!!!はじめての告白  ボクは体育館の壁にもたれ、見るともなしに、体育館の様子を眺めていた。 //  足元には、ティッシュ箱。  また“垂れてる”女の子がいたら、見つけて拭いてあげるんだ。  いい作戦だよね?  うん。そうだね。今のところ、発見率・成功率、ゼロ…。  そう、うまくいくもんじゃないね。 //--  体育館の中は、えっちしている子たちもいたけど、してない子たちの方が多くなってた。  なんか、フツーの休み時間みたい。  男子同士、女子同士、仲のいいもの同士で話したり、フザけあったりしてる。  ふと、体操着のシャツを腰につけた男子に目がとまった。 「化粧まわし〜」 「ばっかねぇっ!」  女の子相手にフザけてるのを見て、ボクは思わず、クスっとしちゃった。  ボクとおんなじこと、考えてるんだもん。  うん。そうだね。  あんなふうにすれば、みんなと打ち解けられるんだろうね。  フザけてる男の子はたしか、清太くん、だっけ?  ブータと同じガキ大将タイプかな。  苦手なタイプだけど、一緒に遊べたら、楽しいだろうなぁ…。  そんなふうに立ってたら、佐藤さんがボクの隣にやってきた。 「すこし、疲れちゃったね」  佐藤さんは、ボクの片思いの女の子。  今日はすれ違いばっかりだったから、やっと話せる機会がきた。  でも、なにを話せばいいんだろ…。  ボクはドキドキして、自分の鼓動が聞こえてくるみたいだった。  そうだ。佐藤さん、“垂れて”ないかな?  ボクは横目に、佐藤さんの様子を探ってみた。  佐藤さんは体操着のシャツだけを着ていて、下はなにも履いてない…。  だけど、シャツの裾が股間を隠してて、股間の様子はわからなかった。 //  白い裾からは、にょっきり、素足の太股が伸びてた…。  わからないけど…白い裾から、にょっきり伸びた、素足の太股…かわいいなぁ…。  ボクは佐藤さんの視線を感じた気がして、慌てて目を正面へ戻した。  そして、なんだかわかんないなことを口走ってた。 「も、もっと、えっちばっかりしてるのかと思ってた」  佐藤さんはボクの言葉に、鈴が笑うみたいな笑顔を作った。 「あはは。そんなことしたら、疲れて死んじゃうよ?」 「そ、そうだね」  えっちするのって、とってもエネルギーがいるよね。  気持ちいいけど、終わったあとは、すごく虚脱感があるもん。  そういえば、今日は何人の子とえっちしたんだろ…。 //  心の中で、指を折ってみる。 「鈴代くんは、はじめて?」 「う、うんっ! 朝まではっ!」  なんだよ、もう…“朝までは”って…。 「びっくりした?」 「う、うんっ! き、気持ちヨクって、頭が真っ白っ!」  も、もう…なに口走ってるんだよ、ボクぅ…。  それに頷いてばかり。  こっちからも、なにか聞いてみなくちゃ。 「さ、佐藤さんは? はじめて?」  あう…。女の子に聞くようなコトじゃないよ…もう…。 「ううん。二回目。去年以来かな」  佐藤さんは機嫌を損ねるでもなく答えてくれた。  あう…。なんでこうなんだろ…。  少しは女の子に馴れたつもりだったのに…。  佐藤さんが相手だと、どうしてもアガッちゃう…。 「鈴代くんがきてるなんて、びっくり。  マジメそうで、興味なさそうだもん」  ボクにとっては、佐藤さんの方が意外だよ。  清純なお嬢様、って感じだから。えっちなことなんか、しそうにないもの。 「さ、佐藤さんも、参加してたんだね」 「だってあたし、学級委員だもん」  あ。そういえばそうだった。  学級委員だから、しかたなく参加したのかな? 「でも、えっちはキライじゃないよ?」 「そ、そうなんだ」  春子お姉さんに続いて、ちょっとショック。 「うん。男子なんか、やさしくなるし」 「やっぱり、みんなそうなんだね」  なんか、下心ミエミエ…。  