!!!ニーヤの涙 {{category 本編,白イルカの瑠歌,nolink}} !■ハンス(仮名)は瑠歌の後ろについて歩いていた。 // {{ref_image BG04a_80.jpg,pic}} //-- 「瑠歌、姫さまの“封印”、解けるの?」 「あたりまえよん。  アタシは天才魔術師なのよん〜」 「でも姫さま、しばらくはいいって!」  割ってはいった飛び猫に、ハンス(仮名)は首をかしげた。 「なんで? “封印”が解ければ、いろいろ楽しいことできるのに…」 「だからよ。  あんたにこれ以上イロイロされたら、たまったモンじゃないわ」 「ボクはただ、もっとお話ししたり、一緒に散歩したり、一緒にご飯たべたり…いろいろできるっていう意味で……」 「それだけじゃないでしょ?」 「他になにがあるの?」  飛び猫・ニーヤは途端に真っ赤になった。 「……い、イロイロ…」 「むふっ。イロイロだって。  飛び猫ったら、ナニ考えてるのかな〜」 「う、うるさいわねっ!」  かしましくジャレあう、ハンス(仮名)とニーヤ。 「……」  いつのまにやら置き去りの瑠歌は、憮然とふたりを見ていた。 !■入り江に戻ると、瑠歌はふたりに振り向いた。 // 瑠歌・看護婦 {{ref_image evRuka_ham.jpg,るかの診察室}} //-- 「さて。  そんじゃ、はじめましょん」 「なにを?」  ニーヤは瑠歌と共に目眩を覚えた。 「……治療よ。  あんた、今まで誰のために苦労してたと思ってるの?」 「そ、そっか。そうだったね」  笑ってゴマかすハンス(仮名)。  もーほーさんの悪夢など、すっかり忘れているかのようである。 「え〜と。それで?  ボクはどうしたらいいの?」  看護婦姿の瑠歌は腰に手をあて、無害な微笑を浮かべた。 「まず服をぬいで。全部ん〜」 「う、うん」 「パンツもねん」 「こ、これでいい?」  いわれたとおりに真っ裸となったハンス(仮名)は、貞操帯の上から手で前を隠していた。 「それもとらなきゃねん♪」  瑠歌がパチンと指を弾くと、股間の鍵がはずれて、ポトンと貞操帯が落ちた。 「きゃ!」  と、ハンス(仮名)は女の子のような悲鳴。 「そしたら、そこに座って。  翼がある猫に、おちんぽを舐めて、勃たせてもらうのん〜♪」  木陰に腰を降ろしたハンス(仮名)は、目をパチクリ。 「翼がある猫って……」 「あ、あたし?!」 //  ふたりに目を向けられ、ニーヤは困惑の声をあげた。 //-- 「そうよん。  大丈夫ん、猫の体にもーほー茸は効かないから」 「イヤよッ!  なんであたしがそんなことするのよッ!」 「いい? この“白衣の天使”はね、ありとあらゆる難病の治療法を、教えてくれるアイテムなのよん。  それを着たアタシがいってるのん。  信じられないのン〜?」 「だ、だって…だからって……。  ほ、他の猫よんでくるッ!」 「だめよん。  診たところ、ハンス(仮名)はもう危篤状態だわよん。  いつ狂い死にが始まるか、わからないわよん〜」  瑠歌の言葉はニーヤに、膝を抱えたハンス(仮名)を思い出させた。 『ニーヤが、毛むくじゃらで筋骨逞しいもーほーさんに見えるンだよぉ〜ッ!』  たしかに瑠歌のいうとおり、ハンス(仮名)はいつ狂い始めてもおかしくない…かも…だが…。 「いいのん?  他の猫を捜してる間に、ハンス(仮名)が死んじゃっても?」 「で、でも……」  くちごもるニーヤは、ちらちらとハンス(仮名)を見た。  ハンス(仮名)は事態についていけないのか、ポカンとしていた。 「アタシは別にいいのよん? でも――。  泣く人がいるのよねん? 死んじゃったら…」  瑠歌が意地の悪い微笑を浮かべる。 「そうよね、ハンス(仮名)?」 「え? ……そ、そうかもね…」  判然と頷くハンス(仮名)を、ニーヤは少し恨めしく思った。 //  しかし、他に手だてはないのである…。 //-- 「……わかった。  わかったわよ!!  舐めればいいんでしょ、舐めればッ!」  