はじめての計画
身体の発達も遅く、運動は苦手。自然と本が友達となった。
男子への興味もなく、憧れは微笑の素敵なゆり先生。
よくいる女の子のように、好美もまた、やさしい美人先生へ幼い恋心を抱いていた。
それらが変化したのは、一年ほど前のことだった。
初潮を境に胸が膨らみはじめ、腰は括れて、臀部はふくよかな丸みを帯びた。
好美の身体が、みるみる女性らしさを備えていったのだ。
まるで遅れを取り戻すかのような発育に、好美は戸惑わずにはいられなかった。
男子の目も気になった。
視線を反らすようなその仕草は、「見てはイケナイ、イヤラしいモノ」、そう蔑まれているようだった。
それまで目立つ存在でなかった好美には、それが異性への意識とは知るよしもない。
オンナのコの疼きを覚えてからは、オトコのコへの興味が頭を離れなくなった。
(おちんぽで埋めれば、治るのかな……?)
まるで治らぬ病のように、ときたま現れる、女性器の疼きと火照り。
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好美はあどけない妄想をしながら、どこか物足りぬ性器を慰め、決まって罪悪感に囚われた。
それがフツーであると、本でも授業でも教えてもらったが、好美にはとてもイヤで堪らない。
自分が自分でなくなるような、そんな恐ろしささえ感じる。
(コドモの身体のまま、オトナになれればいいのに…)
鏡を見る度にそう思う。
清楚な優等生然とした容姿を、キライではなかったが、本当はそれに似つかぬ、イヤラしくて穢らわしい自分…。
話せるほどの親しい友人もなく、思い切って体験教室へ参加してみたものの。
好美は“はじめて”がコワくなって、直前で逃げ出してしまった。
意気地のない自分に沈みながら、人気のない場所を探して校舎を歩く。
ハンカチにくるんだウィンナーは、練習用の偽物おちんぽ。
(なにしてるんだろ…わたし……)
ため息をついて出会ったのが、
同じ悩みを抱えた良子は、同じように練習用の偽物おちんぽを持っていた。
まるで双子の自分に出会ったかのよう。
自然と微笑がこぼれた。
“それがフツー”であると、はじめて自分を肯定できた。
はじめての親友。
そして、誰にもいえない、ヒミツを共有した、もうひとりの自分…。
寝息を立てる良子を見つめ、好美は繋いだ手に唇をつけた。
「すき…」
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