!!!インターミッション {{category 本編,鋼鉄の人魚・アクア,nolink}} !■入り江の波は、今日も穏やかであった。 // {{ref_image BG04a_80.jpg,pic}} {{ref_image aqua_up.jpg,アクアの入り江}} //-- ///  ハンス(仮名)は海での泳ぎをアクアに教えてもらい、砂浜で濡れた身体を乾かしていた。  アクアはその隣でシナを作り、豊かな乳房を陽光に輝かせている。  アクアは人見知りの垣根を越えると、おしゃべり好きな女の子であった。  たわいもなくおしゃべりをしながら、アクアは微笑み、ハンス(仮名)は照れたような微笑で返す。  ちょっとしたデート気分であるが、困ったことがひとつだけ。 //  いつものようにアクアは、着衣らしいものはなにも着けていない。  いつものようにアクアは、着衣らしいものは、ひと欠片も着けていない。 //--  野生の人魚とは大概そういうものであるが…なんとも目のやり場に困るのである。  堂々と眺めれば健康美、飛び猫の視線が刺さるとえっちな裸体。  人の意識とは、まっこと奇妙なものなのである。 ///-- 「アクア、その首輪って…」  アクアの首の、革バンドの首輪。  デコレーションされてはいるが、ペットや家畜につけるような感は拭えない。  むしろ、所有物を強調しているようにも見える。 「似合うでしょ?  王子さまがプレゼントしてくれたの。  親密な人しかつけない、特別な首輪なんですって!」  きゃっとばかりに、アクアは赤らめた頬に手をあてた。 「そ、そうなんだ…」  捨てられたというのに、今だアクアのココロはサド王子にある。  正直に教えたものか、なんとも複雑である。 「ハンス(仮名)のバンドは、誰につけてもらったの?」 「バンド…?」  股間の貞操帯のことをいっているらしい。 「お姫様?」  貞操帯というものを知らないアクアは、なにやら勘違いしているようだ。 「爺さんよ」 //  飛び猫・ニーヤがすかさず答えると、アクアはサァ〜と身を引いた。  すかさず飛び猫・ニーヤが答えると、アクアは引き潮のように身を引いた。 //-- 「え…ハンス(仮名)って、もーほー趣味だったの…?」 「ご、誤解だよ!」 「隠さなくてもいいじゃない。  人のシュミは、人それぞれよ」  ニーヤはイジのわるい笑顔をニンマリ。  アクアもニッコリと微笑を浮かべる。 // {{ref_image aqua_sml_h_up.jpg,アクアの入り江}} //-- 「そうね。  わたしもそう思うわ、ハンス(仮名)」 「いや、だから…」 「ハンス(仮名)が女の子に興味ないなら、わたしも安心してお話しできるし」 「う〜…」  そういわれると、唸るしかないハンス(仮名)であった。 //{{counter2 mer03Count}}