//番外02.4 {{category 番外02,本文,nolink}} //-- !!はじめての計画 //※ pic 好美・立ち絵 {{ref_image koyosi.jpg,evPic02}} //--  {{ruby "小町 好美","こまち よしみ"}}は未熟児として産まれた。  身体の発達も遅く、運動は苦手。自然と本が友達となった。  男子への興味もなく、憧れは微笑の素敵なゆり先生。  よくいる女の子のように、好美もまた、やさしい美人先生へ幼い恋心を抱いていた。  それらが変化したのは、一年ほど前のことだった。  初潮を境に胸が膨らみはじめ、腰は括れて、臀部はふくよかな丸みを帯びた。  好美の身体が、みるみる女性らしさを備えていったのだ。  まるで遅れを取り戻すかのような発育に、好美は戸惑わずにはいられなかった。  男子の目も気になった。  視線を反らすようなその仕草は、「見てはイケナイ、イヤラしいモノ」、そう蔑まれているようだった。  それまで目立つ存在でなかった好美には、それが異性への意識とは知るよしもない。  オンナのコの疼きを覚えてからは、オトコのコへの興味が頭を離れなくなった。 (おちんぽで埋めれば、治るのかな……?)  まるで治らぬ病のように、ときたま現れる、女性器の疼きと火照り。 //{{include_html htmlPic,"!メガネ自慰"}} //{{include_html htmlPic,"!パジャマ自慰黒髪s"}} {{include_html htmlPic,"!パジャマ自慰黒髪"}} //--  好美はあどけない妄想をしながら、どこか物足りぬ性器を慰め、決まって罪悪感に囚われた。  それがフツーであると、本でも授業でも教えてもらったが、好美にはとてもイヤで堪らない。 //  自分が自分でなくなるような、そんな恐ろしささえ感じる。 //-- (コドモの身体のまま、オトナになれればいいのに…)  鏡を見る度にそう思う。  清楚な優等生然とした容姿を、キライではなかったが、本当はそれに似つかぬ、イヤラしくて穢らわしい自分…。  話せるほどの親しい友人もなく、思い切って体験教室へ参加してみたものの。  好美は“はじめて”がコワくなって、直前で逃げ出してしまった。  意気地のない自分に沈みながら、人気のない場所を探して校舎を歩く。  ハンカチにくるんだウィンナーは、練習用の偽物おちんぽ。 (なにしてるんだろ…わたし……)  ため息をついて出会ったのが、{{ruby "中沢 良子","なかざわ よしこ"}}であった。  同じ悩みを抱えた良子は、同じように練習用の偽物おちんぽを持っていた。 //  まるで自分の双子のように思えた。  まるで双子の自分に出会ったかのよう。 //--  自然と微笑がこぼれた。  “それがフツー”であると、はじめて自分を肯定できた。  はじめての親友。  そして、誰にもいえない、ヒミツを共有した、もうひとりの自分…。  寝息を立てる良子を見つめ、好美は繋いだ手に唇をつけた。 「すき…」