!!!はじめてのコウイン教室・前編 {{ref_image "hatu19.jpg"}}  朝食後、ボクと美代ちゃんは、校舎の中をふたりで散歩した。  参加予定のコウイン教室には、まだ余裕があったし。  こんな朝早くに学校へ来ることはないから、物珍しさもあったんだ。  同じ考えの子は何人かいるみたいで、いくつか仲のいいカップルとすれ違ったりした。  ボクと美代ちゃんは、そんな子たちとすれ違うたびに、顔を見合わせて、クスッてしちゃった。  なんだか、自分たちを見ている気がしたんだ。  校舎の中は、どこもかしこも朝の光に煌めいていて、特別なにがあるわけでもないのに新鮮な光景だった。  知らないクラスの教室を覗いたり、窓から校庭を見たり、プールで翼を休ませてる鳥を見たり。  雀を捕まえ損なった猫を発見して、ふたりで笑ったり。  そうやって、片時も手を離さず、ボクと美代ちゃんは時間を過ごした。  離れていたのは、朝食のちょっとだけの時間だったのに、繋ぐ手がないと、なんだか侘しいものなんだね。  しばらくしたら予鈴の鐘がなって、ボクと美代ちゃんは、小田先生の教室へ向かった。  うん。そ、そうだよ?  えっちはしなかったよ?  ……キスは、した…チュッて…かるいヤツ…何回か…おでこにも…。  教室の中にはすでに、けっこうな数の男子と女子がいた。  当然のことながら、みんなペア。  昨日一日でみんな、お気に入りの相手がみつかったみたいだね。  その中には、清太くんの姿もあった。  ペア相手はたしか…エロ本鑑賞会を呆れてた、ポニーテールの女の子だ。  清太くんと付き合ってるのかな…?  早川さんもいた。  ボクの知らない男子と一緒だった。  早川さんよりちょっと背が高くて、当然のことながら、ボクとはダンチ。  顔はよく見えなかったけど…なんか、いい印象じゃないね。  そういえば、立花先生がいってたっけ。 “仲良くなりたかったら、自分からしてあげたらいいんだ”  早川さんがそういってたって。  ボクも早川さんとえっちして、気持ちよくしてあげたら、仲直りできるのかな…?  でも早川さん相手じゃ、ボクの方がイカされっぱなしだよね。きっと…。  はぁ…。なんだか溜め息でちゃうよ…。  小田先生がやってくると、ボクらはペア同士で席に座らされた。  机の下を見なければ、体操着を着たフツーの授業風景みたい。  もっとも、小田先生は全裸だったけどね。  オトナの裸っていうのもあるけど、一糸まとわぬ先生が教壇に立つのって、なんだかムラムラしちゃう…。 「鈴代くん、鼻の下が伸びてるよ?」  隣の美代ちゃんがクスッとして、ボクは両手で鼻を隠した。 「そ、そんなコトないよ?」 「うふふ。小田先生、えっちなカラダだもんね〜♪」  もう〜。美代ちゃん、意外とイジワルなんだから〜。  それはそうと。小田先生のコウイン教室って、なにをするんだろうね?  その疑問には、小田先生がまっさきに答えてくれた。 「コウインって聞いて、銀行員と間違えた人、いないわよね?」 「いるわけないじゃ〜ん」  清太くん…ココにひとりいるよ…。  小田先生が黒板にチョークを走らせる。 「コウインは口淫と書いて、口でえっちをすることよ」  え? 口でえっちって…。 「美代ちゃん、知ってたの?」  ボクはヒソヒソ、聞いてみた。 「うん。知ってたよ?  もともと誘ったの、あたしだもん」  そういえば、そんなような気がしなくもないよね…。  でも、“フェラはまだ恥ずかしいから”って、いってなかったっけ…。  大丈夫かな…美代ちゃん、恥ずかしがり屋なのに…。 //  ボクは心配そうな顔をしていたんだろうね。 「鈴代くんがはじめての人。  ヘタでも許してね?」  にっこりする美代ちゃんに、ボクは顔が熱くなっちゃった。  だって、はじめての人って…、ドキドキ、胸が高鳴っちゃうよね? 「こら、鈴代!  彼女がかわいいからって、余所見しないっ!」  小田先生にいわれて、ボクと美代ちゃんは俯いちゃった…。  