!!!はじめての小梅ちゃん {{ref_image "koume_title.jpg"}} !!◆憧れのシャワー 「学校にくる前、お風呂に入ってきたひと〜」  そういって小田先生が手をあげると、体育座りをしている生徒がそれぞれ手をあげた。  初等部・四年二組の{{ruby "半村 太郎","はんむら たろう"}}もまた、みんなと同様だ。 「入らなかったひとはシャワーね」  ショートカットでジャージ姿。  いかにも体育会系な小田さやか先生は、目の前の生徒たちを見渡し、太郎たちのところでその眉をしかめた。 「それと{{ruby "清太","せいた"}}と{{ruby "半太","はんた"}}、{{ruby "大政","おおまさ"}}と{{ruby "小政","こまさ"}}もっ!  あんたたち、走り回って、汗ダクダクじゃないっ!」  呆れたような叱責に、クスクス笑いが体育館に広がった。  それなのに当の半太こと、半村 太郎は、シュンとなるどころか、ウキウキ、ワクワクだった。  思惑どおりに、シャワー組。  シャワー組では、憧れのゆり先生に相手をしてもらえるのだ。  まさに計画どおり…。  太郎は隣の清太とニンマリ、顔を見合わせた。  はしゃぎ走って汗だくになり、シャワー組に回される。  これは、清太と太郎が計画したことだった。  そう回りくどいことをせずとも、風呂に入ってこなければいいだけだが…。  それだとあとで、小田先生にこっぴどく叱られる。 “体験教室・当日には、必ず、お風呂に入ってくること。”  案内のプリントに、しっかり書かれた決まりごとである。  担任の小田先生は、約束ごとに特にうるさい先生なのだ。  まぁ、太郎の場合、普段の行いもあるのだけれども。  太郎は普段から、宿題もしないし、忘れ物も多い。  いわゆるワルガキに属する。  そして同じくワルガキの清太たちと、いつもツルんでイタズラばかり。  つまりは小田先生の、頭痛のタネ。  それはともかくとして。  太郎は、女の子とえっちするのは、今日がはじめてである。 “正しくセックスを学び、積極性を養う、体験教室”  何度か参加を予定していたのだが、なぜか決まって風邪をひいたり、熱を出したり…。  今回はなんとか無事に、やっと参加することができた、というワケ。  実のところ、ただえっちするだけなら、話しは簡単だった。  同じクラスの{{ruby "澄子","すみこ"}}にいえば、イヤもなく、させてくれるだろう。  澄子はどちらかといえば、かわいい方だ。  スタイルもいいし、清太によれば、アソコの具合もこの上なく、気持ちいいらしい…。  とはいえ。  やっぱり“はじめて”は、特別なコトだ。  好みの女性とシたい。  それもとびっきりの美人で、おっぱいの大きい、ゆり先生がいい。 //  そう思って、今日の日を楽しみにしてたのだ。  {{ruby "緑川 ゆり","みどりかわ ゆり"}}先生は、全校男子の憧れだった。  おっとりした天然ボケ。  ソバージュの金髪美人。  そして巨乳でメガネなのは、太郎的にかなりポイントが高い。 「うふふ。そんなことしちゃ、ダメよ?」  なんて、人指し指を立てられ、天使の微笑を向けられると、誰だってその日の夜は、悶々と過ごすことになる。 (ゆり先生が“はじめて”なんて、オレってシアワセだよなぁ〜)  世のオトコの子に漏れず。  太郎もまた、夢多きお年頃なのである。 「あら。姫川さんもなのね。  体の調子でもわるい?」  手をあげなかった女の子に、小田先生が心配そうに聞いていた。 {{ref_image "koume01.jpg"}}  体操着姿の女の子は、黒髪のおかっぱ。  地味なのに目を惹くのは、その背の低さからだった。  クラスどころか学年でも、いちにを争うほど低い。  ともすれば下級生に間違えられてしまう。 「だ、だいじょうぶ…」  女の子はか細い声で、頼りなく答えた。  そんな様子を見て、太郎は小梅のことが、ちょっと気にかかった。  体があまり丈夫ではなく、すぐに熱を出すからだ。  {{ruby "姫川 小梅","ひめかわ こうめ"}}は、太郎の近所に住んでいる。  母子家庭で看護婦の母親。  その仕事柄、夜勤も多い。  小梅自身、体が弱いこともあって、どういう縁なのか、太郎の家で面倒をみることもしばしば。  太郎にとっては、妹同然の女の子だった。 「小梅にさせてもらえよ」  清太はからかい半分にそういうが…。  太郎にとって、小梅はそういう対象ではない。  幼い頃から一緒にご飯を食べ、一緒に風呂に入り、一緒の布団で寝ることもある。  かわいいと思わないこともないが、それは妹や子猫に対してのソレだった。  第一、小梅の身体は、まるっきりの幼児体形・ツルペタである。  これじゃ、おちんぽが勃つ事なんて、あるハズがない。  