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マーメイド03-7int




【@右巻きソフトウエア】 「初・体験教室」 「初・体験倶楽部」 「怖くない怪談」 「ないしょのえろカタログ」

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インターミッション(人魚解放同盟のピアス)


■人魚姫は微笑んでいた。

 “封印の眠り”から目覚めたばかりで、なにやら機嫌もよろしい。
 ひさしぶりに言葉を交わせ、ハンス(仮名)は運のよさを天に感謝していた。
「怪我は…もうよろしいのですか?」
「た、大した傷じゃないよ。
 ちょっと引っ掻かれただけだもん」
 包帯を巻いた指をヒラヒラ、ハンス(仮名)は照れ笑いを浮かべた。
 ピアスの一件で受けた、飛び猫の傷。
 ズキズキはするものの、日頃の怪我からすれば、怪我の内にも入らないのである。
「ニーヤの爪は鋭いですから…」
 そういって人魚姫は、包帯の指を両手に包んだ。
 姫さまの手はなんとも柔らかく、あったかく。
 はにかんだ頬は、春の日差しより心を浮つかせる。
 痛みなど、簡単に吹き飛んでしまうのである。
 そんないい感じで、桜色の頬を見つめていると…。
「ハンス(仮名)〜♪
 包帯を変える時間だよ〜♪」
 スフィアが救急箱を持って現れた。
 日に何回も変えるほどでもないのに、スフィアは楽しげに何回も変えるのである。
 人魚姫とふたりっきりの時間。
 ハンス(仮名)にはお邪魔虫のごとく思われたスフィアだが、今回ばかりはグッジョブであった。
「わたくしが変えてよろしい?
 ううん。やらせてください。ね?」
 ニッコリの人魚姫に、スフィアはぷぅっとふくれっ面。
 ハンス(仮名)は、スフィアに親指を立てた。
 人魚姫はスルスルと包帯を解き、ハンス(仮名)はそれを見守る。
 女の子にこんなコトをしてもらえると、男の子は言葉を失い、キュンとしてしまうのである。
 しかしただそうしているのも、貴重な時間がちともったいない。
 人魚姫が目覚めている時間は、そう長くはないのである。
 なにか話題を…と。
 ハンス(仮名)は飛び猫がいっていた、人魚姫の得意料理を思い出した。
「か、海草サラダ、今度、食べさせて」
 人魚姫は、ポッと恥ずかしげに頬を赤らめた。
「“単なるワカメ”です。
 お忘れになってください」
「ま、まだ食べたことないんだ。
 “単なるワカメ”って料理。
 ほ、ほら、ボクの国は山国だったから」
「でも、ワカメ酒はあるよね!」
 意味を知ってか知らずか、スフィアは無邪気にニッコリ。
「ワカメ酒…?」
 人魚姫に目を向けられ、ハンス(仮名)はこの上なく慌てた。
「の、の、飲んだことないよっ?! ホントだよ!」
「美味ですの?」
「え、えーと……た、堪んない味…なんだって! あははっ!」
「そう。
 それではその“ワカメ酒”、調べて作ってみますわね」
 オボコなお姫様はニコリと微笑み、ハンス(仮名)はこの上なく取り乱す。
 ワクワクする反面、意味を知った人魚姫にどう思われるのか…。
 そら恐ろしく感じるのである。
「む、無理はしなくていいよ?
 む、難しいから、調べなくてもいいよ?」
「あなたの疲れを癒すものなら、苦にはなりませんわ」
 と。包帯を解く手が、ピタッと止まった。
 不思議に、その手元を見ると…。
「ハンス(仮名)LOVE by ピアス」
 の文字が包帯に…。
 しかもご丁寧に、あつ〜いキスマーク付である。
「うふふ。どうやら、大事なモノのようですね」
 姫さまの微笑は瞬間冷却、ハンス(仮名)の背筋はブルっと震えた。
「スフィア? 接着剤はあるかしら?」
「瞬間強力でいいよねっ!」
「ええ。すばらしいですわ、スフィア!」
「あ、あ、あの、姫さま…?
 す、スフィア…?!」
 微笑む人魚姫に、ギュッ、ギュッと包帯は巻き直され。
 無邪気なスフィアは、その上にベッチョリ接着剤…。
「あ、あぅ…あぅぅ…」
 なにをいうこともできないハンス(仮名)…。
 まるでそれは、叱られたオットセイのようであった。


■りりんに体を洗われ、ハンス(仮名)は泡だらけとなっていた。

弟を愛してやまない姉あるいはお兄ちゃんが大好きっ子な妹とのタブーなカンケイ(パティスリー)[協力]ぎゅっと!(パティスリー)
「この紋章に、また会えるなんてね…」
 りりんはハンス(仮名)の胸を見つめ、複雑な溜め息をついた。
 そこには、ピアスから譲り受けた紋章があるのである。
「えと…ゴメンよ、りりん…。
 そっとしておいて…ていわれてたのに…」
「譲り受けたのなら仕方ないわ」
 りりんはかるく肩をすくめた。
「でもね。約束破りはキライなの…」
 そういうとりりんは、乳首に舌を這わせた。
 途端に、ビクンっとするような快感を感じた。
 前にも舐めてもらったことはあるが、そのときより敏感になってる気がする…。
「うふふ。今日はバツとして、乳首だけね…」
「ふ、ふわわ〜…」
 それだけでも十分、天に登る心地である。
「それで?」
 りりんが乳首を舐め回し、吸いつきながら聞いてくる。
「合い鍵は作れたの?」
「あ、合い鍵…?
 な、なんのことかな〜」
 バレてはいるのであろうが、白状したらまた、どんなメに合わされるやら…。
 ココは素知らぬ、存ぜぬが一番なのである。
「あら。しらばっくれるつもり…?」
 そういうとりりんは、握る肉棒をずしゅずしゅ、勢い良く摩り出した。
「あ、あ、で、出るよ、りりん…でちゃうよ……」
 ピタッと、りりんはその手を止めた。
「え…?」
「うふふ。
 生殺しのアナタって、とってもチャーミングね」
「り、りりん…?」
「あんまりかわいいから、イジワルしちゃった。
 うふふ。ごめんなさいね…」
 りりんは再び、ゆっくり摩りだし、もうすこしで…と、またピタッと止めた。
 まるでイク、タイミングを知り尽くしているかのようである。
「り、りりん〜〜〜」
「イキたかったら、素直に白状して。
 合い鍵はどうしたの?」
 出るトコロを止められる“生殺し”とは、こんなにツライものか…。
 ハンス(仮名)は観念するしかなかった。
「飛び猫に取り上げられちゃったよぅ…」
「ホント〜?」
「ホ、ホント、ホントだよ!
 だからイカせて! ね? ねぇ〜!」
「うふふ。それじゃ、今回だけは許してあげる」
「ホッ」
「でも、合い鍵を盗んだバツは別よ?」
「……え?」
 と、そんなこんなで。
 ハンス(仮名)は散々、生殺しを味合わされ、ようやっと出させてもらったのである。
「これに懲りたら、もう盗もうとしちゃダメよ?」
 微笑むりりんの思惑とは裏腹に。
 ハンス(仮名)はジラされプレイが、クセになりそうな気がしてしまうのである。
 こんどはいつ、合い鍵を盗もうか…。
 すでにココロは、次のお仕置きプレイに弾んでいた。

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