
「うそつき」
 ハンス(仮名)の首筋には、りりんの紋章があった。
 りりんとえっちをした、なによりの証拠である。
「紋章を集めろといったのは、姫さまだよ?」
「姫さまだけ愛するって、いったクセに。
 やっぱり騙してたのね!」
「騙してなんかいないよ。
 ボクは心から愛してるよ」
「りりんはどうなのよ?
 好きでもないのに、えっちしたのッ?!」
「りりんは、ボクの心臓から愛してるんだ」
 それを聞いて、ニーヤの眉は一段と険しくなった。
「下半身の間違いでしょッ!」
 爪を立てて飛び猫が噛みつくと、ハンス(仮名)の悲鳴が夜空に轟いた。
「ぎぃやぁぁぁぁッ!」

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