佐藤さんが見つける前に、足元のティッシュ箱をどうにかしたい…。 //  でもボクも同類だよね…。 //  足元のティッシュ箱を、どうにかしたい…。 //  ボクは足元のティッシュ箱を、こっそり足の後ろに隠した。 「うん。体験教室のあとは、みんなね。  やさしくおとなしくなって、親切って感じ?」  あれ? 佐藤さんのいった意味、ボクの受け取りとはちがうみたいだよ? 「文太とかね、ひどかったんだよ?  イヤガラセばっかり!」  文太はブータ。  ブルドッグ顔で、――ホラ、いつもボクにちょっかい出してくるヤツ。 「スカートめくりしたり、体育のとき、ジャージをいきなり下ろしたり」  あ。ジャージはボクもやられた。  パンツまで脱げちゃって、クラスのみんなに嘲笑れたんだ。  う〜…。イヤな思い出…。 「それが去年の体験教室のあと、すっかりおとなしくなったの。  隣のクラスからちょっかいだされると、止めてくれたりね」 「ふ〜ん…」 //  そういえば、ブータが女の子をイジメてるトコはみたことないな。  そういえば、そんなような気もするね。  ボクにはあいかわらずだけど。 「おもしろいよね?」 「そうだね」 「……」  ボクが頷くと、そこでフツと会話が途切れた。  あう…。なんでいつもこうなんだろ…。  せっかく、ゆっくり話す機会ができたのに…。  気の利いたことが、なんにも思い浮かばない…。 「……」 //  うん。そうかもね…。やっぱりボクには高嶺の花なんだよ…。  うん。そうかもね…。やっぱりボクでは釣り合わないんだよ…。  仕方なしにボクは、会話が途切れたまま、佐藤さんと並んで体育館を見ていた。 「鈴代くん、鞘子ちゃんとシたんだよね…?」  佐藤さんがオズオズといった感じで聞いてきた。 // 「う、うん」 「う、うん。早川さんがはじめて…」  なぜだか、早川さんの人懐っこい笑顔を急に思い出した。 「鞘子ちゃん、気持ちよかったでしょ?」 「佐藤さんも、早川さんとしたことあるの?」  佐藤さんは、かわいい目をまん丸くして、吹き出した。 「するわけないじゃない〜。  女の子同士だよ〜〜」 「そ、そうだよね。アハハ」  笑われて気恥ずかしい。でもボクは、かわいい笑顔を見れて、ちょっとうれしい。 「ウマいんだって、男子がいうから。  鞘子ちゃん、学校で一番だって」 「うん、気持ちよかった…すごく…」  ホントは、佐藤さんとシたかったんだけど…。  そう思うと。  なんか、早川さんに対してチクリとした感じ。へんなの。 「ボ、ボク、おまんこの中って、あんなに気持ちいいと思わなかった」 「ふーん…」  と。そこでまた会話が途切れた。 //  う〜…。やっぱり、正直にいいずきたかなぁ…。  う〜…。やっぱり、佐藤さんに、早川さんとのえっちの話しなんて、よくなかったかなぁ…。  でも、聞いてきたの、佐藤さんだし…。 「鈴代くんと…シたかったなぁ…」 「え…」  ポツリ、呟いた佐藤さんは、ちょっとスネたみたいな感じだった。  とんがらせた唇がかわいくて、ボクはキュンって…。 「ヤ、ヤダ、もうっ! 鈴代くんってばっ!」  佐藤さんは急に、真っ赤になって顔を隠した。  指間の視線をたどると、おっきくなって、ビンッと勃ったボクの股間…。 「アッ、ワッ!」  慌ててボクは、シャツの裾で股間を隠した。  自分の耳が真っ赤になったのがわかる。  佐藤さんも同じ。  小さな手からはみ出した、ふっくらの頬は赤くて、耳も真っ赤。  ハの字の眉はただ困ってて、照れてるみたいにも見えて、かわいかった。  佐藤さん、“ボクとシたかったって”、いってたよね…。  もしかして、自分の言葉への照れ隠しだったのかな…?  なんか、急に込み上げるものがあって、なんか今しか、自分の気持ちを告白するチャンスは、ないような気がしてきた。  