そんな感じで太郎は、決まって鼻で一蹴するのだった。 「それじゃ、行きますよ〜」  ゆり先生がシャワー組へ出発を告げた。  その体操着の胸の大きな膨らみを見て、太郎の頭から気がかりは消え失せていた。 !!◆トゲトゲ //  太郎はゆり先生の裸体を想像しなから、廊下を鼻唄まじりに歩いていた。 //--  シャワー組がシャワー室へ向かう途中、太郎はすぐに、グループから取り残されていた。  歩みの遅い、小梅に合わせていたからだ。  よくあることなので、太郎は気にもしていなかった。  ワルガキ仲間と遊んでいても、小梅は太郎についてくるし、遠足なんかの学校行事でもそうだ。  そして決まってはぐれて、ひとりぼっちでベソをかく。  そんな小梅をなだめるのは、ひと苦労。  だから小梅の足に合わせるのは、自然と身についたクセだった。  シャワー組の目的地もわかっているし、広いといってもたかが知れている校舎内。  そう慌てることもない。  太郎はこれからすることになるであろう、ゆり先生との、めくるめくえっちを想像しなから、廊下を鼻唄まじりに歩いていた。  と。太郎はひとりで歩いてることに気づいた。  小梅の姿は、廊下のずっと後ろ。  ポツンと立ち止まっていた。 {{ref_image "koume01.jpg"}}  体操着姿の小梅は、シャツの裾を両手で絞るように掴み、いまにも泣きだしそうに俯いていた。  お陰で紺色のブルマの上に、色白のポッコリお腹とおヘソが丸見え。  太郎はそんな小梅を見て、オバケ屋敷に入ったときを思い出した。  小梅の仕草は、まるっきりそのままだったのだ。 「なんだ、コワイのか?」  傍によると、太郎はそう声をかけた。 「こ、こわいよ……」  小梅はよほど不安なのか、心なしか青ざめ、声ばかりか体まで小さく震えていた。 「…だって……は、入ってくるんでしょ…。ぉ、おまんこの中に…」  “入ってくる”とは、当然、おちんぽのことだろう。  “はじめて”がこわくなって、直前でグズり出す子もいる。  澄子からも聞いていたので、太郎は別に驚きもしなかった。  というより、小梅は太郎とちがって、とても大人しい女の子だ。  だからその方が小梅らしい。 「こわくないの…?」  言葉足らずに、小梅が太郎の心境を聞いてきた。  女の子はイタイとか聞いたことはあるが、男でそんなこと、聞いたこともない。  太郎はいつものように、おちゃらけて答えた。 「オレ、いれるほうだし〜。  中がトゲトゲだってぇなら、話はべつだけどな〜」 「……と、トゲトゲ、…なんだって…」 「え?!」  小梅の言葉に、太郎は耳を疑った。  それがホントなら、トゲトゲのおまんこの中に、自分のおちんぽを入れることになるのだ。  想像するのもおぞましい…。 「ね、ねこ…。ネコのおまんこの中、トゲトゲなんだって…」  太郎は心底ホッとして、胸を撫で下ろした。 「なんだ…ねこか…。  おまえ、ネコ好きだなぁ〜」  小梅はアパート暮らしなので、猫は飼えない。  太郎の家に来ると、いつも猫とジャレあっていた。 「本で読んだの。  ネコの中はトゲトゲで、オスはとってもイタイんだって」  まさかとは思うが。  イタイといわれると、聞き返さずにはいられない。 「おまえの中、トゲトゲなのか…?」  ふるふる。 「ち、ちがうよ。トゲトゲじゃないよ。…たぶん」 「た、たぶんって」 「だって…見たことないもん…。  鏡に写しても、わかんないし…。  い、入り口ぐらいは…さわったことあるけど…奥までは、わかんないし…」  小梅は口ごもるようにいうと、急にソワソワしだした。 「へぇ…。おまえ、オナニーすることあるんだ…」 「う」  太郎はとても意外だった。  どちらかというと、小梅は優等生タイプ。  えっちなことをスルするどころか、考えることもしなさそうだ。  なにより小梅の容姿は、どう見ても下級生。  オナニーなんて行為が結びつかない。  太郎はついつい、目を丸くして、小梅を見つめてしまう。  そして小梅はというと、真っ赤な顔で居心地わるげ。  チロチロ、目ばかりを泳がせていた。 「あ、あのね…た、太郎ちゃん…?」  いいづらそうに、小梅は切り出した。 「た、たしかめて…みてよ…」  なにをいわれたのか、太郎は目をパチクリ。 「へ? なにを?」 「トゲトゲ…、…ないか…」  消え入るようなか細い声。  それでもしっかり聞こえた太郎は、どう返事をしたものか、戸惑ってしまった。 「え…えと…」 「ねぇ、太郎ちゃん…。  小梅のおまんこ、トゲトゲないか、確かめてよぅ…」 {{ref_image "koume01b.jpg"}} *[[◆ツルンの中|萌え小説 番外01.2]]へつづく… {{counter2 hatuBan01Counter}} {{category 番外01,本文,nolink}}