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マーメイド01-2




【@右巻きソフトウエア】 「初・体験教室」 「初・体験倶楽部」 「怖くない怪談」 「ないしょのえろカタログ」

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りりんの紋章


■湯殿は館の外観以上に、立派なものであった。

 いや、豪奢・贅沢といった方がよかろう。
 形の揃った美しい石材、凝った文様の大きなモザイク、そこココの見事な彫像。
 止めどなく湧き出す湯の量だけでも、それを用意する手間、金額は、相当なものである。
 ハンス(仮名)がいくら元・王子だとて、これだけの贅沢な湯殿はみたことがない。
 おそらくは娼館の資本自体が、ギルドのものなのだろう。
 諸侯を持てなし、たらし込むなら、これほど効果的なものはない。
 ここに娼館の美姫を総動員してはべらせれば、どんな堅物でも籠絡はたやすい…。
 そう思われた。

 ハンス(仮名)はポカンと、口を開けたままであった。
 泉のような湯船の縁にりりんを降ろしてから、ずっとそのままである。
「まるで狐につままれたみたいね。
 温泉は初めてかしら?」
 りりんはハンス(仮名)を見て、おかしそうに笑っていた。
「んと。なんだかうまく行き過ぎで、信じられないっていうか…」
 まったくである。
 本来ならそれなりのクエストの後、やっと紋章を見つける予定であるのに…。
 チート・プレイの度が過ぎるのである。
「ハンス(仮名)はわたしとえっちしたくないの?」
「ううん。そんなコトないよ」
「でも、姫さまのことが気になる?」
「う、うん。ちょっとね…」
 姫さまがニーヤの報告を聞いたら、どんな顔をするだろう…。
 そう思うと、ちょっと躊躇ってしまうのである。
「うふふ。“ちょっと”なら問題ナシね」
 りりんに微笑まれると、ダレも文句はいえない。
 さきほどのニーヤへのあしらいからして、ハンス(仮名)にはそう思えた。
「ねぇ、りりん?
 えっちして紋章を集めるって、ホント?」
 ココは娼館で、りりんは娼婦である。
 それが本当なら、とっくにりりんから紋章はなくなっていると思うのであるが…。
「ホントよ。
 えっちして、イカせてあげるの」
 なるほど。
 つまり今まで、りりんをイカせられる男がいなかったということである。
 しかし…。
「ボクにできるのかなぁ…」
「うふふ。だから、やってみるんじゃないッ!」
 いうが早いか貞操帯の鍵を外すと、りりんは貞操帯を放り投げた。
「わッ!」
 という間もない。
 どこぞの怪盗のように、ハンス(仮名)のズボンをパンツごと下ろしていた。
「ね、ねぇ、りりん?」
「なあに?」
 りりんはすでに、大きくなっていたハンス(仮名)のおちんぽを摩っていた。
 その手は柔らかく、やんわり肉幹を行き来するたび、胸は高鳴り、息苦しくなる。
「もうちょっと、や・さ・し・く・シて?」
「もう、ネンネみたいなこといわないで」
「だって身体、まだ洗ってないし…」
「男臭くて、ゾクゾクしちゃう!」
「そ、それにほら、コンドームもつけてないし…」
「コンドームって? おいしいのかしら?」
「お、おいしくはない…かな…たぶん…」
「わたしは、ナマのおちんぽが好きよ…」
「ちょっ…」
 りりんがおちんぽを銜え、ハンス(仮名)は二の句を続けられなかった。

「…ン……んん…んふっ……」
 りりんの口内は熱く、その奥まで肉棒が吸い込まれるようであった。
 二度、三度とシャブり舐められ、自然と吐息が漏れてしまう…。
「うふふ…気持ちイイ…?」
 魅惑的に微笑むりりんは、情熱的に雁首を弄り舐め、肉幹をほどよい力加減で扱く。
 そのあまりの気持ちヨサに、ハンス(仮名)はすぐに限界を覚えた。
「り、りりん…っ…!」
 絞り出すようにいうと同時に、肉棒の先端から精液が迸った。
 りりんが肉幹を激しく扱き、何度も、何度も、脈動の快感を湧き起こさせる…。
 ハンス(仮名)は犯されるように射精を導かれて、快感よりも、放尿を観察されているような恥ずかしさで身体が熱くなった。
 ひとしきり射精が収まると、りりんは顔を穢す白濁を気にすることもなく微笑んだ。

「うふふ。意外に早いのね。
 タマってたのかしら…?」
 ハンス(仮名)はなんともバツわるそうに、俯いたままであった。
「あら、どうかしたの?
