!!!はじめての七夕 //校内・廊下・夕方 {{ref_image BG27b_80.jpg,bgPic}} //--  ボクは放課後、ホテル探しで校内を歩き回ってた。  さやちゃんは新体操部。  ボクが見に行くの、すごく嫌がるんだ。  なんでだろうね?  それでクラブが終わるまで、ボクはひとりでホテル探しをすることにしたんだ。  陽が傾き出し、誰もいない廊下。  ふと、ボクはある教室で足が止まった。  さやちゃんの教室。  教室の後ろには、他のクラスと同様、笹が飾ってあった。  誰もいない教室に入って、ボクはさやちゃんの短冊を見つけた。 〈美代ちゃんと仲直りできますように〉  短冊にはそう書いてあった。 //  さやちゃんの願い事、ボクと同じだ。  梅雨はいつのまにか明けてて、今日は全校で七夕祭りだったんだ。  校庭に各クラスの笹が立ち並び、短冊が吊るされて、折り紙で飾り立てられてる。 //  女子は浴衣を持ってきて、みんなで着てた。  みんな浴衣を着ていて、色とりどりの浴衣でいっぱい。  なんだか、本当のお祭りみたい。 「それじゃ、男子と女子、交互に並んで手をつないで」  ゆり先生にいわれて、美代ちゃんがボクの隣に入ってくる。  そして手を繋いで、歌を歌う。 ♪さぁ〜さぁ〜のはぁ〜さ〜らさら〜  歌に合わせて、繋いだ手を振る。  体験教室でも、美代ちゃんと手を繋いで、校内を散歩したっけ。 「鈴代くん?」  美代ちゃんがニッコリ、笑顔を向けてくれた。 「な、なに?!」 「手、放して?」  歌はとっくに終わってて、なのにボクは、美代ちゃんの手を握ったままだった。 「ご、ごめん…」 //教室・夕方 {{ref_image BG26b_80.jpg,bgPic}} //--  ボクはさやちゃんの教室から、隣の教室へ来ていた。  うん。ボクらの教室。  そしてクラスの笹から、自分の短冊を見つけた。  短冊への願いは、いろいろ迷って、結局、美代ちゃんのことを書いた。  さやちゃんの願い事と同じ。 〈仲直りできますように〉  ホントは“美代ちゃんと”って書きたかったけど、みんなに見られるからね。  でも、友達のことを願うなんて、はじめて。  いつもはお小遣いとか、欲しい本のこととかだったもの。  どうか叶いますように。  ボクは短冊に、ポンポンと手を合わせた。  そういえば。  美代ちゃんはなにをお願いしたんだろう…。  ボクは気になって、美代ちゃんの短冊を探してみた。  でも見つからない。  ヘンだね…。クラス全員、短冊を下げたのに…。  首をひねって、一枚の短冊に目が止まった。 //  隅っこにある、一枚の短冊。 // 〈鈴代くんとさやちゃんと、仲直りできますように〉 // 〈ふたりと、仲直りできますように〉 // 〈仲直りできますように〉 〈はじめくんと、仲直りできますように〉 //--  名前のない短冊には、そう書いてあった。 「あら? 鈴代くん、まだ居残ってたの?」  いきなり声をかけられて、心臓が飛び出るかと思っちゃった。 「す、澄子ちゃん?!  な、なんでこんなトコにいるの?!」 「放課後の見回り。風紀委員だから!」  澄子ちゃんはニッコリ、ポニーテールを揺らした。 「そ、そう。  えーと…おつかれさま」 「ん〜? なんか、隠し事してるぅ〜?」 「し、してない、してない!」 // 「あらそう。残念」 //  ホッ。 「あらそう。残念。  誰かの笛とか、舐めてると思ったのに…」  そんなことしないよぅ、もう…。 //-- ///  澄子ちゃんはボクを見ながら、周りをぐるりと一周した。  なんか、落ち着かないよね。怪しまれて調べられてるみたい。 「な、なに…?」 「今日は首輪してないんだ?」  はぁ…。もう澄子ちゃんにまで知られちゃってるよ…。 「アレは、倶楽部のときだけだよ…」 「なぁんだ。  どんなのか、見てみたかったのに」  澄子ちゃんは落胆のため息。  清太くんに着ける気なのかな…?  あんまり喜ばれないと思うけど。 ///-- 「あ、そうだっ!」 「な、なに?」 「ちょうどよかったわ。  鈴代くん、ちょっと味見に付き合ってくれる?」 「味見…?」 「いいから、いいから〜」  澄子ちゃんってば、相変わらず強引。  ボクは腕をとられて、返事をするヒマもなく、引きずられちゃう…。 //  うん。そうなんだよね。 //  澄子ちゃんはボクより背が高いから、腕を抱えられると、ついていかざるをえないんだよね…。  