ゆり先生も積極的になれっていってじゃないっ!  うん。そうだよ。  “好き”って伝えるのは、今しかないよっ! 「ボ、ボク、さ、佐藤さんが、す、す、」  “好き”って、ただそれだけの言葉がなかなかでない。 「す、す、す、」  って、言葉のもつれる自分に、ボクは心の中でエールを贈った。  がんばれ、ボクっ!  佐藤さんも、期待して待っててくれてるよっ! 「す、す、ス、スルっ?!」  …………。 「…………」  佐藤さん、マジマジとボクを見つめて。  迷うように、床に視線を落としちゃった…。  あぅ…なんでいつもこうなんだろ…。  “好き”、っていおうとしたのに…“スル?!”って…。  えっちしたいだけって、ゲンメツされちゃったんだ……。  ガックシ…。  肩からホントに力が抜けて、これまでの人生でも、はじめてみたいな重いため息がでた。  と。  あたたかい感触が、股間を隠す、ボクの手にふれた。  佐藤さんの手だ…。  その手はボクの手を撫でたどり、ボクの棒を戸惑うみたいに撫で始めた。  あったかい指で、柔らかく包んで、ゆっくり、モジモジ、摩ってくれる。  佐藤さんの手が、摩ってる…。 「す、鈴代くんも…」  佐藤さんは赤い頬の横顔を向けて、自分のシャツの裾を捲くり上げていた。  ぽっこりしたお腹と、なにもつけていない裸の下半身…。 「う、うん…」  ボクはオズオズ、戸惑うように、曝け出された股間にふれた。  そしてそのまま、ツルンとした丘を撫で、割れ目を指でなぞりはじめる。  赤い頬の上から、佐藤さんがチラッと視線を投げてきて、ボクはついそっぽを向いちゃった。  お互い意識しすぎちゃってるみたいで、そのまま、顔を背けあって、お互いの股間を撫であった。  なんか恥ずかしくて、佐藤さんの顔をみれない。  それでも気になるから、チラチラと視線だけ向けて、佐藤さんの様子を伺う。  佐藤さん、耳たぶがすごく真っ赤…。  どんなに熱くなってるのかな…。  唇で確かめてみたいなぁ…。 //  桜色の小さな唇、リップでもつけてるのかな…。  すごく、かわいい色…。  キ、キス、してみたいなぁ…。 //--  そして佐藤さんとボクの視線が出会い、ぷいっとお互いまた外してしまう…。  伺って…、視線を外して…何度か繰り返し…。  少しずつ、近づいて…、やがて磁石が惹かれるみたいに、ボクと佐藤さんは唇を重ねた。  佐藤さんの唇は、柔らかくて、すごく熱かった。  唇を離すと、その熱さが恋しくて、…それはきっと、佐藤さんも同じ。  どちらが先ともなく、すぐに唇を重ねちゃう。 「ちゅっ、ちゅっ…」 「はぁ……はぁ…」  佐藤さんの唇も、ボクの唇も、同じ音と吐息を漏らす。  ふたりともすごく興奮してるんだ。  ただ無言で吐息だけを漏らして、性器を撫であって、キスを繰り返して…。 「ンっ…」  ボクの指がヌルッとおまんこの穴に滑り込み、佐藤さんが呻いた。 「い、いたかった?!」 「ううん…ぁ…ハァ…」  ボクはすぐに指を離そうとして、佐藤さんの心地よさそうな吐息がそれを止めた。 「き、気持ち、いいの…?」 「…うん……気持ちいいよ…」  はにかんだ頬がかわいくて、ボクはおまんこの指を、ゆっくり、浅く出し入れさせた。 「…はぁ…はぁぁ……」  かるく目を瞑って、佐藤さんが心地よさげな吐息を漏らす。  ボクはだんだんに、深く指をおまんこに入れ、中を撫でるように掻き出す。  深さを変えたり、掻きだす加減を変えたり…。 //  なんか、指がおちんぽになったみたい…。  ボクの棒を摩る佐藤さんの手も、それに合わせて変化する。  強く握ったり、かるくねじるように摩ったり…。  微妙な力加減がとても気持ちいい…。  そうしていたら、なんか、聞こえてきたんだ。  くちゅ……くちゅ……。 「なんか、音がしてるよ…」 「キ、キスの音よ…」 「え? 