 まるで、童貞をムリヤリ奪われたみたいな顔してるわよ?」
「……うん」
 頷いたハンス(仮名)に、りりんは目を丸くした。
「……もしかして、初めて…なの…?」
「い、いや、そうじゃなくて……その…」
 言葉とは裏腹に顔が火照る。
 りりんの顔をまともに見られない。
「だって、子供が300人もいるんでしょ?」
「…えっちしなくても、子供はできるんだよ」
「うそッ?!」
「ボクは触っただけで、処女を妊娠させられるんだって」
 自嘲していうと、りりんは吹き出さずにはいられなかった。
 りりんの笑い声は、鈴音のように耳によいものだったが、ハンス(仮名)にはとても、居心地がわるく感じられた。
 りりんはひとしきり笑うと、顔の穢れを湯で流し、申し訳なさそうに謝った。
「ごめんなさい、ハンス(仮名)。
 その…そんなこととは、思ってもみなかったから…」
「いいよ。莫迦されるのは馴れてるから…」
 その声には、ロビーでの陽気さはなかった。
 りりんはハンス(仮名)の手をとると、自分の隣に腰を下ろさせた。
 りりんの瞳は、ハンス(仮名)のよりも、少しだけ高い位置にあった。
 りりんがハンス(仮名)の髪を、優しく撫でる。
 ハンス(仮名)は姉に慰められる、末弟のような気分になった。
「ねぇ、ハンス(仮名)…?
 なんで、わたしの紋章が欲しいの?」
「りりんとえっちなことしたいから」
 りりんは小鳥のようなキスをひとつくれた。
「姫さまに言われたから?」
「……うん」
 りりんはクスリと微笑んだ。
 なにもかも、見透かしてるみたいな微笑だった。
(この人に、隠し事ができる人がいるのかな…?)
「好きなの? 姫さまのこと」
「そういうんじゃなくて――その……」
 “好き”ではあるが、だからいわれたことをしているのではない。
 ハンス(仮名)は躊躇うように言葉を探した。
「姫さまの笑った顔が見たいんだ。
 生まれてから、一回も笑ったことがないみたいでしょ?
 自分の故郷に帰れれば、笑ってくれるんじゃないかな…って」
 りりんの瞳って綺麗だな…。
 まるで暖かな海みたいだ…。
 ハンス(仮名)はいいながら、そんなことを思っていた。
「ゴメン…他の女の子のことなんか話して…」
「うふッ。
 エチケットは心得てるのね」
 りりんに微笑まれると、なんだかとても照れくさかった。
「もっと顔を、よく見せて…」
 そういってりりんは、ハンス(仮名)の頬に手を添え顔を近づけた。
 りりんにそうされると、どんなときよりも胸がドキドキと高鳴った。
「若い頃は…こんな感じだったのかしら…御祖父様も…」
「ねぇ、りりんは爺ちゃんとは――その…」
「えっちしたか…知りたい?」
「や、やっぱりいい! 聞きたくな……」
 りりんがハンス(仮名)の唇を塞いだ。
 今度は甘く、蕩けるような口づけ…。
「うふふ…キスはうまいのね」
「先生がいいんだよ」
「そう? いろんな唇を知ってるキスだわよ?」
 ほっそりの指が、うなじを指差す。
「キスして…」
 艶かしい、白いうなじ…。
 ハンス(仮名)は髪の放香を確かめ、美しい曲線にキスをした。
 そこに紋章があった。
「はン……」
 りりんが身を震わせ、形のよい唇が吐息を呑み込んだ。
「もっと…ァ…っ…」
 求められるまま、キスを繰り返し、甘噛みするように唇を這わせる。
 りりんはくすぐったそうに身をよじらせ、ハンス(仮名)は細い肩に手を添えて、白いうなじを追い求めた。
「…わたしね…そこが一番、…ン…感じちゃうの……。
 身体がビクビクして…ぅ、ウズいて……あンっ!」
 ブルブルっとりりんの全身が震え、一粒の涙がポロリとこぼれた。
「ンフっ! 感じすぎちゃったみたい!