もう小田先生ったら…そのヤラしい目はやめてくださいよぅ……。 「さてと。もうみんな、シちゃってるかもしれないけど。  シてない子もいるだろうから、ちょっとだけ説明するわね」  そう小田先生は切り出すと、黒板におちんぽとおまんこの絵を描いた。 「もうみんな、見たことあるわよね?  これがおちんぽとおまんこ。  男の子の感じるところは、ココとか、ココとか…。  あと、ココの裏筋っていうところなんかもそうね。  女の子は、ココらヘン、ココらヘン…。  ココのクリトリスっていうところは、すごく感じるところね」 「は〜い」  って、みんなが返事をした。  ボクは先生の話しを聞いてて、また顔が赤くなって俯いちゃったよ。  美代ちゃんもそうかと思ったら、利発そうなおでに眉根を寄せて、真剣に聞き入ってた。  フツーの授業でも、見せない顔だよ。 「でも、感じるところだからって、そこだけじゃダメ。  そういうところはビンカンだから、イタかったりするしね。  クリトリスなんかがそう。  だから、いきなりそういうところにはシないで、他のところから馴らすように、ゆっくり気持ちよくさせてあげる…。  って、こんなこと、本で読んだ子もいるわよね?  でもね…」  先生はみんなを見渡すと。 「こ〜んな知識、てぇ〜んで役に立たないっ!」  なんて、黒板にチョークを投げつちゃった。  ボクらは目をパチクリ。 「えっちはヤってみること、シてみることが一番っ!  わからなかったら、相手に聞いてみなさい。  答えてくれなかったら、顔を見るの。  気持ちよくシてあげたいって気持ちは、必ず伝わるから。  どこかでちゃんと、応えてくれるわよ?」 「は〜い」  みんなが手をあげると、小田先生はニッコリした。  わ。なんか小田先生が、ちゃんとした先生に見えるよ…。 「それじゃ、模範演技から見せましょうか」  そういうと先生は、教室の入り口に向かって声をかけた。 「ほら、実験材料第一号。  こっちに来なさい!」  呼ばれてモジモジ入ってきたのは、全裸のブータだった。  ボクと美代ちゃんは、顔を見合わせちゃった。  ブータは教壇にあがっても、いづらそうにモジモジしていた。  教室の雰囲気に呑まれちゃってるのかな…?  食堂勝負より人数は少ないけど、これだけの人数が席に座って注目してるんだもんね。 「ほら、シャンとしろっ! 文太っ!  オトコの子でしょっ?!」  小田先生はブータのお尻をペチンっと叩いた。 「イテッ!」 「先生〜っ! 早漏ブータじゃ、実験になりませ〜ん」  清太くんがヤジを飛ばすと、教室中が笑いに包まれた。  ブータはブルドッグ顔を真っ赤にして、ただ清太くんを睨んでた。  怒ってるんだろうけど、昨日の今日だからね。  なにか言い返しても、倍返しのブーメランになりそう。 「ちょっとかわいそうだね…」  苦笑いで美代ちゃんに囁くと、美代ちゃんも同意見らしく、困った笑いを浮かべてた。 「こらっ! 早いの、遅いのいわないっ!  早ければ数で勝負、遅ければ濃さで勝負。  若いんだから、短所も長所よ? わかった?」 「は〜い!」  みんなが手をあげると、小田先生はブータを、教卓の上に腰掛けさせた。  ブータはボクらに向かって軽く股を開き、小田先生はその前にしゃがみこんだ。  ちょうど先生の頭が、ブータの股間に合う感じ。  お陰で教卓の上のブータは、みんなから観察しやすくて、まったくの晒者状態…。  あれはちょっと恥ずかしそうだね。  朝のハーレム事件を思い出すと、ちょっと面はゆい…。 「よくみたい子は、前にきてもいいわよ」  綺麗な背中越しに小田先生がいうと、みんな躊躇いもなく席を立って、教卓の周りに集まった。  みんな、ヤジウマな興味でいっぱいなんだね。  ちなみに美代ちゃんは、ボクが立ち上がると同時に、姿はもうカブリつきの一等席だった。  美代ちゃん、すごく勉強熱心だよ…。  なんか、ボクは困ったみたいな笑顔になっちゃった。  そんなこんなで。