ボクは澄子ちゃんに引きずられるみたいに、家庭科室へやってきた。 「生クリーム?」 「そ。特製生クリーム!  クラブで作ってみたの」 「澄子ちゃん、料理部だったんだ」  誰もいない家庭科室。  澄子ちゃんは冷蔵庫からボールを取り出すと、それをボクの前に置いた。 「指を出して」  いわれて人指し指を出すと、澄子ちゃんはそこに、ヘラで生クリームをのっけた。 「食べてみて」  指先にのった、真っ白でふんわりの生クリーム。  ボクはそれを口にいれてみた。 「どう?」  澄子ちゃんは自信タップリに、ニッコリ。でも…。 「ん〜。薄味すぎるかも…」  ほんのりというか、微妙な甘味しか感じない。 「物足りないっていうか…。  もいっかい舐めさせてくれる?」  ボールに延ばした手を、ペチンとはたかれちゃった。 「イタ!」 「んふふ〜。  その様子なら、丁度イイみたいね」  澄子ちゃんは満足げな微笑を浮かべた。  そして膝をついて、ボクのズボンのチャックを下ろしたんだ。 「す、澄子ちゃん?!」  ボクが目を白黒させてる隙に、パンツごとズボンを下ろされちゃった。 「ちょっと人に頼まれてね。  その子、フェラしてあげたい子がいるんだけど、どうしても、生臭いのが我慢できないんだって」 「そ、そうなんだ…」  苦手な女の子って、いるよね。やっぱり。  さやちゃんは大好きだけど…。 「そ、それで…?」 「それでこの特製生クリームで、“ニオイ消し”ってワケ。  パニラ・エッセンスとお砂糖を少なめにして、飽きがこないようにしてみたのね」  ニッコリ、笑顔を向ける澄子ちゃんは、片手に生クリームのついたヘラを握ってた。  うん。そうなんだ。  そんなワケで、ボクはテーブルに腰掛けて、澄子ちゃんに生クリーム味のおちんぽを舐められるってワケ。  さやちゃんには内緒だよ?  じゃないと、首輪をずっと着けられちゃうよ…。 /// {{include_html "htmlPic","!澄子ブルマフェラ"}} ///--  でも、おちんぽに生クリームつけられるのって、あんまりうれしくないね。  冷蔵庫に入ってたせいで、生クリームはひんやり。  おちんぽが風邪ひいちゃいそう…。 「清太くんにシてあげればいいのに…」  あったかい舌でペロペロされるのはうれしいけど。  ボクはデコレーションされた自分のおちんぽを見て、なんだか情けない気分。 「アイツはダメよ。 “おまえばっかり食べてズルイ!”  なんて、食い意地はってブータれるんだから」  ペタペタ盛りつけながら、澄子ちゃんはフンッと鼻息を飛ばした。  澄子ちゃんと清太くんは、気持ちイイ同士。  おまんことおちんぽが、ピッタリな大きさで気持ちイイんだって。  ピッタリな大きさって、うらやましいね。  本人たちは付き合ってないって否定してるけど。まぁ、そんな関係。 「鈴代くんも食べていいわよ?  ――て。いう前から食べてるのネ」  うん。ボクはコッソリ、ボールに指を延ばして舐めてたんだ。 「だって、澄子ちゃんだけおいしそうなんだもん…」 「まぁ、いいけど。  食べすぎちゃダメよ?  鼻血でても、しらないんだから」 「鼻血? チョコじゃないのに?」 // 「“赤マムシ”入れてあるの。ほんのチョッピリ!」 「赤マムシ・ドリンク入れてあるの。ほんのチョッピリ!」 ///--  澄子ちゃんは悪びれず、ニッコリ。  もう…澄子ちゃんって、いつもそうだね。 「どうりで、さっきから顔が火照ると思ったよ…」 「あら。それはかわいい女の子に、おちんぽ舐められてるからじゃなくて?」 「澄子ちゃんこそ。  ボクのおちんぽで赤くなってるクセに」  “赤マムシ”って、アルコール入ってたっけ?  ボクはちょっとノボせて、ぽやや〜んってなってた。 「んふふっ! かもねぇ〜。  鈴代くんのおちんぽ、相変わらずおっきいんだもん〜♪」  微笑む澄子ちゃんのほっぺは、ほんのり桜色。  なんだか、どんなイタズラでも許せちゃいそう…。  そんなふうに笑顔をみてたら、ふと思ったんだ。  澄子ちゃんは、どうしてるんだろ?  いつも清太くんと口ゲンカしてるけど…。 「ねぇ…澄子ちゃん?  仲直りって、どうすればいいの?」  澄子ちゃんは、意味ありげに微笑んだ。 「佐藤さんのコトでしょ?」 「だ、ダレに聞いたの?!」  核心をつかれて、ボクはドキンとしちゃった。 「誰から聞いたもないわよ〜。  ハタから見れば、すぐわかるもの」 「そ、そんなに顔にでてた…?」  両手で頬を隠すと、澄子ちゃんはニッコリ。 「鈴代くんって、けっこう浮気者だったのね!」 