 おかしいでしょ?」
 感じ泣きなんて、気丈夫なりりんらしくもない。
 ハンス(仮名)は支えてあげたくなるかよわさを感じ、同時にりりんという女への興味をひどく掻き立てられた。
「ううん。おかしくないよ。
 もっと教えて…りりんのこと…」
 エメラルド色の瞳が、ハンス(仮名)の瞳を見つめていた。
 それはまるで、心の奥底まで覗き込もうとしているかのよう。
 りりんになら、覗かれてもいい…。
 ハンス(仮名)はそんな風に思った。

「あたしの正銘(しょうめい)“鈴睡”(りんすい)……」
「リンスイ…?」
「“鈴の睡り”。
 誰も知らない、わたしの本当の名前……。
 “正銘”を知らなければ、えっちしても、紋章は譲り受けられないの」
「鈴睡…」
 呟くと、りりんが入り込んでくるような、不思議な語幹だった。
「…あげるわ、あなたに……。
 わたしの紋章……」
 りりんの唇がハンス(仮名)の唇を求め、ハンス(仮名)の唇もそれに応じた。
 はじめは軽く、次第に深く……。
 まさぐるように、舌が互いの口内に入り込み、いつしか舌同士を絡め合う…。
 そうしながらりりんは、慣れた手つきで、香炉のようなものに月光石をくべた。
 うすぼんやりとそれは光りだし、唇を離すと、りりんの下半身には、真珠のようなきれいな足があった。
 りりんはたおやかに立ち上がると、躊躇うように背を向ける。
 そして唯一の着衣を取り去り、長い髪を前に垂らし、白い背中を露わにした。
 その見返りの裸体は、神話の女神のような見事な美しさだ。
 紋章のあるうなじの曲線、なだらかな白い背中、しなやかにくびれた腰、肉付きのよい白い臀部…。
 思わず手を延ばさずには、いられなかった。
「…柔らかい…りりんのお尻…すべすべして気持ちいいよ…」
 まんまるのふたつの白い丘は大きく、その肌触りは、赤ん坊のもののように滑らかだ。
 りりんは腰を下ろしたままのハンス(仮名)に、やさしい目を向けていた。
「お尻を撫でるのも、初めて…?」
「メイドさんのお尻には、よくイタズラした。
 かるくタッチすると、みんなびっくりしてくれるんだ。
 おちんぽが勃つようになってからは、…たぶん…はじめて、かな…」
「うふふ…」
 それは童貞への嘲笑ではなく、なにもかも受け入れてくれる、聖母の微笑み。
 イタズラな天使を誘惑する、イケナイ女神の微笑だ。
「教えてあげるわ、あなたに。
 いろんなこと……」
 りりんはハンス(仮名)の手を取ると、背を向けたまま、腕の中に腰を降ろした。
 肩越しに見るりりんの胸は乳首がツンと上を向いていて、乳房は大きさもさることながら、その形もとても美しい。
 りりんは手にしていたハンス(仮名)の手の平を、ブラのように自分の乳房にあてた。
「乳房は下から…それがいいの…」
「うん……」
 おそるおそる、両手の乳房の感触を確かめてみる。
 たゆんと、弾むような弾力…。
「おっきい…」
 思わず呟くと、りりんはクスリとはにかんだ。
 ゆっくりと、手の平に余る乳房を揉み始める。
 下から上へ、大きさ、重さを確かめるように揉み上げ、その柔らかさと手触りにすぐに虜となった。
「そう…やさしく揉んで…うん……うまいわ……。
 …ハァ…いい感じよ……」

 りりんがうっとり吐息を漏らす。
 香る芳香に誘われ、ハンス(仮名)はうなじの紋章に唇を這わせた。
 ヨワイうなじを責められ、りりんの身体がビクビクっと震える。
「もう…イタズラ好きね…あンっ……いや…」
 いうほどりりんはイヤがってもいない。
 ポロリ、ポロリと感じ泣きをこぼしながら、頬の赤みが増していく。
 ずっと年上のりりんが、自分の愛撫であられもなく身悶えている…。
 そう思うと、勃起した股間がまた硬くなった。
「…ン…わかる…? …勃ってるの……」
「うん…ここに来てから、ずっとだよ…?」
 なんでいまさらそんなことを聞くのだろう?
