!!!白衣の天使…? {{category 本編,白イルカの瑠歌,nolink}} !■とりあえず、人魚姫に聞いてみた。 // {{ref_image 00-04-1.jpg,マーメイド00-4}} //-- 「“白衣の天使”?  さあ……聞いたことありません」  と人魚姫。 「それが、どうかしたのですか?」 「え、え〜と、その、実は……」 「ハンス(仮名)、ハンス(仮名)〜♪  見て、見て、ほら〜♪」  はしゃいだスフィアが、看護婦姿で玉室へ入ってきた。 // {{ref_image sf_kango_smail.jpg,スフィアのアルバム}} //-- // 「かわいいでしょ〜。宝物殿で見つけたの!」 「またもう…爺ちゃんは……」 //  曾孫がかわいいのか、爺さんはスフィアに甘いのである。  曾孫がかわいいのか、黒蜜をかけたパフェの如く、爺さんはスフィアに甘いのである。 //-- 「どう、姫さま?  この清楚な色香でハンス(仮名)も、イ・チ・コ・ロ…。  なんちゃって〜♪」 「は、はぁ…。そうですね……」  おませなスフィアに、人魚姫は苦笑い。  スフィアは気にせず、くるりと一回転すると、ほっぺたに人指し指をあてた。 「これからあたしのこと、“白衣の天使”って呼んでね♪」 {{size 5,"「白衣の天使ぃ〜ッ?!」"}} //  びっくり声をあげるハンス(仮名)に、スフィアはニコニコ。 //-- 「そ。白衣の天使〜♪」 「飛び猫! 飛び猫!!」  ハンス(仮名)の呼ぶ声に、飛び猫・ニーヤが慌ててやってくる。 「スフィア、もっとよく見せて」 「うん!」  ハンス(仮名)のリクエストに応え、スフィアはくるりっと一回転。  短い裾がちらちら、可憐に風に舞う。 「かわいい?」  キメのポーズもバッチリのスフィア。  ハンス(仮名)とニーヤは眉根を寄せて、まるでコンテストの審査員である。 「どう思う、飛び猫?  コレ、“白衣の天使”かな?」 「たしかに白衣だけど……ちがうんじゃない?」  顔をしかめてニーヤがいう。 「瑠歌は“赤い布の冠”っていってたもの。  スフィアが被ってるの、白い布よ」 「う〜む」  “封印”に入った人魚姫は、なにもいわない。  スフィアを見つめて唸る、ハンス(仮名)と飛び猫。 「いや〜ん。そんなに見つめないで。  スフィア、困っちゃう〜♪」 //{{counter2 mer03Count}}