はじめての計画・8
体験教室、最後の夜。
ふたりは前夜と同じく、ひとつの布団を被って手を繋いだ。
章一は疲れきっているのか、ふたりの布団へ訪ねて来そうにない…。
「こよしちゃん…あのね…」
「うん?」
「あたし、好きな子、できたみたい…」
キュンと切なくなった。
「あのね…わたしも、なんだ…」
想ってる子は、きっと同じ。
「あの子、かわいいよね?」
「うふふ。おっぱい吸ってると、赤ちゃんみたいだったね!」
「おまんこ舐めてるときも…ウフっ!
すぐムキになるトコなんて、子供っぽくて、かわいいよね〜♪」
思い出しの忍び笑い。
そして、しばしの沈黙。
「でもね…、こよしちゃんも好き!」
「うん! わたしも、よしちゃんも好き!」
瞳を見つめると、瞳が見つめ返す。
そしてどちらからともなく。
ふたりの唇から、言葉遊びが紡がれた。
『いつも三人、仲良く一緒。
“なかよし、こよし、えっちしよう!”』
クスクス笑い合うと、まどろみが静かにやってきた。
(男の子も、いいかも…)
良子は眠り際、そんなことを思った。
(男の子も、いいかも…)
好美は頬を撫でながら、そんなことを思った。
<「はじめてのなかよしこよし」FIN>
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