 硬く屹立した自分の股間を意識し、ハンス(仮名)は不思議に思った。
「うふふ。あなたのおちんぽじゃないわ。
 わたしの乳首…」
 いわれてツンとした乳首を摘むと、シコッた感触があった。
「あん…」
 クリクリと乳首を弄ぶと、りりんがかわいく啼いた。
 その甘い声を聞くと、ハンス(仮名)はとてもうれしくなった。
「ンフッ!
 感じて硬くなるなんて、おちんぽみたいだね」
「うふふ。オンナのおちんぽも、もっと下よ…」
 りりんが再び片手を取り、それを下へと辿らせる。
 脇の下、くびれた腰を撫でさせ、内腿を撫でさせ…、時折、ビクっと身体が震える…。
 それはまるで、りりんの感じるところを教えてくれているようだ。
 そしてそうされて、改めてりりんの豊満な身体に感嘆する。
 くびれるところがくびれ、つくべきところにつく…。
 男の欲情を掻き立てる、イヤラシイ身体だ。
 そうしてふたりの手は、りりんの股間へ辿り着く。
 乳房越しに見るりりんの陰毛は、髪の色と同じ深い色。
 湯に濡れたのか、少し湿っていた。
 誘惑に駆られて陰毛を撫で、そのまま、りりんの割れ目へと指を滑らせる。
 バクバクと心臓が脈打ち、ゴクンと喉ばかりが鳴る。
 りりんは不躾な指を叱りもせず、割れ目を撫でられるまま、ただ微笑んだ。
「うふふ…。見たい?」
「な、なにを?」
「わたしのおまんこ…」
 いきなりのえっちな言葉に、ひどくドキンとしてしまった。
 これがオトナの余裕というものなのか。
 すぐに返事ができないでいると、りりんは身体の向きを変えて、こちらに向かって足を拡げた。
 長くしなやかな足は少し自慢げで、乳房越しに見た薄い陰毛が、ハンス(仮名)の真正面にあった。
 すぐに割れ目を見つけると、ハンス(仮名)は吸い寄せられるように顔を近づけた。
 甘い香りが鼻腔をくすぐると、堪らず割れ目を拡げ、中の性器に食らいつく。
「あん、ダメ…。ゆっくり、ジラすようにスルの……」
「う、うん…ジラすように…だね…」
 そうはいっても、馴染みのない女性器。
 感じるトコなどは見当もつかない。
 鼻息を飛ばすようにしながら、ただ薄紅色の秘肉をジっと観察する。
 割れ目の中のそこはジットリと濡れていて、とても鮮やかな色をしていた。
 ただ見ているだけで、股間がひどくもどかしくなる。
 ヒクッとおまんこの口が蠢いた。
(これがおまんこの口…。
 おちんぽを入れる、おまんこの口…)
 両脇の小さなビラッとしたものは、それがどんなものかもわからないが…おまんこの口だけは本能的にわかった。
 そしてソレにおちんぽを入れると、とてつもなく気持ちヨクなることも…。
「り、りりんの…、りりんのおまんこ、とってもきれいだ……」
 うわずった賛辞を聞くと、りりんはやさしく髪を撫でてくれた。
 待てを解かれた犬のように、りりんの性器に舌を延ばす。
 今度は注意深く、脇の小さなビラッとしたものから…。
 ペロッ、ペロッと、舐め繰り返すと、時折、りりんの身体がビクッと震える。
「気持ちイイ…? りりん…?」
「…ええ…とっても…感じるわ……ン……い……いいわよ…。
 …ハァ………そう、ジラすように……い…いいわ…」
 うわずった声からも、りりんが興奮していることがわかる。