ボクは人垣の外側から、様子を見ることになった。  大小の背中越しに、背を延ばして様子を伺うと、もうすでに始まっているようだった。 「う。せんせい…もうダメ……」  ブータのおちんぽを握りながら、小田先生は呆れ顔になった。 「アンタは辛抱なさすぎよ。  ちょっと摩って、おちんぽの皮、剥いただけじゃない」  くすくす笑いが聞こえるけど、ヤジは飛ばない。  みんな早く、先に進んでほしいんだね。  そういう意味で早漏ブータは、いい実験材料なのかも。  小田先生は、ゆっくりおちんぽを摩りながら、口をなにやらモゴモゴさせてるみたいだった。 「唾を溜めてるんだね…」  なんて、女子の囁きが聞こえた。  なるほど、そのとおりみたいで、口から延びた先生の舌は、窓からの光を弱く反射していた。  そのよく濡れた舌先は、おちんぽの裏筋を、レロッて感じで舐めあげた。  するとブータの口から、なんともつかない、間の抜けた声が飛び出した。  でも、気持ちいいことはよくわかる。  ボクも含めて男子の喉が、一斉にゴクンと鳴った。  先生はそのまま棒を何回か舐めあげ、やがて腫れあがったキノコの傘を舐めだした。  …ぴちゃ…ぺちゃ…ぴちゃ…。  小田先生の長い舌が、大胆な音を立てる。  ネットリ、おちんぽに絡みつくみたいに、周りの温度が一度は上がるような熱い舐め方…。 「先生の舌すごい…」  女子のひとりが、まるで上の空みたいな呟きを漏らした。  なんか、みんな圧倒されちゃってるね。  うん。もちろん、ボクもそうだけど…。 「どう…? 気持ちいい…?」  先生がブータに、囁きかけた。 「う、ウンッ!!」 「返事は、ハイ!」 「ハイっ!」 「よろしい」  先生はにっこり微笑んだ。  そして周りの女子それぞれに、顔を振り向け話しかけた。 「いい? ぜったい、歯は立てちゃダメよ?  歯があたらないように、注意してね?」  固唾を呑むって感じで、女子が頷いた。  先生はペロッ、ペロッと、おちんぽの先っぽを舐めると、それを呑み込むように口の中に入れた。  ブータがなんか声を漏らしたけど、もう誰も気にしてない。  先生の頭が前後すると同時に、はしたない音が大きく聞こえはじめた。  …ぶじゅ…じゅぶっちゅ……。  先生の頬が窄まって、すごく吸いついてるのがわかる…。  ブータの目はもう、なんか焦点が定まらない感じで、天井を仰いでた。 「…んふっ……ふぅん…んん……」  先生の頭は、息苦しさも気にせず動きつづけ、ほんのり頬が染まってきた。  やがて動きが早くなったと思った途端、なんか、切羽詰まったみたいな動物の声が聞こえた…。 「ングッ!」  と、先生が呻くみたいな声を漏らした。  一瞬、何事かとあっけにとられたけど、すぐに理由に思い当たった。  ブータ、出しちゃったんだね…。  ゴクンと、華奢な喉が精液を飲み込み。  小田先生は何事もなかったかのように、スッと立ち上がった。 「こらっ! 出すなら出すっていえっ!」  先生はいきなり、ブータの頭をペチンと叩いた。  アハハ…ブータ、カワイソ…。  ボクは正直、同情しちゃった。 「みんな笑い事じゃないわよ?  クジラのシャックリでも、いきなり出されたら、窒息するくらい苦しいんだからぁ…」 「は〜い」  と、みんなが手をあげ、よい返事を返した。  でも、クジラのシャックリって……ブータもひどくいわれたもんだね…。  ボクはもう、苦笑いしかでないや。 「ホラ、忘れもの」  そう先生がいうと、惚けたみたいなブータは、ようやっと言葉を絞り出した。 「あ、ありがとう、せんせい…」 「よろしい」 //  先生はにっこり微笑んだ。  忘れ物って、お礼のことか。  そういえば小田先生、厳しくいってたもんね。 「はい。模範演技はココまで」  ぱんっと、小田先生の手のひらが鳴った。 *[[◆はじめてのコウイン教室・中編|萌え小説 19.3]]へつづく… {{include hatu19・コメ}} {{category 本編,本文,nolink}}