「そ、そんなんじゃないよ。  ボクは、さやちゃんと美代ちゃん、三人で仲直りしたいんだもん」 「ふむふむ。それで?  どっちが本命なの?」 「う」  うん。ボクはよくわからなくなってたんだ。  さやちゃんが大好きなのは変わんないけど…。  お見舞いの一件から、美代ちゃんのことが気になってしようがないんだ。  気がつくと美代ちゃんを見てて、ため息ついちゃってる。  もしかしたら、フラれる前よりもっと好きになっちゃったのかも…。 //  美代ちゃんも好き。  活発なさやちゃん、おしとやかな美代ちゃん。  二人とも正反対で、比べることなんてできないし。  “どっちが”なんて、ホントにわかんない…。 // 「えっちしてみればいいんじゃない?」 「えっちしてみれば、わかるんじゃない?」  おちんぽをペロッと舐めて、澄子ちゃんがいうと、ボクは鼻に皺を寄せた。 //-- 「それができれば相談しないよ…」 「あら〜?  鈴代くん、佐藤さんのカラダ目当てなんだ〜」 「そ、そうじゃなくて…。  誘えるくらいに話せれば、澄子ちゃんに相談しないよ…」 「うふふ。わかってるって、わかってるって」  もう。なんでみんなそうなんだろ…。  ボクってからかわれやすいのかな?  ボクはなんともバツがわるくて、赤ちゃんみたいに指をシャブっちゃった。 「鈴代くん、複数プレイってあんまりシないわよね?」 「うん。あんまりっていうか、シないね」  体験教室のときもそうだけど、女の子が多いと、揉みくちゃにされるだけで、あんまりおもしろく感じなかったんだ。  ……コーフンするけど。  他の男の子と一緒にスるのは論外ね。  遠慮してえっちできないし。  なにより、さやちゃんが他の子としてるトコなんて、見たくないもの。 「一度、シてみたら?  早川さんと佐藤さん、三人で」  ニッコリする澄子ちゃんに、ボクは目が丸くなっちゃった。 「澄子ちゃん、小田先生みたいなこというね」 「先生にも相談したの?」 「ううん。でも相談したら、きっと同じこというと思うよ? “雨降って地固まる。  三人でシてみればハッキリするわよ!”  なんて、人事みたいにサ」 「あははっ! いいそう〜っ!」 「もう…笑い事じゃないよ…」  ため息が出ちゃう。 「でも、先人の知恵は莫迦にできないわよ?」 「澄子ちゃん、そんなに年上だっけ?」 「先生のことよっ!」  あ。そっか。同学年だったっけ。  澄子ちゃんはお姉さんっぽいから、つい上級生に思えちゃうんだよね。 「それに、あたしの方が年下よ?  鈴代くん、乙女座でしょ?」 「うん。よく知ってるね」 「あたし、星占い得意なの。  だから人の誕生日を、星座で覚えてるのね」 「ふーん。  かわった覚え方だね」 「ちなみにあたしは、12月5日のいて座。  誕生日プレゼント、よろしくね?」 「うん。覚えておくよ」 「おちんぽとかはダメよ?  清太じゃあるまいし」  澄子ちゃんは眉根を寄せて、フンッと鼻息をとばした。 「アイツったらご丁寧に、おちんぽにリボンまでかけくるのよ?  信じられないでしょっ?!  まったく、乙女の誕生日をなんだと思ってるのかしら!!」 「あははっ!  たぶん、澄子ちゃんが喜ぶと思ったんだよ」 「プレゼント買うのを惜しんでるだけよ!  いくら怒っても、毎年そうなんだから」  プンッとしたと思ったら、澄子ちゃん、急にクスクスと思い出し笑いをはじめた。 「どうかしたの?」 「去年ね。アイツ、おちんぽにトナカイの仮装させてきたのよ?  マッパになって、ビンビンのおちんぽで腰振って、“真っ赤なお鼻のトナカイ”を歌うのっ!  莫迦みたいでしょっ!」  想像したら、ボクは吹き出しちゃった。 「“おまえのために歌ったら、こんなになった。好きにしろっ!”  なんて、ふんぞり返っていうのよ?  おちんぽどころか、体までカチコチに緊張してるクセに。  ばっかみたいよね〜。  呆れて言葉をなくしちゃったわ」 「それで? どうしたの?」 「好きにしてあげたわ」  ニッコリ微笑む澄子ちゃんの頬は、桜色に染まってた。 //  好きにナニしたんだろ…。 「鈴代くんも、思い切ってなにかしてみたら?」  思い切って謝ったら、美代ちゃんに嫌われちゃったのに…。  ため息をついたら、桜色のほっぺの、白い生クリームが目についた。 //  清太くんにヤケちゃったのかな?  とってもおいしそう…。 //  ちょっとおいしそう…。 //-- // 「ボクにも食べさせてよ」 {{metainfo}}