 そして自分も、それ以上に興奮していた。
 自分の動悸がうるさく感じるほどだ。
 しばらく言葉もなく、りりんの吐息だけを聞きながら、りりんのおまんこを舐め続ける。
 りりんは大きな音を立てて吸いつくと、とても興奮するらしい。
「…ンン…ハァ…ハァ…ン…っ……」
 吸いつく度に息を呑み込み、その吐息はどんどん荒くなっていく。
 今ではりりんの頬は真っ赤に紅潮し、白い太股までが桜色に染まっていた。
 おまんこを大きく舐め上げると、舌が小さな突起を見つけた。
「ソ、ソコ…ソレが、オンナのおちんぽ……」
 ビクンとりりんの身体が大きく震えたことからも、ソコがとても感じることがわかった。
「感じるの? りりん?」
「…ええ…すごく…っ……」
 包皮に包まれた、小さな突起。
 その包皮を捲り露わにすると、りりんの身体は、はしたなくビクビクっと震えた。
「イッちゃったの…?」
「うふ……かもね……」
 微笑むりりんの額には、ジットリと汗が浮かび、前髪が貼りついていた。
「ねぇ…ちょうだい、わたしにも……。
 あなたのおちんぽ…シャブりたいの…」
 一時も離れたくない、そんな感じでハンス(仮名)はりりんへ下半身を向けた。
 仰向けに寝たりりんが、自分を跨ぐハンス(仮名)の股間に手を延ばす。
 そして先刻の激しさとは逆に、あやすように陰嚢から肉棒を撫であげる。
 ゾワゾワ、騒めくものを感じながら、ハンス(仮名)は再び、りりんのおまんこへ舌を使いだした。
「うふふっ、かわいいわ…あなたのおちんぽ……。
 さっき出したのに、もうこんなになってるのね……」
 半ばうっとりした声に、お世辞は感じられなかった。
「気持ちいいよ、りりん……。
 もっとやって…」
「あたしもよ……ハンス(仮名)……。
 …あ、……ぁん……う、ぅん……」
 ハンス(仮名)の丹念な努力で、おまんこの口はその洞穴をぽっかりと開き、愛液の蜜を外にまで漏らしていた。
 酸味のあるその蜜を、膣内から中指で掻きだし、音を立てて啜る。
 りりんの膣内はヌルヌルとして、差し入れた指もとても気持ちよかった。
「……うん……ふぅん………ん…ふ……。
 ア、ぁん…うぅん………あん……」
 りりんもまた、先走る汁を欲しているのだろうか…。
 りりんはやんわりと肉棒を摩りながら、舌で真っ赤な雁先を舐める。
 その朱い生き物のような舌、与えられる快感…。
 なにもかも任せたくなってしまう。
 …くちゅっ……、くちゅ…っ……。
 …ぴちゃ…っ…、ぴちゃ…っ……。
 舐め会う二人による猥雑な二重奏が、湯殿にかすかな木霊を作る…。
「ね、ねぇ……、りりん……」
 逆上せあがった声を出すと、りりんもまた同じように返事をした。
「なぁに…?」
「…たまんないよ、もう……りりんのおまんこに入れたい……」
「わたしもよ…。あなたのおちんぽを、入れてもらいたい……」
 りりんが肉棒から手を放すと、ハンス(仮名)は起き上がって位置を変える。
 りりんは寝そべったまま、自身の割れ目に手を添えて開き、紅色に充血した中身をはしたなく見せて待っていた。
「わかるでしょ…? 入れてもらいたいトコロ…」
「うん。わかるよ…おまんこの口、ヒクヒクしてるもの…」
 りりんの淫らな姿を見て、ビクビクと肉棒が揺れた。