ヤケになって叫ぶニーヤに、瑠歌は忍び嗤い。 「フンっ!」  への字ぐちのニーヤは、ハンス(仮名)の股間に近づいた。  そしてじっと、元気ないおちんぽと対峙する。  まるで、眠るオロチに立ち向かうのようである。 「ね、ねぇ、ニーヤ…? …イヤなら…その…」 「いいのよ、あたしはッ!  あんたは黙って、あっち向いてて!」  おちんぽから目を離さずいわれると、ハンス(仮名)は頷くよりない。 「う、うん……」 「こっち、見ちゃダメよ……」 「うん」  ハンス(仮名)のソレは、もーほー茸のように赤黒くなっていた。  強烈なイカ臭さから、ニーヤは顔をしかめる。  かすかな震えをおびて、小さな舌が、ゆっくりと近づく…。 「ぺろっ」  意を決したように、舌先がおちんぽの先を舐めた。 「ひゃっ!」  ザラッとした感触が、ビクンッとハンス(仮名)を飛び上がらせた。 「黙ってッ!」 「ごめん……」  ミルクを飲むように、ニーヤが赤黒い亀頭部を舐める。  ぴちゃ…、ぴちゃ…。  静まり返った中に、舌使いの音だけがする。  かすかな波音も消え去り、まるで全てのものが耳を澄まして、注目しているかのよう。  それがかえって恥ずかしく感じるのか、ニーヤの頬がうっすらとさくら色に染まり出す。 「…ねぇ……どう?」  ザラザラとした舌の快感に、ハンス(仮名)は身を震わせるが、下脳はいっこうに反応しない。 「どうって……その……」 「もっと舌を使わなきゃ〜」  ニヤニヤ嗤いながら、瑠歌がいう。 「おそるおそるじゃ、蚊がとまってるようなモンだわよん〜」 「う…こ、こう……?」  ニーヤはべろんと、舌全体で舐め上げた。 「イ、イタッ!!」  ハンス(仮名)は我慢しきれず、思わず声をあげた。  ザラザラの舌では、さすがにサディスティックすぎる…。 「ご、ごめんなさい……」  ニーヤは、シュンと耳を垂れた。 「い、いいんだよ。  …そ、その……袋の方を舐めてみたら、どうかな?」 「キャハハッ!」  身を捩って嗤う瑠歌に、ニーヤはいっそうの恥ずかしさを覚え、逃げ出したい思いに駆られた。  しかし、ハンス(仮名)を治せるのは、自分しかいないのだ。  そう自分に言い聞かせ、なんとか踏みとどまる。 (でなければこんな…おちんぽを舐めるなんて…屈辱ぅ……)  ぞり、ぞり、と袋と舌が音を立てると、意地悪い忍び嗤いがまた漏れ聞こえた。  ニーヤは自分の目に、涙が滲んでるのがわかった。 「ど…どう? …ハンス(仮名)……?」 「…うん……気持ちいい……」  ざわめくような快感が、付け根から湧きのぼる。  しかしハンス(仮名)のおちんぽは、いっこうに起きあがる気配をみせない。  ニーヤは身を乗り出し、前足のひとつを付け根にのせた。  柔らかい肉球の感触が心地よい。  ニーヤは小さな体を前後に動かし、熱心に舐め上げる。  そのひたむきな努力にも関わらず、おちんぽはいっこうに反応しない…。 「ねぇ、なんでダメなの?  あたしじゃ、ダメなの…?」  ニーヤは惨めな気持ちでいっぱいだった。  これだけやってるのに…屈辱を我慢して、ハンス(仮名)の為に、一所懸命、おちんぽを舐めているのに…。  ニーヤは泣きベソをかき、ピクリともしないおちんぽへ、必死の奉仕を繰り返す。 「お願い、勃って…グス……。  …あたしを感じて……勃ってよ、お願い!」 「ギャハハハッ!!」  突然、こらえきれなくなった瑠歌が、大声で嗤いだした。 「そりゃ、ムリだわさッ!  いくらヤッても、ムリだわさッ!!」  嗤い転がり、身悶える瑠歌。  ニーヤの両目から大粒の涙がこぼれ落ちた。 「ムリ……?」 「無理無理、ぜ〜たっいッ、無理ッ!  猫に舐められて勃起したら、ヘンタイだわさっ!!  そんなことしたって、治るワケないだわさッ!!」 「だ、騙したのねッ! 瑠歌ッ!」 「『勃ってよ、お願い……』。  キャハハハハハッ!!  ネンネのアンタが、そんなことまで言うとは思わなかったわサっ!!」 //{{counter2 mer03Count}}