!!!はじめての鬼ごっこ 2  パンッと手の平の音を聞くと、男子は女子を追いかけはじめた。  先行してる女子の方から、はしゃいだ悲鳴が聞こえた。  プールの外周をぐるぐる回って、男子も女子も、きゃいきゃい、はしゃいだ声をあげて“鬼ごっこ”をはじめたんだ。  もちろん逆走することもできるけど、水流に逆らうからうまく進めない。それにスタートしてから、流れも早くなった気がするよ。流れに沿って、女子を追うのがいいみたい。  やがてボクら男子は、女子の一団に追いついた。  でも、まだ女の子を捕まえた子はいないみたい。  水の中じゃうまく動けないし、水中へ潜ってスルリとかわされちゃったり。水をかけられて、目くらましされちゃったりね。  入り乱れるようになっても、なかなかうまく捕まえられないんだ。  うん。そうだね。  女の子って、ホントに逃げるのうまいね。  でも、男子も負けてないよ?  グループを作って、女子を取り囲んだりしてた。  足元を掬われて、水をしこたま飲まされてたみたいだけど。 //  みんな、とっても楽しそう。  なんか、見てるだけでも楽しいね。 //--  あ。ホラ、あの子なんか、水着の肩紐がはずれて、かわいいオッパイが見えちゃってる。 //もぶ子ちゃん {{ref_image 06_mobu.jpg,evPic}} //--  逃げるのに夢中で、気がついてないみたい。  似たような子がチラホラいる。  目移りするみたいに見てたら、黒い競泳水着の小田先生が目に入った。  小田先生もプールに入ってて、清太くんたちに取り囲まれてた。 「先生、ボインボイン〜♪」 「コラっ! セクハラしていいと、誰がいった〜!」  なんて、水をザブザブ掻き分け、清太くんを追いかけはじめた。  先生も楽しそうだね。  ゆり先生も男子に水をかけて、はしゃいだ女の子みたいな声で笑ってる。  おっきなオッパイが、水着から飛び出しちゃうそうに弾んでた。  楽しそうだね。あっちに行ってみようか。うまくしたら、ゆり先生とえっちできるかも…。  ――とと。ボクは、さやちゃんはを探してたんだっけ。  人気のある女の子は集中するから、まだ捕まってないといいけど…。 {{size 4,"「うりゃ〜♪」"}}  って、声の方を見たら、豪快なブレーンバスターで男の子が投げられてた。  {{size 5,"ザッパーン!"}} //  大きな水しぶきがあがって、満足な笑みのさやちゃんが水の中から顔を出した。  大きな水しぶきがあがって、水面から不敵な笑みのさやちゃんが顔を出した。 //--  あの男の子、さやちゃんが投げたみたいだね。すごいことするなぁ…。  思わず、呆気にとられちゃったよ。 //  さやちゃん、うまく逃げてるなぁ…。  さやちゃんはホントに、うまく逃げてた。 //--  泳ぎがうまい上に、潜って意表をついて、追手を上手に眩ましてるんだ。  他の女の子を盾にしたり、ちょっとズルイことしてるけど。  でも、やっぱり人気者だね。追手が多いや。 //  急がないと、さやちゃんが取られちゃうよ。 //--  以前のボクなら競争率に諦めてたかもしれないけど、今はちがう。  さやちゃんが他の子に取られるのはイヤだもん。  それに、ホラ、さやちゃんもこっちに向かって来てくれてる。  早く捕まえてあげなくちゃっ! {{size 5,"「つ〜かまえた〜!」"}}  って、声がして、ボクは後ろから抱きつかれた。 //市川さん、水着 {{ref_image 06itikawa.jpg,evPic}} //-- {{size 5,"「い、市川さん?!」"}} //  え? 女子が男子を捕まえるのも、アリなのっ?! 「にひぃ♪」  ゆでダコみたいな真っ赤な顔で、市川さんは子猫が獲物を捕まえたみたいに笑ってた。 「探したんだよ、鈴代くん〜♪  やっと捕まえた〜♪」 //  え? 女子が男子を捕まえるのも、アリなのっ?! //-- 「うふっ! まだかわいい大きさだね〜♪」  市川さんってば、無邪気にボクのおちんぽを弄ってくるんだ。 「ひゃんっ! い、市川さん〜」  海水パンツに手を突っ込まれて、ボクは女の子みたいな声をあげちゃった。  あったかくて柔らかい手が、モミモミ摩って、水の冷たさに縮こまってたおちんぽを、すぐに大きくしちゃう…。 {{size 5,"「なにシてんのよっ! もうっ! グズなんだからっ!!」"}}  いきなり水中からさやちゃんが現れて、ボクはビックリしちゃった。 //{{size 5,"「さ、さやちゃん?!」"}} /// 「出向いてやったんだから、早く捕まえなさいよ!」  さやちゃんはボクの手を抱きつく腕から離して、自分の肩にのっけた。 「あ。えと…つ〜かまえた」  さやちゃんは、安堵だか呆れだかわからないため息をついた。 「早川さん、ひと足遅かったね〜♪  鈴代くんは、あたしが捕まえたの」 //さやちゃん市川さん、水着 {{ref_image 06_3P.jpg,evPic}} //--  ボクに抱きついたまま市川さんがいうと、さやちゃんは聞き流すように返した。 「捕まえるのは男子でしょ?」 「いいじゃな〜い。  早川さん、いっつも鈴代くんを占有シてるんだから〜」 「当たり前じゃないっ!  ハジメはあたしのこと、好きなんだもん」 「鈴代くんのおちんぽは、みんなのおちんぽよ?」  いや、市川さん、ボクのおちんぽなんだけどね…。 「残念でした〜。  ハジメのおちんぽは、あたしのおちんぽなの!」  あの、さやちゃん、ボクの…。 //  なんだか、ふたりの間にいるボクは蚊帳の外みたい。 //  なんだか、いつのまにか言い合いがはじまり、ふたりの間にいるボクは完全に蚊帳の外。  なんだか、いつのまにか言い合いがはじまり、ボクは完全に蚊帳の外。 //-- 「ヘンなの〜。  だったらなんで真っ先に、鈴代くんを捕まえなかったの?  あたしは真っ先に鈴代くんを探したよ?」 //  ボクにのしかかるように、市川さんがいうと、さやちゃんには珍しく言葉を詰まらせた。  市川さんがいうと、さやちゃんには珍しく言葉を詰まらせた。 //-- 「い、市川さんには関係ないでしょ…」 「じゃ、早川さんも関係ないよね〜?」 「ハジメが捕まえたのは、あたしでしょ?!  あたしは関係者よ!  っていうか、えっちする権利はあたしにあるの!」 /// 「早川さん、そんなに嫉妬深いと、体験倶楽部じゃタイヘンだよ?」 「誰も嫉妬してない!」 ///-- 「じゃ、三人でシようか?」 {{size 5,"「さ、三人で?!」"}}  思わず大きな声をあげちゃった。  三人でって、ボクとさやちゃんと市川さんとで、えっちするってコトだよね…。 「鈴代くんはどう? うれしいよね? ね〜?」  市川さんが、ボクにのしかかってねだる。  なんか、後頭部のあたりに、柔らかいのがあるんだけど…市川さんのオッパイかな…。  意識したら、おちんぽがピョコンしちゃった…。 「ハジメは、それでいいの?」  さやちゃんが怪訝な目で睨んでくるけど…。  でも、それしか方法なさそうだよ?  このまんまじゃ、取っ組み合いのケンカになりそうだもん。 「あ、あのね、さやちゃん…?」 「なによ?」 「ケンカすると、裸で校庭十周…」 //  さやちゃん、鼻に皺を寄せてると、ざぶっと潜って  さやちゃん、鼻に皺を寄せて、プゥっとほっぺを膨らませると、ざぶっと水に潜っちゃった。  と、ボクはいきなり水中に引き込まれた。  ボクでも足が届く深さなのに、慌てたもんだから、溺れかけちゃった。  うん。コップ二杯くらい水のんじゃった…。 {{size 4,"「ぷはっ!! ケホッ! ケホッ!"}}  ひ、ヒドイよ、さやちゃん〜。  ボクが泳げないの、知ってるでしょ〜?!」  咳き込みながらボクは、水に引き込んださやちゃんに涙目を向けた。 「アンタの宝物は預かったわ!」  高く上げたその手を見ると、濡れた海水パンツが、陽光に眩しく輝いてた。  ハッと気づくと、ボクの下半身はなんにも着けてない…。  い、いつの間に…ていうか、ど、どうやって取ったんだろ…固くヒモを結わいてたのに…。 「か、返してよぅ〜!」 // 「コイツを切り刻んでほしくなければ、サッサとシちゃってきなさい! // 「返して欲しければ、サッサとシちゃってきなさい!  今回だけは、早漏でも許したげるっ!!」 //  そう言い放つとさやちゃんは、サッサとプールをあがって、プンッとバスタオルをかぶった。  キッパリ言い放つと、さやちゃんはザバッとプールをあがっちゃった。 //  プリンっと藍色のかわいいお尻が遠のいて、くるっとバスタオルをかぶった不機嫌な顔に変わった。  プリンっと藍色のかわいいお尻が遠のいて、くるっと回ると、バスタオルをかぶった不機嫌な顔が現れた。 //-- 「うふっ! 奥さんのお許しでたよ! 鈴代くん!!」  プールに漬かりすぎたのかなぁ…?  うん。そうだね。  ニコニコの市川さんとは逆に、ボクは身も肝も冷えちゃってた…。 {{metainfo}}