「うふふ…あなたのおちんぽも、待ちきれないのね…」
 剛直に手を添え、狙いすますようにりりんのおまんこへ近づける。
 肉棒の先端が愛液を漏らす淫靡な口に触れると、堪らずりりんにのしかかった。
 荒々しく突き進む肉棒を、りりんの膣内はぬぷぬぷと暖かく迎えいれる。
 ふたりはほぼ同時に吐息を漏らし、その身体を震わせた。
 それほどに強い快感を感じながらも、肉棒は勢いを止めなかった。
 本能のままにオスの腰が動き、肉棒を熱い膣内に突き進ませ、雁首をヌルヌルの膣壁にコスリ掻きださせる。
 リズムもなにもない、傍若無人、乱暴な腰使い。
 それでもりりんは、甘く鼻にかかった吐息で合わせ、メスの腰を揺らしていた。
「…うん……ン…うん…、うん…、…フ…んん…っ…」
 ゆるやかな下腹部が波打ち、切なげな瞳はジっと相手の瞳だけを見つめる。
 その潤んだ瞳は、もっと激しさを求めているかのようだった。
 ハンス(仮名)は、丸い餅のようになった乳房を強く掴み、激しく揉みしだいた。
 大きく弛む乳房にサディスティックな興奮を覚えると、りりんの膣内で肉棒がまた大きくなった気がした。
「…気持ちイイよ…りりん…りりんのおまんこ…とっても気持ちイイ…」
 絶え絶えとなった息でも、いわずにいられなかった。
 味わっている快感を分かち合いたかったのだ。
「…わたしも……いい……もっと…もっとちょうだい…もっと…おまんこの奥まで……。
 …あなたのおちんぽ……もっと奥まで…ネジこんで…っ……」
 まるでブツけ合うかのように、ふたりは互いの性器を交雑させる。
 その動きをひとつに、ふたりの性器がグチョグチョと歓喜の音を立てる。
「も、もう…で、出ちゃうよ……」
「…いいわよ…そのまま……止めないで……。
 …出して…あなたの精液…いつでも欲しいの…っ…。
 …いっぱい…欲しいの…ッ…!!」
 荒く激しいふたつの吐息…。
 りりんのうなじが、鈍く瞬いていた。
 ハンス(仮名)は、紋章へ吸い込まれるように唇を這わせ、押し込むように腰を動かした。
「…ア…ハァ……ア…アァッ…!!」
 りりんの絶頂と共に、脈動の快感に襲われた。
 背筋を伝い、脳天を貫くような、強烈な快感…。
 のけぞるりりんの膣内に、脈動を続ける肉棒を押し込み、精液を吐き出す快感を貪欲に求め続ける…。
 なにもかもが白く消え去り、荒い呼吸だけが聞こえた。
 すべてが温かかった。
 なにもかもが満たされ、りりんに包みこまれていた。
 そして一つだったことに気づいたのは、ふたりの呼吸が整いだしたころだった。
「…うふふ……あなたのおちんぽ…スゴイのね……」
「…りりんのおまんこも……スゴかったよ……」
 はにかみながらそういうと、どちらからともなく、クスクス笑いがこみあげた。
「……ねぇ……キスして…」
 りりんの頬には、感じ泣きの小川ができていた。
 泣きボクロにキスをするとしょっぱい味がし、唇は溺れてしまいそうなほど温かかった。
 りりんに撫でられるのも、とても心地よい。
 繋がったままのアソコが、すぐに互いを求めだす。
 そしてハンス(仮名)は、りりんが大切な人となったのに気づいた。

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