佐藤さんのおまんこのトコから…」  いいかけたところで、ボクの口が塞がれた。  佐藤さんの唇が激しく吸いつき、舌が口の中に入り込む…。  ボクはとてもびっくりしたよ。  だって、こんなキスは知らないし、はじめてだもん。  他人の唾が入りこんで汚いって、よぎったけど…気持ちよくて、興奮しちゃって…。  ボクの口と舌も、同じように返しちゃってた。  ボクの唾と佐藤さんの唾が混じり合って、ふたりの唇が音を立てた。  ちゅぴっ…チュッ…ちゅぴっ…。 「ほら…ね? キスの音でしょ?」 「うん…もっと、大きな音たてよう…?」  チュ、くちゅ…ちゅぷ…ハァ…チュ…ハァ…ハァ…。  吐息と唇の音を混じらせて、舌と舌を絡めて、唇から零れる唾液を吸いあって…。  互いの性器を撫であって、吐息を荒くして、互いの吐息に興奮して…それをずっと繰り返して…。 「ンっ…んん…」  佐藤さんが唇を離し、フルフル、体を震わせた。  なにが起きたんだろ…。  ボクはポカンとしちゃった。 「えへっ…。イッちゃた…」  ポカンとしたボクに、佐藤さんは、イタズラがみつかったみたいにいった。  佐藤さんの股間を見たら、ボクの手は、佐藤さんのおまんこ汁でべちゃべちゃ…。 「女の子って、イクとこうなるんだ…」  佐藤さんの足元に、かわいらしい水たまりができてた。 「お漏らししたみたいだね」 「す、鈴代くんの…ばかぁ…」  真っ赤に染め上げた顔で、恨めしそうな上目遣い。  こんな顔もかわいいなぁ…なんて、クスッとしたら…。  ククって、細い指がボクの棒を絞りあげてきた。  おちんぽは爆発寸前まで大きくなってたから、ボクは急激に射精感が高まってきた。 「あっ! さ、佐藤さん、…でちゃ…」  堪らず、発した言葉は尻すぼみ…。  ドドピュッ! ドピュッ! ドピュッ!  おちんぽが噴火したみたいに、精液を宙に放ち、それは佐藤さんのお腹に命中した。  佐藤さんもびっくりしたみたい。  あっけにとられて、自分のお腹を汚す白い精液を見て、ボクの顔を見て…。  くすっと笑顔を浮かべた。 「いっぱいでたね。うふっ。あったかい…」  佐藤さんのかわいらしい指が、白い精液に穢れ、戯れる。  その指はお腹から精液を掬うと、品のよい鼻に近づけられた。 //  その指は汚れたまま、品のよい鼻に近づけられた。  精液のキツイ匂いに、上品な鼻はヒクッとしり込みした。  ぺろっ。  桜色の唇から舌がのぞいて、指の精液を舐めた。  そして、愛らしい唇が指を銜えこむ。  ちゅぴっ。  音を立てて、幼げな桜色の唇が、汚れた指をシャブる…。  ボクは佐藤さんのひとつひとつの動作に、すごくドキドキしていた。  なんか、無邪気な天使が、妖艶な小悪魔に一変した感じ…。 //  うん。そうだね。 //  だから女の子には、いつも目を奪われちゃうんだね。 「精液、舐めたのはじめてっ!」  佐藤さんはボクに、無邪気な笑顔をニコッと向けた。  いまさっきとまた一変して、すごく無邪気な笑顔。 「お、おいしかった…?」 「ん〜。  カルピスみたい…かな…。口当たりは」 「カルピス…」  そういわれても、ボクは絶対舐めたくないけどね…。 「甘くないけど。  カルピスの原液、そのままって感じ…?」  佐藤さんの愛らしい指先が、桜色の唇をあどけなく弄ぶ。 //  思い出そうとしてるみたいだし、  なんか、おかわりをネダってるみたい…。 「うん。鈴代くん味のカルピスねっ!」  佐藤さんはまた、ニコッと笑った。  無邪気になったり、妖艶になったり…。  うん。そうだね。  だから女の子には、いつも目を奪われちゃうんだね。 *[[はじめてのギュンッ?!|萌え小説 09]]へつづく… {{include hatu08・コメ}} {{category 本編,本文,nolink}}