!!!ビョーキのハンス(仮名) {{category 本編,白イルカの瑠歌,nolink}} !■今日も日が落ちて、宵の口… // {{ref_image camp01_c.jpg,pic}} //--  街から遠征したハンス(仮名)と飛び猫・ニーヤは野宿をしていた。 「……もぐもぐ」  ハンス(仮名)はうまそうに、野茸をほおばっていた。 「なに食べてるの? ハンス(仮名)?」 「まっ茸。はぐはぐ……」  その野茸の傘は黒っぽい赤。  形も仮性包茎のナニを思わせ、なんとも卑猥である…。 「これは“まっ茸”といって、美味この上なく、食べた者は精力絶倫になるんだ」 「へぇ〜、くわしいのね。見かけによらず」 「放浪生活が長かったからね。  食べながら覚えた」 「……へ?」 「おいしいのは、食べられるキノコ。  アタッタのは、食べられないキノコ。  これはおいしいから、食べられるキノコ!」 「……」 「いろいろ食べたよ〜。  目がグルグルまわるのとか、世の中がピンク色に見えるのとか」 「よく死ななかったわね……」 「ニーヤも食べる?  おいしいよ〜……イカ臭いけど」 「す、捨てなさいよ。  毒キノコだったら、どうすんの?!」 「大丈夫だって。ボクが信じられないの?」 「し、知らないからね、あたしッ!」 !■ハンス(仮名)は娼館で、りりんに洗われていた。 // {{ref_image evLilin_tr.jpg,りりんのコスプレ劇場}} //-- 「……ハンス(仮名)」  りりんが不信な顔で、ハンス(仮名)の股間を見つめる。 「今日は元気ないのね…」 「ん? そんなことないよ、ホラ」  と、力を入れてみるも、おちんぽ様はくんにゃり…。 「あれ? ……ホントだ。  ねぇ、おっぱいで摩ってみてよ」  りりんは柔らかい胸で小さいままのおチンチンを包むと、揺り起こすように揺さぶった。 「……ダメ。  自信なくしちゃうわ……わたし…」 「変だな……まっ茸食べたのに……」  そういって、ハンス(仮名)が自分でさわると……ムクッと思い出したように、おちんぽ様は起き出した。 「あれ?」 // 点目 {{ref_image evLilin_bou.jpg,りりんのコスプレ劇場}} //-- 「ハンス(仮名)、今なんていったの…?  まっ茸、食べたとか……」 「うん。食べたよ。  イカ臭い新鮮なヤツ」 {{size 4,"「きゃあッ! きゃあッ!! きゃあッ!!!"}} {{size 4," 誰か! 誰か、消毒薬をッ!」"}}  りりんは似つかわしくない悲鳴をあげ、湯殿を慌てて飛び出した。 「りりんにナニしたのよッ!」 「ぐぎゃっ!」  飛び猫がただならぬ様子を聞きつけ、ハンス(仮名)に跳び蹴りを喰らわせた。 「なにすんだよ、もう…。  きっと、まっ茸の威力にびっくりしただけだよ」 「それ、まっ茸じゃないわよ、ハンス(仮名)」  タオルで手をふきふき、りりんが戻って来た。 // {{ref_image evLilin_tr.jpg,りりんのコスプレ劇場}} //-- 「もーほー茸よ」 「もーほー茸…?」 「そ。  傘は黒っぽい赤、苛性包茎のおちんぽみたいな形で、イカ臭かったでしょ?」 「うん」 「もーほー茸はまっ茸に似てるけど、猛毒をもってるのよ。  食べた者は、男じゃないと勃たなくなるの」 「またまた〜。冗談ばっかり〜」 「ほんとよ。  その証拠に、わたしみたいな美女に触られてもなんともなかったのに、自分でやったら勃ったじゃない」 // 「…………」  いわれて、ハンス(仮名)の顔から、ゆっくり血の気が引いてゆく。 //-- 「ウソォォォォォォォッ!!!!!!!!!」 「ほうら、見なさい。  変なモノ、拾い食いするからよ。  これで一生、女の子とはサヨナラねっ!」  いい気味とばかりに、飛び猫・ニーヤは鼻で笑った。 「イヤだァァァァァァァァッ!!!!!!!  そんなの、イヤだァァァァァァァァッ!!!!!!!」  この世の終わりとばかりに絶叫する、ハンス(仮名)。  その気持ちは分からなくもない。 「いい気味じゃない。  ねぇ、りりん」  ニーヤがりりんに微笑む。 //  しかし、りりんの顔は曇ったまま。 「それが、そうもいかないのよ。  ほうっておくと、“もーほーさんがイチャついてる”っていう幻覚に襲われて、狂い死にするの」 「イヤだァァァァァァァァッ!!!!!!!  そんなの、イヤだァァァァァァァァッ!!!!!!!」  床に転がり、ハンス(仮名)は半狂乱。さすがのニーヤも、微妙な面持ちである。 「い、いい気味よ。て、天罰だわ」 「でも、ちょっとかわいそうね…」 「イヤだァァァァァァァァッ!!!!!!!  そんなの、イヤだァァァァァァァァッ!!!!!!!」 「うるさいわねッ! もうッ!」  転がりのたうつハンス(仮名)を、ニーヤは叱り飛ばした。 「……だって…だって……グスン……。  ……スン……スン…ウエン……グスン…グスン…スンスン…」  絶叫を止めるとハンス(仮名)は、今度は部屋の隅ですすり泣き。  まるで梅雨の長雨である。 「ああ、もうっ! うっとおしいわねッ!!  なんとかならないの、りりん?」 「そうね……{{ruby "瑠歌","るか"}}なら、なんとかなるかも……」 「ほ、ホント? その人なら、治してくれるのッ?!」 「ええ」 「瑠歌って……白イルカの瑠歌? {{size 4," だ、だめよ、それはっ!!」"}} 「でも、それ以外に治せる者はいないわ」 「でも……」  捨てられたポチのような、ハンス(仮名) の目。  ニーヤは仕方なしの溜め息をついた。 「……わかったわよ」  りりんは同情するように苦笑を漏らした。 // 水兵戦の入り江 「瑠歌なら、水平線の入り江にいるはずよ」 「水平線の入り江ッ!  じゃ、行こう、さっそく行こう、すぐ行こうッ!!」  飛び猫の首根っこを掴み、ハンス(仮名)は服も着ずに飛び出す。 「あ、それとハンス(仮名)。  そのビョーキ、ソコに触った人にも移るから。  治るまでココに来ちゃダメよ?」  走るハンス(仮名)が凍りつく。 「……グスン……スン……」  ハンス(仮名)は膝を抱え、再びすすり泣きを始めた…。 //{{counter2 mer03Count}}